東の散歩道

B型ヴァイオリニストのマイペースライフ

最高齢プロフェッショナル

2011年08月31日 23時38分01秒 | 
 図書館で借りたものの、あまりの忙しさに放置していた本。そろそろ返却日も近づいているので、思い出して手にとってみました。

 タイトルから迫力があります。「最高齢プロフェッショナルの教え」(徳間書店)。漫画家、パイロット、花火職人といった、様々な分野における最高齢の現役プロフェッショナル達のインタビュー集です。
 軽い気持ちで手にとったのですが、これが面白い。長きにわたって道を邁進してきた者にしか語れない、含蓄のある言葉が連なっています。
 まだ読み途中ですが、色々と興味深い職業が並んでいるので、気になったものから手当たり次第読み進めています。

 今日読んで印象的だったのは、最高齢「喫茶店店主」、関口一郎氏。銀座に構えるコーヒーの名店、「カフェ・ド・ランブル」店主です。1914年生まれ、本が出版された昨年の時点で96歳。もともとはエンジニアで、銀座に店を開いたのは34歳、喫茶店は「流れに身を任せて」始めたものだそうです。
 しかし関口さんのコーヒー道の始まりはとてもシンプル。「お店で飲んだコーヒーは美味しいのに、自分でつくったコーヒーはまずい。なぜ?」と思ったこと。それ以来「もっと美味しくするには」をどんどん追求していると言います。
 
「いつも好奇心を持って「なぜ」と掘り下げて追求する癖をつけることです。掘り下げたことが仕事に結びつかなかったとしても、良いんです。あとで必ず自分の戦力になるから」
 こういう言葉を聞くと、元気が出てきます。美味しいコーヒーを求めて、様々な試行錯誤を繰り返してきた関口氏。そんな経験からつかみ取ってきた技術の価値は計り知れません。「要領良くコツだけ覚えたい」とのたまう輩とは姿勢が違います。
 
 それにしても、どの方も本当に魅力的です。そしてとても良いお顔をしています。最高齢とうたっていますが、溌溂として、皆若い。写真を見ているだけで、何やら嬉しくなってしまいます。ここまでとは言いませんが、私も「いつも元気にヴァイオリンを弾いているおばあちゃん」になれるよう、好奇心を忘れずにいたいと思います。
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アフィニス終了 そして山形へ

2011年08月30日 22時58分48秒 | ヴァイオリン
 先の日曜、無事に2011年のアフィニス音楽祭(in広島)を終了することができました。
 あまりの忙しさに、ブログは我ながら笑えるほど短いものでしたが、それに反し、毎日は本当に充実したものでした。世界から集まって下さった講師の方々や、日本の各地で活躍している同世代のオーケストラ奏者と共に音楽を作り上げ、研鑽を積んで行く様は実に刺激的で、今後の自分の活動においても、沢山の大切なヒントをもらいました。
 
 こうした同業の仲間との交流を経て感じるのは、自分も含め、皆本当に音楽が好きなんだなあということです。好きなことを仕事にできるというのは、だからこそ生じるジレンマや葛藤も勿論あるわけですが、この上なく幸せなことだとしみじみ感じます。こうした機会を与えて下さったアフィニス関係者の皆様、地震以後の日本の不安定な状況をものともせず来日に踏み切って下さった講師の方々、そしてハードなスケジュールを縫って一緒に演奏会を作り上げて下さった広島交響楽団の方々には深く感謝致します。来年は山形での開催。一緒に盛り上げていきたいです。

 
 昨日の午後から、再び山響の仕事に戻りました。
 大学の卒業記念に友人と初めての海外旅行をしたとき、帰国後成田空港から電車の車窓の風景を見て、帰る場所があることがなんとなく嬉しかったことを覚えています。今回のアフィニスでの経験は、私の中でも大きな財産ですが、それを持ち帰る場所があるというのが、実は何よりありがたいことなのだと思います。
 今日から山形市内の連続スクールコンサートが始まっています。より素敵な演奏ができるよう、張り切っていきたいと思います。
 
 
  
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アフィニス演奏会

2011年08月27日 22時18分35秒 | ヴァイオリン
昨日ははやくも自分の室内楽が終了。個人な課題は色々あるものの、素晴らしい仲間と楽しんで弾けたので満足です。


今日はあいうえオーケストラで、子供たちと一緒に演奏しました。皆よく練習しています。この夏の良い思い出になってくれると嬉しいです。
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アフィニス合同オーケストラ

2011年08月26日 00時10分00秒 | ヴァイオリン
 室内楽に重点を置いているアフィニス音楽祭ですが、後半戦25日からは、広島交響楽団の方達を交え、オーケストラのリハーサルに入っています。
 R.シュトラウスの組曲「町人貴族」と、演奏会のトリとなるベートーヴェンの交響曲第5番。弾きなれた運命も、普段からは想像できない大人数・大音量に圧倒されます。そして今回はセカンドですので、いつものファーストと間違えて、うっかり出そうになること数回。気をつけねば。。。
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アフィニス後半戦

2011年08月25日 23時48分05秒 | ヴァイオリン
ふと気付けば、音楽祭は早くも後半に入っていました。朝から晩まで音楽三昧の日々。幸せです。                    
明日からは演奏会も始まります。光陰矢の如しとは、まさにこのこと!!あまりの忙しさに、ブログの更新もままならず。後日きちんと書きますのでお許し下さい…
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アフィニス

2011年08月22日 07時40分12秒 | ヴァイオリン
今年のアフィニスTシャツです。これを着て今日から一週間、頑張ります!!
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フランツ・リスト

2011年08月19日 23時34分32秒 | 山形交響楽団
 「好きな作曲家は誰ですか?」って意外と答えにくい質問です。演奏を生業としている者なら、名曲と言われるものを何度となく弾いてきているわけですし、それぞれの良さは、簡単に甲乙つけられるものではありません。
 しかし、その質問に「リスト」と答える演奏家を見つけたら、その方はほぼ間違いなくピアノ弾きです。
 
 今回山響定期では、ピアニスト金子三勇士氏をお迎えし、リストのピアノ協奏曲第2番を演奏しました。二十歳そこそことはとても信じ難い、実に堂に入った、霊感豊かな演奏をします。手元にある音楽雑誌によると、ハンガリー語、英語、日本語を使いこなし、フランス語も日常会話には不自由しないそうな。演奏の上でも言語の上でも、真に「国際的ピアニスト」と言える逸材です。
 昨年山響にいらした河村尚子さんといい、若い日本人ピアニストが世界で活躍する様は、目を見張るものがあります。しかしおそらく、彼らは「国際的ピアニスト」としての気負いなど全くなく、「一音楽人」として演奏している感覚なのではないかと思います。

 かのフランツ・リストも、かつての国際的ピアニストの代名詞的存在です。彼のピアノ協奏曲は、オーケストラ演奏の方も意外と弾きにくく、演奏後はリストの自由な魂と「伴走」したような疲労感があります。
 明日は米沢で同一プラグラムの演奏会です。リストに置いていかれないよう、エネルギーを蓄えねば。。。早く休むことにしましょう。

 
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英語

2011年08月18日 23時39分50秒 | 山形交響楽団
 ここのところ毎日英語を聞いています。といっても勉強しているわけではなく、今回の定期で指揮をされるのが日本人ではないから。。。
 ピーター・ルバート氏。アメリカの方だそうです。表現したいことが明確に伝わってきますし、言語の壁は特別感じません。
 
 実は私は、定期終了後アフィニス音楽祭に参加するため、まだしばらく英語とは離れられません。英語を使わなくなって大分経つので、今回は良い耳ならし(?)になってありがたいです。
 
 でも言葉は、もちろん何かを学ぶ上ではとても重要ですが、コミュニケーションをとるのに最重要というわけではないのですよね。
 時々テレビの企画で、言葉もよくわからない状況で芸能人が海外に出て、現地の人たちと交流する様を番組にしたりしていますが、やはりタレントさんのような方々は、基本的に物怖じせず、積極的な方がとても多く、皆打ち解けるのが早いように思います。積極性は大事です。

 加えて、よく言われることではありますが、結局は「英語を使って何をしたいのか」ということ。特に自分の意見をきちんともっているかどうかは肝心です。言葉はやっぱり、手段であって目的ではないですから。
 
 以前通っていた塾の英語教師が、「国際的ビジネスマンは英語の出来るビジネスマンではなく、仕事の出来るビジネスマンですからね!そこのところを誤解しないように!!」と語っていたのを思い出します。その伝でいくと、国際的演奏家は良い演奏のできる人ですね。確かに!

 明日の国際的演奏家を目指して(?)、まずは明日・明後日の本番で良い演奏をしたいと思います。
 
 
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レッスン

2011年08月16日 23時10分10秒 | 山形弦楽四重奏団
 夏休み最終日にあたる昨日。ニューアーツ弦楽四重奏団のメンバーでいらっしゃる平尾真伸氏に、山形弦楽四重奏団のレッスンをして頂きました。
 平尾氏のお人柄でしょう、「ここはこういうものである」というように教えるのではなく、あくまでもカルテットをやってきた先達として、「こういうところに気をつけるとよくなるのではないか」とアドヴァイスを下さる、そんな雰囲気です。なのでレッスンという言葉にはなんとなく違和感がありますが、ほかにうまい言葉が思いつきませんので、あえてレッスンと書かせて頂きます。。

 レッスンは終始熱気が絶えることはなく、平尾氏の長年の経験に裏打ちされたアドヴァイスで、確実にカルテットの様相が変貌していくのが実感されました。物理的なことで言えば「ほんのちょっとの変化」が「多大なる」効果を生むのですから、本当に面白いものです。これだから音楽はやめられない!

 レッスン後は氏を囲んで居酒屋へ。そこでも熱く四重奏の面白さを語って下さる平尾氏。時を経てもなお、というより益々強くなる、音楽への尽きせぬ思いが感じられて、私もこうありたいと思わずにはいられませんでした。新学期(?)も頑張ります!
 

 

 

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ファゴット四重奏

2011年08月14日 22時44分37秒 | 雑記
 昨日はファゴット四重奏という、とても珍しいコンサートに行ってきました。
 普段は各地のオーケストラで活動してるファゴット奏者たちが、お盆休みという機会に集まり、ようやく実現にこぎつけたということです。なにしろ同じオケの中にいてもスケジュール調整が大変なのですから、違うオケにいるともなれば、その苦労は計り知れません。我らが山響の高橋あけみさんが発起人となって実現したとのこと。ただでさえ忙しい普段のオケ活動と平行して、地元開催の様々な処理は本当に大変だったと思います。

 さて、そういった困難を乗り越えてのコンサート。誰もが楽しめる、とても素敵なものでした。
 会場は瑳蔵という、普段は喫茶店として使われている、蔵造りの建物です。舞台があるわけではないので、普通ならありえないくらい近くで演奏を聞くことができます。とてもアットホームな雰囲気で、友人の家に遊びに行ったら演奏でもてなしてもらった。。。そんな親しみやすさを感じます。
 それにしてもこの至近距離。。。聞く方は楽しいですが、演奏する方はかなり緊張するのではないでしょうか。しかし皆さんの音は心から楽しんでいる様子で、そんな気配は微塵も感じられませんでした。

 演奏者は高橋あけみさん(山響)、石川晃さんと佐久間大作さん(共に新日フィル)、水野一英さん(仙台フィル)の4人に、中ほどでヴァイオリンの山口幸子さん(新日フィル、佐久間さんの奥様だそうです)も交え、曲目もクラシックからポピュラーまで(ビゼーのカルメンから「北酒場」まで!)と幅広く、最後まで飽きさせない、バラエティに富んだものでした。佐久間さんは演奏の腕前は勿論ですが、話もとても上手で、司会進行を一手に引き受け、雰囲気を盛り上げていらっしゃいました。

 このような珍しい編成の室内楽をする場合、なんといっても悩みのタネは楽譜です。普通ありません。で、どうするかというと、メンバーの誰かが編曲をするのが通例です。今回は佐久間さんがされたとのこと。原曲はオケだったりトロンボーンアンサンブルだったり種々様々ですから、まさに言うは易し行うは難し。こんなハードな環境の中で開催にこぎつけられたのは、皆のファゴットへの愛と、このメンバーでやりたい!という強い思いがあったからだと思います。

 これは私の個人的な感想ですが、オケで活動している人々がわざわざ課外活動的に行っている自主室内楽公演は、普段はちょっとできない実験的なことにも挑戦できたりするので、面白いものが多いと思います。今回のファゴット四重奏も、これで終わりではなく、今後も続けるつもりと聞いています。きっとまた新しいファゴットの魅力を教えてくれると期待しています!


 
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オルゾ

2011年08月13日 23時39分27秒 | 
 お茶の専門店ルピシアで、オルゾというものを手に入れました。
 これは何かといえば、一言で表すと「イタリアの麦茶」です。大麦を低温で焙煎したもの、ということ。以前、妊娠中の友人の家で飲ませてもらった「たんぽぽコーヒー」(カフェインレスのコーヒーだそうな)によく似ています。
 
 濃いめに入れると、コーヒーの味わいに近くなります。ミルクとも相性が良いと聞き、試してみたら。。。ミロ??
 子供の頃飲んだ、あの懐かしいミロ。グリーンのパッケージがまざまざと蘇ってきます。そういえば、あれも麦でつくられていたような。
 ただ、ミロには若干チョコレートのような風味も加えられていたように記憶しています。違っていたらスミマセン。何しろ随分前の記憶ですので。。。

 コーヒーより優れているのはもちろん栄養分。なにしろ大麦が原料ですから。。。食物繊維やミネラルも含んでいるようです。そしてカフェインレスですので、小さな子供でも妊婦でも安心して飲めます。
 
 さらに私が注目したのは、カスがとっても少ないこと!これは製造元でそのように加工しているのか何なのかわかりませんが、大部分が溶けてしまうのです。お茶好きで茶殻のでない日はない私にとって、これはなんともありがたい。ゴミは少ないに越したことはありません。そういう意味でも体にも地球にも優しい飲料と言えそうです。一度試してみてはいかがでしょうか?
 
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ツリー オブ ライフ

2011年08月12日 23時38分25秒 | 映画
 生まれて初めて(多分)、封切り初日に映画を見てきました。いえ、別にそこまで意気込んでいたわけではなく、単なるタイミングの問題です。

 「ツリー オブ ライフ」。カンヌ映画祭でパルムドールを受賞し、ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャンスティンら、実力派俳優が出演しています。そしてチラシは各界から寄せられた熱い賛辞で埋め尽くされていたので、大いに期待をして会場に入りました。

 良い映画だと思います。しかし、これは評価が分かれるだろうな、というのが正直な感想です。いわゆる波瀾万丈のストーリーを予期していくと肩すかしを食います。正直なところ、これはストーリーで観る映画ではありません。筋だけ追うなら、2時間18分という長さは全く意味を成さないと言えるでしょう。また、扱っている素材が「生と死」や「人生の哀しみ」のようなもので、「過去の自分に向き合う」という内容なので、高校生以下で堪能できる人は少ないのではないでしょうか。

 印象に残るのは、圧倒的な映像美です。カメラアングルなどもとても秀逸。主人公の子供時代が映画の大部分を占めていますが、カメラの位置が丁度子供の目線と同じ高さになっていたりするので、自分の子供時代の記憶が蘇ってきます。風に揺れる白いカーテン、影絵、木漏れ日、スプリンクラーの水しぶき。。。こういった映像が実に見事で、昔確かに体験してきた子供の頃の記憶を刺激し、水の冷たさや光の眩しさ、裸足で歩いたコンクリートの熱さまで思い出されます。
 また、宇宙や大自然の様々な表情も、しばしば挿入されています。これが全体で観るとかなりのボリュームになっているため、最初は登場人物の心象風景なのかと思って観ていたのですが、どうもそうではないように感じます。

 うーん、でも見終わってもなんだかスッキリしないなぁ、誰かに説明して欲しい。。。と思っていたら、ハタと気付きました。これは「理解しよう」としなくて良い映画なのではないか、ただ感じれば良いのではないか、と。思えば、映画も小説も、随分と説明的なものが多くなっています。内容も筋書きが全て、台詞の面白さが肝心、というように。この映画は、そういうものと距離をおこうとしたのではないでしょうか。
 代わりに取り入れられたのがカメラワークをはじめとした映像的な面白さなのだと思います。子役をはじめ、微妙なニュアンスまで表現しきった俳優陣の演技も素晴らしいものでした。また、主人公の父が音楽家になりたかったという過去があるため、クラシック音楽もふんだんに使われています。映像とマッチした音楽の使われ方も、クラシック好きならきっと楽しめると思います。


 
 
 

 
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夏休みの宿題

2011年08月11日 15時07分06秒 | 雑記
 子供のころ、楽しい楽しい夏休みと一緒に、必ずくっついてきた「夏休みの宿題」。
 いわゆる計算問題や漢字といった問題集や読書感想文なんかは、比較的早めに終わらせていたのですが、毎年夏休み最終日までかかっていた宿題が一つ。「自由研究」というやつです。
 「なんでも良いから」といわれるとかえって悩む、ということってありますよね。しかも「研究」という名前がまた厄介。そんな風にいわれると、すごく科学的なことをしなければいけないような気分になったものです。知識も経験も乏しい子供の私は、仕方なく、悩んだ割にまったく「研究」的要素を含まない上、どうひいき目に見てもよく出来たとは言いがたい工作(みたいなもの)でお茶を濁していたように記憶しています。
 8月31日になると、小さな私は無邪気に思ったものです。
 「良いなぁ、大人は夏休みの宿題がなくて!!」


 あの頃の私に教えてあげたい。「そもそも大人は子供のようにまとまった休みなんかないし、宿題という名前がついてないだけで、家でやらなくちゃいけないお仕事は沢山あるんだよ」と。

 昨日北上市での公演が終わり、今週の残りはありがたい休日です。といって遊ぶぞ!というわけにはいかないのが大人の事情というもの。練習しなければいけない曲が山のように待っています。
 そういえば宿題って、英語でいうとhomework。仕事のかなりの割合を自宅での準備が占める職業についた現在、宿題のない日はありません。その上、「やれば良い」というものではありませんし、「終わった!」という時が(多分永遠に)来ないのも特徴です。というといかにも恐ろしげに聞こえますが、まあそれだけ深くてやりがいがあるということですね。
 夏休み初日。宿題の山に負けぬよう頑張ります。
 
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frixion ball

2011年08月08日 22時32分05秒 | 雑記
 先週は数日まとまったお休みがあったので、世間より一足早く帰省して参りました。
 久しぶりに実家でゆっくり、といきたいところですが、楽器のメンテやら何やかやと外出が多く、あっという間に休みが終わってしまいました。
 しかし東京はすごいですね。。。何がすごいって、人と情報の多さです。まあ人が多い=情報も多いということになるのでしょうけど。
 そこで今回初めて知りました、新しい筆記用具「frixion ball」を!
 遅いですか?遅いですよね、きっと。でも知らなかったんです。。。

 文房具の老舗、パイロットから発売されたボールペンです。ペンなのに消せるんですよ!スゴくないですか!!?書いた文字をこすると、生じた摩擦熱でインキの色が無色透明になるという仕組みだとか。摩擦熱が生じれば何でこすっても良いのですが、ペンの後ろに専用ラバーが付いていて、それを使えるようになっています。friction(摩擦)をもじったネーミングのようです。
 本当に消しゴムでこすって消す感覚(でももちろん消しカスは出ません)なので、あまりに面白くて、しばし書いては消すという作業を、子供のように繰り返してしまいました。

 これは私の中で大ヒットです。いや、社会的にもヒットしているようです。機能が評価されているのは勿論でしょうが、常識を覆したということと、「消しゴムのようにこすって」消せる、という感覚に訴えた面白さが勝因ではないかと思います。
 摩擦熱で消えるインキの開発あっての商品ですが、きっと専用ラバーの柔らかさなんかにも念入りな試作が繰り返されたのでは、と、勝手に想像しています。「知ってはいるけど使ったことはない」という方、是非一度試してみることをオススメします。 
 なぜ今まで知らなかったのでしょう。。。。でも、職場では濃い鉛筆と消しゴムしか使いませんからね。筆記用具には疎くなる環境なんです、多分。
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女の一生と男の一生

2011年08月06日 23時34分35秒 | 雑記
 おだんご屋さんの貼り紙の詩についてブログに書いたところ、なんと茂木さんが作者を調べて下さいました!
 殿村進さんという方で、絵馬の制作をなさっていたようで、その作品は皇室や海外の王室にも献上されていたとのことです。
 「女の一生」、確かにジグソーパズルとして販売されています。
 
 しかし。。。ん?何かお団子屋さんの貼り紙と、詩が少し違うような。。。
 直筆をそのまま印刷してある(と思われる)パズルの詩は、五十代までは同じですが、六十代からが異なっています。
 
 「六十代は健康に 七十代はしなやかに 八十代はつややかに 九十代は愛らしく そしていぶし銀のように 美しい百歳へ」

 なるほど、こちらの方がよりインパクトがありますね。「健やか」と「健康」は同じ意味ですが(リズム的には健やかの方が良いようにも思いますが)、「和やか」と「しなやか」では、「しなやかな七十代」の方が驚きがありますし、「つややかな八十代」に至っては、思わず尊敬の眼差しを送ってしまいます。しかし百歳まで考えて下さっていたとは。。。

 そして。ありましたよ、男の一生!

 「二十代は志を高く 三十代は仕事に燃え 
  四十代は功を焦らず 五十代は寛容をくいて 
  六十代は引き際よく 七十代は時を遊び
  八十代は自由を楽しみ そしてそれからは
  いぶし銀のように 幽玄の境で」

 これもよそのネットから拝借してきたものですので、どこか違っていたらご容赦ください。いくつか見たのですが、これは違うものは発見できませんでした。(女の方は、貼り紙と同じく認識されている方も多いようです)でも、「寛容をくいて」がしっくりこないような。。。だって「くいる」って「悔いる」ですよねえ?寛容って良い意味の言葉だと思うのですが。「己に対しての寛容」ってことかしら。。。

 しかし女の方は形容詞だったのに対し、男は動詞なんですね。男の方は、六十代までは常に仕事が頭にある感じで、「女の一生」よりもやや固いような気がします。これも男ならでは、ということでしょうか。これを読み比べて「女の一生の方が楽しそう」って感じるのは私だけ???
   

 
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