東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

さよならドビュッシー

2011年10月31日 23時30分44秒 | 
 第8回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品です。ミステリーを読まない人には知られていない賞かもしれませんが、かの有名な海堂尊氏の「チーム・バチスタの栄光」も、この大賞を勝ち取ってデビューしたものです。友人がブログで薦めていたので、気になって読んでみました。
 
 突然の火事で資産家の祖父、そして従姉妹を亡くし、自身も重度の火傷を全身に負った、ピアニスト志望の少女が主人公。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むも、怪しい陰が少女を襲い、やがて殺人事件が発生。。。というのが粗筋。こう書くとなにやら漫画の原作めいていますし、文章も少女の一人称で書かれているので増々その感が強まっていますが、見事な筆力で読者をぐいぐいクライマックスまで引っ張って行きます。ミステリーという性質上、ちょっと違和感を感じる部分がないわけではありませんが、登場人物に言わせる含蓄のある言葉など随所に魅力がちりばめられており、少しくらいの難は十分に補って余りある完成度といえるのではないでしょうか。作者は「おやすみラフマニノフ」という本も出していることからもわかりますが、ピアノのレッスンの描写などから、クラシックへの並々ならぬ愛情と知識を感じます。

 最近クラシック音楽をモチーフにした小説をよく目にします。これがそのままクラシックへの関心につながってくれたら良いのですが。。。。?

 
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山形Qのスクールコンサート in 大江町

2011年10月30日 22時55分03秒 | 山形弦楽四重奏団
 昨日は後ろ髪を引かれつつも芋煮会を抜け出し、山形Qのスクールコンサートのため、大江町の小学校に駆けつけました。大江町はらびお氏在住、その縁から頂いたお仕事です。

 いつものように曲や楽器の解説などを交えつつ、コンサートを進行していきます。今回の進行役はもちろん、小学校ご近所のらびお氏。こどもたちはありがたいことに、興味津々の眼差しを向けてくれています。
 そして突然の質問コーナー。前もって告知していないにも関わらず、子供は物怖じせず積極的に質問してきます。この好奇心、賞賛に値します。
 音の出る仕組みなどによどみなく答える中爺さんに「さすがだわー」と人ごとのように聞いていた私でしたが。「一番難しい曲はなんですか?」という子供の質問に、「そうですねー。じゃあこれはこっちのお姉さんに聞いてみましょう!」と唐突に振るらびお氏。何!?なぜよりにもよってこんな難しい質問に答えさせるのっっ!!
 
 内心大いに動揺しながら、「そうですねー、これはなかなか難しい質問ですね。。。_」などと前置きをゆっくりしゃべりつつ、もの凄い勢いで考えを巡らせます。そして出した答えは「私は毎回、全ての曲を「こんなに難しいものはない」と思いながら弾いています」という、ミもフタもないもの。ものすごく正直に答えたつもりですが、果たしてわかってくれたでしょうか。。。
 なにしろ小学生ですから、「音数の少ない曲は簡単だと思うかもしれませんが、料理と同じでシンプルなものほど難しいんです」とか、「楽譜の音を出せるようになってからがスタートで、これで完成ということはないのですよ」とか説明してあげられたら良かったのですが、何しろ私も急な話でそこまで頭がまわらず。次回はもうちょっとわかりやすく補足できるようにしたいと思います。しかし子供は本当に素直ですね。またまた勉強させられました。
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芋煮会

2011年10月29日 21時37分51秒 | 山形交響楽団
 快晴です。まさに芋煮会日和。昨年の山響芋煮会はスケジュールの調整がうまくいかず、野外ではなく居酒屋での芋煮会だったので、由緒正しいアウトドア芋煮会はこれが初デビューになります。
 
 昨日は早速、芋煮会の厳しさを思い知らされました。。。。場所取りです。もうすぐ11月という、芋煮会にはいささか遅めの時期にも関わらず、仕事の後に下見に来た時には、既に多くのエリアが押さえられた後。予定していた場所とは違いますが、どうにか橋の下エリア(雨天でも大丈夫なように)を確保できたのはラッキーというべきでしょう。やれやれ、と安堵のため息をつく間にも、次々と他のグループの場所取り隊がやってきます。おそるべし芋煮会!いついかなる時期でも油断は大敵。学習しました。

 今日の私には、密かに(?)目標としていたことがありました。それは「芋煮を食べること」!なんだそれは、とお思いでしょうが、今日は午後から山形Qの本番があり、11時過ぎには芋煮会を後にしなければならなかったのです。しかし芋煮会の有志手伝いの集合時間が10時、スタートが11時というタイムテーブルなので、私が芋煮にありつけるかどうかは非常に微妙な線。
 うーん、もしや芋煮は来年までお預けか!?とドキドキしていたのですが、、、、、おお!10時前から続々と人が集まり始め、皆慣れた手つきで準備を始めていきます。流れるような連携プレー。仕事で培ったチームワークの賜物でしょうか、素晴らしい!お陰で危ぶまれていた芋煮も無事私のお腹の中におさまり、ついでにコンビニで買ったノンアルコールビールなども口にして、ご機嫌で河原を去っていけたのでした。皆様ありがとうございました!そして後片付けを手伝えなくてすみません。今回学んだことは来年に生かしていきたいと思います。

 足取り軽く向かった山形Qの本番。この話はまた明日に。
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山形Q練習42-vol.1

2011年10月28日 23時47分59秒 | 山形弦楽四重奏団
 今日は久々に山形Qの練習でした。私が担当者になって初です。
 前回の定期まで鬼のように練習を入れていたので、こんなに間隔があいたのは本当に珍しい。しかし決して余裕があってそうしたわけではありません。旅やそれぞれのスケジュールの関係でそうなっただけ。その証拠(?)に、旅から昨夜戻ったばかりで今日練習(しかも朝練で午後は仕事。。。)、そして明日小学校でのコンサート本番が入っているのです。
 更に付け加えるなら、山響新人の私には別の仕事も。明日本番前に、芋煮会の場所取りという使命を遂行しなければなりません。おお。。。我がことながら、なかなかやりますね!と拍手の一つもあげたくなります。いや、いいんです。基本楽しいことですから。(誤解を避けるため説明すると、場所取りは決して新人一人でやるという種類のものではありません。皆で一緒にするので、それはそれで面白い経験です)

 さて、練習の話でした。朝10時から、しかもいつもと違う場所だったので、皆きちんと集まるか一抹の不安がありましたが、なんと皆時間通りに集合。素晴らしい。やれば出来ますね!
 今日は定期の曲ではなく、明日の本番に絞っての練習です。もはや固定レパートリーになりつつあるハイドンのひばり、東北民謡を中心に、童謡などの小曲を一つずつ確認していきます。さすがに何度か本番を経験した曲ばかりですので、概ね大きな取りこぼしはありませんが、それでも所々生じた綻びを見直していきます。仕事のために切り上げる頃には音も良い具合に混ざりってきました。この調子で明日も頑張ります!
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11月のお茶

2011年10月27日 23時28分43秒 | 
旅から戻ったら、ルピシアから「今月のお茶」試供品が届いてました。
今月は紅茶二種、「デカフェ・スペシャル」(カフェインのほとんどを除去した紅茶)と、なんと「いしやきいも」。「ほくほくのおいもにバターをのせたような甘い風味」だとか。原材料にもちゃんとフリーズドライのサツマイモが入っていこだわりよう。寒い日に試してみようと思います。
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旅の友2

2011年10月26日 21時38分31秒 | 雑記
今回の旅に持って行った二冊です。
『誰も知らない「名画の見方」』高階秀爾(小学館ビジュアル新書)と『ワーカーズダイジェスト』津村記久子(集英社)。

これくらいは一度の旅で読み終わる分量なのですが、今回は移動が睡眠時間になってしまったりで、新書の方がまだ途中です。しかし美しいカラー写真が充実していて、眺めていても飽きません。様々なアングルから名画を鑑賞する知識満載で、美術熱が上がります。

『ポトスライムの舟』で芥川賞を受賞した津村氏。受賞作はまだ読んだ事がないのですが、同世代で気になっていた作家さんです。確か受賞作も「仕事」が重要なファクターになっていたと思うのですが(何かで粗筋を読んでの知識なので不確かですが)、本作もズバリ、「働く人」が主人公。しかしいわゆる「仕事を通して成長する」というような話ではなく、むしろで仕事でイライラしたり、ジタバタしたりする様がそのまま描かれ、それでも自暴自棄にはならずに、しかし「頑張ろう!」と力をいれるのでもなく、どこかクールに前に進む姿がやけにリアルです。この感覚、わかるわかる!と、ロストジェネレーション世代は頷くひとが多いのでは。受賞作をはじめ、他の作品も読んでみたくなりました。

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シルヴィ・ギエム Hope Japan tour

2011年10月25日 23時31分48秒 | コンサート、バレエ
しばらくご無沙汰していたギエムの公演。念願叶って行って来ました!!地震直後から様々なメッセージを発信していた彼女。熱い思いが指先まで行き届いていて、圧倒されました。
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新幹線のマナー

2011年10月24日 23時21分48秒 | 雑記
 移動の多い日が続きます。新幹線で近くの席になった人と、それだけで親しく話すことはほとんどありませんが、短い時間を共有する者同士、出来るだけ気持ち良くすごしたいものです。

 先日、私の前の席に座った方が「シートを倒して構いませんか?」と尋ねて下さいました。大抵は何も言われることなく倒され、また自分もそうしていたのですが、こうして訊いてもらえるのは嬉しいものですね。何だかこれまでの自分が恥ずかしくなりました。これからはきちんと声をかけてから倒そうと思います。
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鏡を見る

2011年10月23日 22時24分23秒 | ヴァイオリン
 今日は久々に、きちんと鏡を見て練習しました。本当は毎日、ちゃんと見て練習するべきなのですが。。。。スタンド式の姿見を練習場所まで運ぶのが重くて、ついさぼってしまったりするんですよね。さらに旅が続くと、見たくても見られなかったりで。

 やはりしっかり見ると、色々気になるところが出てきます。また、見ることによって細部まで意識が行くので、つい流してしまいがちになるところにも神経を使うようになるという効果が生まれます。そういえばロンドンのアカデミーも、どんなボロくて狭い練習室でも、必ず鏡は付いてましたね。うーん、やっぱり鏡、面倒くさがらないで見ないとな。。。
 

 
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買い物考

2011年10月22日 23時12分36秒 | 雑記
 先日、銀座の松屋デパートと三越が手を組んで、ファッションイベントを企画した模様を報道していました。
 不況不況といわれ続けて何年経ったことか。今の二十歳などは生まれたときから不況だったのかと思うと、何ともいえない妙な気がします。

 この時代、高級品が売りであるデパートの苦しさは計り知れないものがあります。加えてこれだけインターネットも発達してしまったわけですから、似たようなものが安くてに入れられたりもするわけです。あの手この手と考えていかないと生き残れないというのが現実でしょう。

 
 先日埼玉に滞在した折、立ち寄った伊勢丹デパートで、ちょっと嬉しいことがありました。
 デパ地下、つまり食料品売り場を物色していた際、ちょっと気になった洋菓子コーナーを見ていたら、販売員の方が話しかけて来て、色々商品について教えてくれたのです。それ自体は別に何てことありませんし、場合によっては押しつけがましく感じてかえってゆっくり見られない、なんてこともあったりするのですが、その時は違いました。
 その販売員さんの柔らかい話し方や笑顔が素敵だったこともありますが、商品知識がとてもしっかりしていて、何を聞いても的確に応えてくれるのです。しかもそれがいわゆるセールストークではなく、「すごく美味しいんです!」という、商品に対する愛情と自信が感じられ、本当に好感が持てました。なかでも嬉しそうに紹介していたお菓子があったので、きいてみると、何とその方がアイデアを出して開発された商品だったのです。道理で。。。単に「これ下さい」と言われるのを待っている店番とは違うわけですね。

 物を売るにはいくつかポイントがあるのだと思うのですが、まず一番大切なのは、その商品に魅力があるということでしょう。しかしその商品の魅力というのは、正直買い手がちょっと見ただけでわかるものばかりではありません。その時、それを十全に伝えられるエキスパートがいるというのが、おそらくデパートの一番の強みなのだと思います。松屋&三越のイベントニュースを見ながら、先日のそんなやりとりを思い出していました。

 
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ロックなバロック

2011年10月21日 23時44分04秒 | コンサート、バレエ
山形テルサでのコンサート、「ベルリン・バロック・ゾリステン wuth 樫本大進」に行ってきました。文化庁の仕事を終えて山形に到着したのが午後6時。なかなかの強行スケジュールでしたが、名門ベルリンフィルの猛者によるアンサンブルが山形で聞けるとなれば、これを逃す手はないとばかりに、勇んで駆けつけました。

疲れるかな、、万が一にも寝ちゃったりしたら恥だわ、、、、とか思わないでもありませんでしたが、全くの杞憂。終演後には、今からヴァイオリン弾けちゃう!弾きたい!というくらい元気をもらいました。

さすがは天下のベルリンフィルの面々だけあって、アンサンブルの精度が並ではありません。お互いの呼吸をよく理解した上で、全身で音楽を感じているのが分かります。特に後半のビバルディ「四季」では、その魅力が最大限に発揮されていました。全国ツアーで各地をまわっているようですが、毎回表情の違う演奏になっている、そんな遊び心とライブ感に溢れた演奏でした。
会場には山響からも何人か来ていました。「まるでロックだね!」と言ったYさん、ナルホド上手い!確かにあの盛り上がり、そして一体感。さすがに皆叫んだりはしませんでしたが、観客から興奮がジンジンと伝わってきました。音楽ってやっぱり素晴らしい、何よりのビタミン剤を頂きました。
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馬鹿と煙は…

2011年10月20日 23時14分38秒 | 雑記
私はわりと高い所が好きです。但し足場がしっかりしていて、落ちて死ぬ確率がほとんどない場合に限りますが。                     
最近スターバックスも、駅構内などを見下ろせる場所にあったりします。一度行ってみたいのは、渋谷駅前の交差点を見下ろせるスタバ。しかし興味はあるものの、渋谷駅前でゆっくり出来る気がせず、なかなか行動に移せません…
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着衣のマハ

2011年10月19日 21時41分09秒 | 雑記
芸術、読書、スポーツ、食欲。何をするにもうってつけの秋です。中でもやはり芸術は気になるところですが、毎日関わる音楽と違い、美術はちょっとご無沙汰気味。                         
今朝の新聞で、上野の美術館の企画展のため、ゴヤの名作「着衣のマハ」が荷ほどきされた様子が記事になっていました。さすが東京…なんと贅沢な。まあこんなことが出来るのもそれだけ集客が見込めるからで、即ち人だかりを掻き分けて見ること必至な訳ですが。展示期間は約3ヶ月。見に行くべきか行かざるべきか…それが問題だ!?
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ままどおる

2011年10月18日 21時44分50秒 | 買い物

福島土産です。人が買っているのを見てつられてしまいました。老若男女を問わず愛されている、三万石(社名です。念のため)のロングセラー。

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野口英世青春館

2011年10月17日 21時27分07秒 | 雑記
野口英世青春館にて。母シカが平仮名を必死で覚えて書いた、アメリカにいる英世宛の手紙(複製です)。「はやくきてくたされ(早く来て下され)」と計六回も中に書かれた胸の内はいかばかりだったでしょう。しかし研究に明け暮れる英世の帰国が叶うのは二年後でした。
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