文化庁公演から戻り、最初の休日はさっそく山形Qの合わせ。と聞くと「ほほう、やはり勤勉だね!」という感想を持たれるかもしれませんが、実は今回が庄内定期本番後、最初の練習。我々にしてはきっちり休みをとっての初合わせでした。とはいっても、いつもながらに手強いプログラム、各自譜面とにらめっこしてきたことはいうまでもありません。
今回のメイン、オネゲルは、私は初めて演奏する作曲家です。正直、彼のことはほとんど何も知らない状態。なので、まずはCDを聞き、とりあえず一人でさらってみる、するとなんだか随分と難しい。そして掴みにくい。「フランスもの」と聞いて多くの人が連想するような、軽妙洒脱さや、「印象派」の光といったようなものとはだいぶ雰囲気が違います。軽妙どころかかなり重厚な印象です。もしかしてオルガニストとしての経験も影響しているのかもしれません。
第一回の合わせ、難曲ながらも手応えを感じました。少しずつ立ち上がってくる音楽を、これからより立体的にしていかねばなりません。フォーレ共々、これまでと景色の違うプログラム。4月定期へ向けての新たなる旅がスタートです。