突然ですが、世田谷ベースってご存知ですか?私は友人に教えられて初めて知りました。所ジョージさんのテレビ番組ですが、その雑誌版もあるのです。その方は所さんの大ファンなので、私が知らないと言うと、そんな人がいるのか!信じられない!!という顔をされました。
しばらく経って、そんなこともすっかり忘れていたのですが、先日書店でその雑誌を見つけ、パラパラ読んでみましたら、これがなかなか面白かったので購入してみました。一冊丸ごと特集記事で成立していて、特集タイトルは「トコロ辞典」。様々な言葉を所さん流に解釈して書かれたものです。所さんって、もう長いこと芸能界で活躍していますが、昔から全然変わらず、飄々と、そして楽しげに生きている。それがまた実に自然で、羨ましい限りなのですが、この雑誌を読み、その理由がちょっとだけわかったような気がしました。
例えば「のりしろ」という言葉。本来は「紙を貼り合わせるとき、糊をつけるために設ける部分」ですが、所さん的解釈では、「面白いことが生まれるきっかけ。人間らしい感性を作るもの。喜びや楽しさや哀愁や怒りなどを感じるために必要なもの」なんだそうな。自分らしい時間軸で生きるとのりしろが生まれ、そこをどう使うかが面白いと。
ここで忘れてはならないのが、「のりしろ」は面倒くさい、という事。でも面倒くさい=生きている事なのです。そういう「一見手間で余計なもの」が人生を豊かにする、という事なのでしょうね。この考え方、是非見習いたいと思います。
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