東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

郡山へ

2022年08月27日 22時44分39秒 | 山形交響楽団

 明日は郡山公演。福島には時々行っていましたが、郡山文化センターでの公演は久し振りです。

 プログラムは映画音楽中心で、指揮者は佐々木新平氏。映画音楽を聞くと、その映画を見た頃の記憶が蘇ってくるのは、おそらく皆様同じなのではないでしょうか。

 以前このブログでも、タイタニックの再放送をテレビで見た時、主演のレオナルド・ディカプリオがあまりに若くてびっくりしたことを書いた記憶があります。が、今回、新人楽団員の方とおしゃべりの中で、この映画が公開された頃は2歳だったと聞かされて愕然。いや、生まれていてくれたことを良かったと思うべきかもしれません。

 嬉しかったのは、「ニューシネマパラダイス」のモリコーネの音楽が素晴らしい、という意見が一致したこと。そう、良いものは世代を超えて良いのです!まだチケットもございますので、お時間のある方は是非。郡山文化センターにて15時開演です。

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『草枕』を読む

2022年08月20日 20時34分11秒 | 

 夏になると書店も「夏の文庫本フェア」などで賑やかになるからか、はたまたは子供の頃の読書感想文の習慣か、「ちょっとしっかりした文学を読んでみるか」という気分になります(私だけですか?)。

 というわけで、今回帰省のお供に持って行ったのが夏目漱石の『草枕』。実はこの本、有名な冒頭の文章がとても好きなのですが、そこで終わっておりまして、ちゃんと読んだことがなかったんですね。大学受験の頃、予備校で「この文章を見たら草枕、と答えられるように」とか「智とか情の部分が空白でも埋められるように」みたいなことを言われたと思うのですが、「こんなことを覚えるより、作品を一つでもちゃんと読んでもらった方が有意義なんだけどね。。。。」という先生のつぶやきが忘れられません。

 さて、草枕です。この作品、漱石文学の中でどうのような立ち位置を占めているのかよくわかりませんが、筋は大して重要じゃないな、というのがまず感じたことです。正直、作品名を伏せてあらすじを説明され、「是非読んでみたい」と思う人はほとんどいないんじゃないかというくらいです(あくまでも個人的感想です)。

 ただ、端々に出てくる漱石の人生観や美意識のようなものがとても面白い。特にこの作品は、絵描きが主人公なので、人や物の描写になるほどと思わせられるものがあります。漱石自身も、小説、俳句にとどまらず、絵もかなり上手かったということですから、観察眼も優れていたのでしょう。因みに私が好きだった場面の一つに、宿の女主人に羊羹を振舞われるところがあるのですが、その羊羹の描写が実に美しいのです。これは単に私が甘いもの好きだからかと思ったりもしたのですが、実はこの作品を説明するときに、よくあげられるシーンのようでした。和菓子屋に買いに行きたくなること請け合いの名描写だと思います。漱石の審美眼を覗いてみたい方、必読の書です。

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原点回帰

2022年08月17日 20時32分44秒 | 雑記

お盆休み、抗原検査をして帰省して参りました。行動制限なしとい言いつつも、自己管理は怠らないという認識は、もはや常識になっているとも言える今日この頃。帰省しなければ、ある意味リスクはいくらか減るかもしれませんが、そんなことを言っていては何も出来ないわけで。

家族、友人に会い、楽器のメンテナンスをし、短く慌ただしい帰省でしたが、やっぱり良いものです。仕事から離れ、昔からの「私」に戻れる場所があるのはありがたいこと。短くても、やはり定期的に行き来が出来る世の中であってほしいものですね。

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気づけば、、

2022年08月10日 22時40分39秒 | 雑記
バタバタしている間に8月。 どころではなく、もうお盆。なのにやらなければならないアレコレは山積み、、、こうして人は年をとっていくのだなと、身に染みる今日この頃です。

そんな忙しない日々は、料理をする気力もなく(第一暑くて火の前に立ちたくない)、スーパーのタイムサービス寿司で。お気に入りのお皿で見た目も良し。束の間の涼をとって、明後日の米沢公演まで頑張ります!
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真夏のメサイア

2022年08月06日 22時54分46秒 | 音楽
猛暑やら大雨やらで、天変地異の現実味を肌で感じる今日この頃。こんなときだからこそ!?の、ヘンデルのメサイア公演が明日行われます。

通常メサイアといえば、クリスマスの風物詩ですが、今回はお盆前。それどころではなく、花笠祭り当日です。しかし公演は14時から。ちゃんと両方楽しめますので、ご安心下さいませ!

会場はやまぎん県民ホール、古楽の代名詞とも言える鈴木秀美氏の指揮で、豪華なソリスト陣やアマデウスコアの皆様と共に、古色蒼然とは対極の、生き生きとしたメサイアをお届けしたいと思います。沢山のご来場、お待ちしています!
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新発田にて

2022年08月01日 23時30分53秒 | 音楽
昨日は久し振りに、新発田市にてコンサートでした。今回の聞き所は、なんといっても我らの頼もしきリーダー、平澤海里氏がソロを務めたメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトでしょう。

上手なヴァイオリニストは沢山いますが、あの若さで、これほどの優美さ、格調高さを表現出来る人はそういません。ご来場のお客様の表情が、それを如実に語っていました。山響共々、進化し続ける彼を、今後ともどうぞ宜しくお願い致します!
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