大学の後輩からの依頼で、福島でコンサートをして来ました。とてもアットホームな雰囲気で、久々にピアノ&ヴァイオリンという編成だったのでいつもとは違う緊張をしましたが、素晴らしい会場とスタッフの方々、足下の悪い中ご来場の上、熱心に耳を傾けて下さったお客様(最近週末というと悪天候な気が…)のお陰で、大変気持ち良く演奏させて頂きました。本当にありがとうございました!
会場はモデルハウスの役割を持つギャラリーだったのですが、とてもよく響き、正直驚きました。ピアノのある部屋から眺められる中庭も美しく、こんな家に住めたらさぞかし幸せでしょう。良い仕事してます!私も負けてられないなぁとエネルギーを頂きました。
次会う時までパワーアップ出来るよう頑張ります!
世の中色々な異業種コラボレーションが行われていますが、写真は大学とお菓子屋さんのコラボ。我が母校、千葉大学です。同窓の友人から頂きました。
しかし大学の何学部とのコラボなのか明記されておらず。柏の葉キャンパスなんてあったっけ?園芸学部っぽいなと思ったのですが、あれは松戸キャンパスではなかったかしら…。
まあそんな疑問はさておき、早速味見。しっとりしていて美味しい!さすが千葉大(!?)。卒業生として、陰ながら応援していきたいと思います。
ノーベル・芥川・直木など、何かと受賞作が話題になる文芸界ですが、受賞後すぐはぼんやりと周囲の反応を眺め、そのうち文庫本が出回り始めるとようやく手にとるというのが、私のいつものパターン。そんなわけで、国際ピアノコンクールを舞台にした直木賞受賞作、『蜜蜂と遠雷』も、業界に身を置く者として読んでおきたいと思っていたのですが、先日友人から頂いてやっと読み始めた次第。まだ文庫化は先でしょうから、友人のお陰で早く読めた方だと思います。
コンクールというスリリングな設定の中で、一気に読了。最近評価がうなぎ昇りの浜松のコンクールがモデルと聞いていますが、きっと随分丁寧に取材を重ねているのでしょう、頷ける描写がそこここに見受けられ、すっかり作品世界に没入してしまいました。
魅力的なコンテスタントが登場する中で、私が一番感情移入したのは高島明石。コンクールの出場資格年齢が上限ギリギリ、楽器店に勤めながらコンクール挑戦を決めた妻子持ちです。他の登場人物は、本当に魅力的ではあるのですが、タイプは違えど皆天才。演奏に携わる私にとっては、羨望は覚えても、正直共感はしにくいところがありました。何しろ天才ゆえ、他者への嫉妬心や、作品に近づけない焦りなどが全くないのですから。それでも自己との葛藤が描かれている部分があるので、そこが作品に厚みを持たせていました。
最近、クラシック音楽を題材にした小説を他にも読みましたが、音楽を言語化するとこうなるか、と、別の角度からも面白く読みました。音楽批評と違い、やはり詩的で、物語性のある比喩で成り立っており、想像力を喚起されます。こういった本をきっかけに、クラシックに興味を持った読者がコンサート会場に足を運んでくれる、そんな期待が膨らむ一冊でした。
ルソーの名画をめぐる、ミステリー仕立ての小説です。と言っても殺人事件などが起こるわけではなく、あくまでも絵の真贋にまつわるドラマが展開されるのですが、絵画への深い愛情が感じられる点が、本書の最大の醍醐味。真の主人公は絵画とも言えます。作者のMoMA勤務経験を生かした、美術館内部事情が楽しめるのも見どころの一つです。
MoMAは死ぬまでに行ってみたい美術館の一つですが、読んでいるうちに、何か名画を見たくなりました。とりあえずどこか、近場の美術館に行ってみようかな…。
雨風が想像以上に強く、チケットの売り行きが良くても客足が鈍るのではないかと懸念していましたが、全て杞憂に終わりました。蓋を開ければ満員御礼、本当にありがたいことです。そして何より嬉しかったのは、外の荒れ模様とはうって変わって、お帰りの際のお客様の表情がとても晴れやかだったことです。
温かいお声を掛けて下さった方が多かったのも、やはりゲストの川上一道氏の力が大きかったと思います。本番の緊張感の中で繰り出される川上氏の多彩な音楽には、こちらも大変触発されました。
贅沢な時間を一緒に作って下さったお客様方、川上一道氏、そして常に温かい思いやりと熱い音楽愛をもってアンサンブルに向かうメンバーに心から感謝を。進化する音楽をお聞かせできるよう、次回も頑張ります☆
いよいよ明日!衆議院総選挙、、、でもありますが、投票の後、夜は是非文翔館へ。山形Qの定期演奏会、精魂込めた音楽でおもてなしさせて頂きます。少々台風の影響が懸念されてきますが、まだ大丈夫かと(願望含)。。。どうぞお足下に気をつけてご来場下さい。開場17:45(プレコンサート18時〜)、開演18:30です。
ゲストクラリネット奏者・川上一道氏人気にもあやかり、ありがたいことにチケット売れ行きも好調で、富岡本店さん、辻楽器さんは売り切れ、前売り券はカフェレストランアランフェスさんでの扱いのみになっています。当日券もございますので、どうぞ諦めずにいらして下さいませ。沢山のご来場、心よりお待ちしています☆
昨日は山形Q定期前最後の練習を終えた後、演奏会の宣伝も兼ねてラジオ放送に生出演してきました。
なんて言うとたいそうなことに聞こえますが、街の活性化につながる活動PRということで、今回は山響から何人かということで出演依頼が来たのでした。事務局から総務の小山田氏、営業の後藤氏、そして演奏の現場から楽団員の私という構成になり、いざ出陣、じゃなくて出演。
当然のことながら、番組スタッフは皆プロで慣れていらっしゃいますので、特に困った事も起きず、極めてスムーズに運びました。普段事務局の方々のお話をじっくり聞く機会もあまりないので、そういう意味でも貴重な体験でした。終わりが少し押してしまいギリギリになりましたが、きっちり時間内に終了。流石です。
ところで今回収録した場所「きんこん館」、七日町のカラオケ招き猫から西に入った通り沿いにあるのですが、ちょっとしたオープンスペースになっています。こんなところがあるとは全然知りませんでした。山響のチラシなども置いてありますので、お近くにいらしたときにでも覗いて見て下さい☆
下には「Imagination is more important than knowledge.」ますます耳が痛い…。ファイルに叱咤激励されました。
突然決まった衆議院選挙まで、あと約1週間と迫って参りました。連日その模様が報道されていますが、果たしてどう変わるのやら。少なくとも当選した方は、「お墨付きをもらった」とばかりに気を緩めたり、謙虚さを失ったりすることのないようにして頂きたいものです。投票はあくまで期待値、真価はその後に決まるのですから。
そして選挙が近いということはつまり、山形Qの定期が近いということです。なぜか選挙日と重なってしまった今回ですが、「最後のお願い」まわりになる選挙前日でなかったことを喜ぶべきかもしれません。
決戦は10月22日、投票の後は是非文翔館へ。18時半開演、今回はメインプログラムで、山響首席クラリネット奏者の川上一道氏と、ヒンデミットのクラリネット五重奏曲を共演します。お聞き逃しなく!!
私が愛してやまない村山市の名店、ドルチェのアップルパイです。写真の出来がイマイチなため、この美味しさが伝わらないのがもどかしい限り。これを食さねば秋が来たと言えません。
スイーツ好きの私と言えど、さすがにいつでも行けるというほど時間があるわけでも近くもないので、タイミングを狙い定めなければならない、貴重な品なのです。次に食べられるのはいつかしら…(遠い目)。
山形にきて、初めて意識するようになったのが「新米」。これまではどちらかというと、私の中では「乾物」に近かったのですが、いつのまにか新米を心待ちにする自分に気付いて驚いています。
というわけで、今日の夕食はその新米。やっぱり美味しい!頂き物の食用菊と茄子も一緒に食卓へ。秋の味を満喫しました☆
この週末は南陽でお仕事でした。というわけで、寄らずにいられない「田園」さんへ。変わらない美味しさが嬉しい限り。
締めにはミルクティーを。普段はストレートなのですが、秋になるとコクのあるものが飲みたくなるのです。
外で飲む紅茶はコーヒーよりレベルが安定しておらず、明らかに安いティーバッグで適当に淹れましたね?みたいなものに遭遇することがありますが、田園さんでは安心してオーダーできます。心までほっこり温まりました。ごちそう様でした!
カズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞に続き、ノーベル平和賞に核兵器廃絶を目指す国際NGO、「ICAN」が受賞と発表されました。
ICANは広島と長崎の被爆者の協力も得て、核廃絶に向けて様々な活動を展開、今年7月の国連での核兵器禁止条約の立役者となりました。団体関係者や被爆者の方々の、これまでの努力には頭が下がります。何かときな臭さご時勢ですが、こんな時だからこそ、この受賞が、世界が核廃絶向ける意識の高まりに繋がることを切に願います。
昨年のノーベル文学賞はミュージシャンのボブ・ディランが受賞、大いに盛り上がりましたが、今年はなんとカズオ・イシグロ氏が受賞とのこと。ハルキストの方々には残念ですが、久々の明るいニュースです。
実は私、イシグロ氏の『日の名残り』は、ほんの一部分ですが原文の英語で読んだ事があるのです。なんて言うと偉そうですが、単に大学の授業の教材だったというだけ。でも、学生ながらに、ありありと情景がまぶたに浮かぶ、とてもきれいな文章だなと思った記憶があります。
最終的には日本語訳で全文は読んだのですが(笑)、執事という主人公の職業や、風景などの描写もさることながら、抑えた表現の中に感情をにじませる書き方が、とてもイギリス的でありながら、どこか日本らしさも感じたものです。
最新作『忘れられた巨人』にも挑戦したいですが、久々にこの『日の名残り』を再読したくなりました。タイトルからも想像できるかもしれませんが、この作品は秋に読むのにピッタリ。オススメです。