中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

鳥とねずみ

2016-12-07 21:14:27 | 雑記
 今週はオペラ「魔笛」。

 魔笛は去年度にひきつづきですが、フィガロよりもコンパクトで、さすがは晩年の名作だと思います。

 ストーリー的には、王子のタミーノが主役のはずですが、実際はどう考えても「鳥男」のパパゲーノです。そこがこのオペラの最大の面白さでしょう。

 存在感とキャラの強さ、「善い者・悪者」の単純な判断ができないところ、そして人情味溢れる「意志の弱さ」が魅力なのです。この人がいないと、物語が締まらない。


 …まさに「ねずみ男」だと思います。「魔笛」のストーリーを知った時にピンと来ましたが、「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男は、パパゲーノからヒントを得たに違いない。

 「正義の味方」と「悪の大首領」のどちらにも欠けているもの…それは「生活感」です。登場人物の、リアルさや共感を生むのは、生活感なのです。

 生きていれば、腹も減るし欲もある。正義だけでは飯を食っていかれない。人の見ていないところでする、ちょっとした不正も、それは生活の知恵です。生きていくのは、それだけでもいろいろ大変なのです。

 自分に危険が迫ると、日頃いろいろと世話になってる鬼太郎を、わりと簡単に裏切ろうとするねずみ男。パパゲーノよりややダーティーですが、しかしそれは、悪者だからではなくて、一生懸命切実に生きているからでもある。だから憎めない。


 さて、名場面の多いパパゲーノ。今年も良い演技が見られそうです。

 本番は10日、「飯豊あーす」ホールにて。お時間のある方は是非。
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はやクリスマス

2016-12-05 22:04:35 | 山形交響楽団
 師走に入ったばかりだというのに、世の中がクリスマスじみてきております。クリスマス気分を受け入れてしまうと、年末も同然。一気に今年も終わってしまったかのようで損した気になります。クリスマスが待ち遠しいのはわかりますが、もうちょっと落ち着きませんか?


 と言いながらも、昨日は山響の「クリスマスコンサート」。山形銀行創立120周年記念の演奏会で、豪華なソリスト二本立て。ソプラニスタ岡本知高氏と、ヴァイオリンの堀米ゆず子氏をゲストに迎えて、なんとも華々しい。


 もはや「巨匠」のベテラン、堀米氏はさすがの安定感でしたが、圧巻だったのは岡本氏。1年前に来た時よりも声量が格段にアップしている。男性が裏声でなくあれだけの高音域を出すわけですから、そもそもが奇跡的。しかしそれだけに、「調子」による幅は大きいのかもしれません。とにかく昨日はすごかった。


 そう言えば今年はスケジュールの都合で、山響の忘年会も一昨日に終わりました。なんだか気が早いですね。まだまだ忙しいというのに、「今年もお疲れ様でした」というのは違和感がある。

 考えてみれば、クリスマスコンサートを20日に前にやっても良いのなら、ニューイヤーコンサートもそろそろおかしくないのかなと。

 …ぼちぼち新年会ですかね。
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ラストスパート

2016-12-02 22:08:28 | 山形弦楽四重奏団
 山形Qは秋が終わっても師走の忙しさ。今月の依頼演奏会と、1月の第62回定期演奏会の練習が始まっています。山響がオフの今日は、もちろん練習。


 まずは依頼演奏会。午後のひとときに室内楽を楽しむ、上質なサロンに招かれて演奏する光栄に恵まれているのが今月中旬のコンサート。モーツァルト「狩」、ドヴォルザーク「糸杉」など。…目には目を、上質には上質を。格調高くお届けできるよう頑張ります。

 そして定期演奏会の曲目からは、バルトーク「第3番」を初合わせ。短い作品ですが、バルトークらしさがいっぱい詰まった、一瞬たりとも気が抜けない素敵な曲です。とにかく覚えるしかない。


 その他にも今月は、慰問コンサートなどもあり、この一年を振り返る余裕はなし。年末までまだまだ頑張ります。
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師走

2016-12-01 23:15:58 | 雑記
 慢性的な運動不足をひそかに気にしております。

 よく行く温泉の手前に、流行っているスポーツクラブがある。その前を通るとついつい、車からのぞき込んでしまう。

 全面ガラスの窓際に、びっしりと並んだランニングマシンに走らされている人たち。

 こちらがきちんと絞れている時だと、
「ハムスターみたいでご苦労」
などと皮肉っていられますが、旅の後など、運動不足を痛感している時期は、ややまぶしく感じます。


 さて、はやくも師走。

 あくせくと、ゼイゼイ言っているうちに今年も終わりが近づいているという事実に気づき焦ります。

 ランニングマシンの上で苦しんでいる人のようです。これでは、どこへもたどり着かない。


 残りのあとひと月でどうなるものでもありませんが、来年以降につながるような充実した師走にしたいと思うのでした。
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巡礼(後)

2016-11-29 22:17:19 | 危機管理
 「びっくりシール」というものをご存知か。私が子供の頃に駄菓子屋で、1枚20円で売ってました。簡単に言うと「いたずらシール」です。たとえばリアルな100円玉の写真のシール。裏面には「使い方」が書いてある。

「テーブルに貼ってみよう。お母さんが『あら、こんなところに百円が』と拾おうとしても拾えない!ウッシッシ大成功!」

みたいな、実にくだらないもの。たとえば口紅のキスマークのシール。これは、

「脱ぎすてられたお父さんのYシャツに貼ってみよう。洗濯しようとしたお母さんはビックリ。『アナタっ、どういうことなの!』ウッシッシ大成功!」

あるいは、釘の頭。壁に貼ると「こんなところに釘打ったの誰!」みたいな。こんなにくだらないのに最高にリアルでシュールで、大好きでした。大人がくだらないことを本気でやると、けっこうスゴいもんだと感動しました。


 ディズニーランドの感動はそれに似てる。「シー」のヴェネツィアみたいな街並みは、ハリボテでもやっぱりすごい。ニセモノも、ここまで大規模にやれば、見る者を圧倒する力がある。実際に騙されるかどうかは関係ない。「なんだ、本当にあるのかと思ったら壁に描いてあるだけか…」。しかし、その絵の偏執的な精巧さは実物以上に心に訴えかけてくる。


 さて、アルコールOKの「シー」は心地よい酩酊の中で終了。恐ろしい混雑もふわふわと泳いで渡る気持ちの余裕。そして1泊して翌日は開園から「ランド」へ。

 開園33年は、やはり重い。ネズミ一族にカケラほどの思い入れも無い私ですら、ここには若かりし頃の想い出がすでに刻まれているのを思い知らされる。

 中学でも高校でも学校から「おわかれ遠足」のような形で行きましたし、こうして女子の巡礼に付き合わされて来たことも数知れず。もはやその頃の年齢に、息子がなりつつある。

 娘がお気に入りの「カリブの海賊」。船に乗り込むと見える、内部のレストランにその昔、長時間待って一緒に入った彼女が、娘と並んで座っている母親です。

 年輪ですね…。


 ということで、混雑のウンザリ感もまた懐かしいような枯淡の境地で、今回の巡礼は無事に終了。そろそろ、お役御免も近いようです。
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巡礼(前編)

2016-11-28 23:59:25 | 危機管理
 女子というものはディズニーが体内に不足すると、不安やめまいなどの不定愁訴に悩まされるようになるので、少なくとも数年に一度はそれを補うべく、千葉の舞浜へ詣でなくてはならない。娘のいるわが家も例外ではなく、前回から3年が経過したこの秋に、巡礼を挙行したのでした。

 3年前は、「ランド」がちょうど30周年。…30年といえば、親に連れられてきた子供が、親になってまた子供を連れてくるのに充分な年月。人々はみな、鮭の遡上のごとく、シンデレラ城を目指すのです。

 そして今年はたまたま「シー」が15周年。さらに、気の早いクリスマスがもう始まっている。熱狂的混雑必至。…女子と違ってもともと体内に、ディズニーを分解・吸収できる酵素を持たない私のような男性には、体にこたえます。しかも前回より、確実に歳をとっている。


 夜明け前に山形を出て車で一路、葛西へ。眠っている家族を運搬するのが、実際の私の最大の役目。やはり東京から千葉へ向かうあたりが渋滞します。そしてたどり着いた葛西出口の行列が、まさに「行列の国」の入り口か…

…という私の気分を察して、「シー」に入園すると家族たちはまず、「早くお父さんにお酒を飲ませないと!」とばかりに、アルコールの飲めるレストランにて早めの昼食。すでに、宿に車と荷物は置いてきてある。TDL抗体の少ない虚弱体質の私が、アトラクションに並んでいる途中で泣き出したりしないようにという、奥さんの緻密な計らいです。

 生ビールとワインのミニボトルを空けると、世界は再び輝きを取り戻す。ふりそそぐ冬の太平洋側特有の穏やかな陽射し、そしてありがたい休暇をもらって、こうして家族で「リゾート」に来ている週末…明るいうちの酒は、いや「夢の国」は人を幸せにするのでした。

(大したこともなく「つづく」)
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夢の国へ

2016-11-26 23:48:12 | 危機管理
 この週末の山響は、宮城テレビ主催のコンサート。

 ですが、私は出演しません。

 世をはかなんで出奔したため…

…ではなく、有給休暇を頂いたのです。


 そうして今、夢の国へと来ております。

 飲みすぎたという意味ではありません。千葉にある、ネズミの国に迷い込んでしまったのです。

 要するに、家族サービスですね。わりとリアルに疲れましたので、詳細はまた次回にでも。
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秀鳳「山田錦」原酒

2016-11-25 22:28:34 | お酒の話し(山形県)


 最近、忙しいせいなのか、探究心が薄れている。

「冒険して失敗するぐらいなら、安全なところでじっとしていよう…」

…お恥ずかしい。しかし、そういう時期もあるのです。


 ということで、果てしない奥深さをもつ日本酒道の探究は、小休止。危険を冒すことなく、いつも安心してくつろげる「定番」に走ってしまう今日この頃なのです。


 今年の「定番」はふたつ。楯野川の「主流」と、この秀鳳「山田錦生原酒」です。どちらも山田錦の純米大吟醸。

 というと、どれだけ身の程知らずな酒を飲んでいるのかと思われそうですが、違います。日本全国探しても、この二つの酒ほど、いわゆるCPの高い酒はないでしょう。


 特にこの秀鳳は、しつこいようですが山田錦47%の純米大吟醸。それで一升3000円(税抜)!。興味がない人には全くわからないかもしれませんが、これは驚異的な価格です。全国のスタンダードは最低5000円。

 下世話な話ばかりしているようですが、日常の「定番」となると、CPは重要です。だれでも奮発すればいい酒は買える。しかし、この値段でこの味の酒は、山形でしか飲めない。


 まずは香りにやられます。栓を開けた瞬間に、「ああっ」とよろめくほど。この点は、庄内の酒よりすごい。香りが豊かなのです。それもフレッシュはじける果実香。


 私にとっては、人に教えたくない行きつけの店のような感じの酒です。シルキーなな舌触りが、期待を裏切ることなく受けとめてくれる。

 この酒の今年の出来が素晴らしかったせいなのかもしれませんが、随分とお世話になりました。一年の感謝を込めて、本年のMVP的な「MV酒」に認定してさしあげたい。
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男女平等

2016-11-24 23:59:42 | 音楽
 ここしばらく山響スクールコンサートでは、今まで登場したことのない若手指揮者を招聘しています。指揮の世界でも、若くて優秀な人材は、確実に市場に供給されているのです。

 今週は女性。

 若いながら指揮は明確で、才能が伝わってきます。女性だからというハンディは、微塵も感じさせない。

…と私の感想をハッキリと表明したうえで、それでもやっぱり「この子(上から目線ではなく年寄り目線)が男性だったら、もうちょっと苦労が少ないだろうなあ」とは思うのです。


 「女だてらに」…みたいな感性は私にはもちろん、今の世の中にもこの業界にも、まったくありません。

 ただ、指揮者とオーケストラの関係は騎手と馬によく似ている。いくら愛馬でも、運転する上でピシッとムチを入れる必要はあるのです。

 その「ピシッ」が女性の場合、かすかな気後れによって、やわすぎたり痛すぎたりしてしまうことが多いのは事実。それはもはや、筋力の違いのようなものでしょう。


 個人的には、松尾葉子さんの指揮は好きです。サッパリして気持ちがいい。あのレベルに達するのは容易なことではないでしょう。しかし彼女でさえも、男性だったらもっともっと偉くなっていたのではと思います。


 とにかく、気後れせずにやってほしい。顔には出しませんが、オーケストラの団員ほど、指揮者の才能を正当に評価している人たちはいないのですから。


…お前のような仏頂面が目の前にいるからやりにくいのだ

と言われればその通りなんですけどね。他意はないのです。
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今年も無事に1/2

2016-11-22 21:29:13 | 雑記
 今朝はグラっときて目が覚めました。今に置いてある携帯が、緊急地震速報でギャオギャオ鳴っています。

 マンションのせいか、体感震度がいつも発表値より高い我が家です。ずいぶん大きな揺れが長く続きました。

 大震災を経験してから、揺れるたびにいつも思うことがあります。

「ここが震源の近くでありますように」

…けっこう大きな揺れだったね〜、などと言っていたら、実はそのとき隣県が壊滅状態で今まさに多くの命が失われていた…

という怖さは、なかなか忘れられません。ニュースを開くのが怖いのです。

 今朝の地震では福島周辺に津波警報も出たようですが、被害がなくて良かった。


 さて、今日はスクールコンサート。福島の郡山に行きました。途中の高速道路などには地震の影響か、通行止めなどがあったりして苦労しましたが、郡山の街はいつも通りの晴天で平穏。安心しました。

 市内の小学四年生を集めた催し、「1/2成人式」のコンサートです。


 郡山は福島県で一番の都会。貸切バスで文化会館に集められた子供達の雰囲気も、垢抜けた感じがします。

 家の娘も小学四年生。震災の時は、幼稚園の延長保育で「お昼寝」の時間。揺れには気づかなかったようですが、慌てふためいている大人たちを見て驚いたようです。…震災の記憶がギリギリ残っている世代なわけですね。


 福島の子どもたちには、特に、元気に育ってほしいと思っています。「1/2成人」の記念が、今年も無事に終わったことに感謝しましょう。
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大人ごころだね

2016-11-19 23:48:38 | 雑記
 山響定期の初日終了。会場の8割近いお客様に恵まれて嬉しく思います。

 ゲストのサックス、須川展也氏目当ての人もいたと思いますが、いかがだったでしょうか?


 私個人としては、須川さんと言えば、タバコのCM。ピース・ライトだったでしょうか。夜の感じが、サックスという楽器にピッタリでカッコ良かった。「大人の男」のオシャレさ。

 あの当時、というか古き良き時代には、そのシリーズで古澤巌や宮本文昭など、演奏家がカッコよくタバコを吸って弾くCMがありました。その楽器にも、その音楽にも、ともにイメージアップになったものです。

 マルボロのカウボーイとか、スピークラークのスパイ風のおじさんらと肩を並べる存在でした。

 それが今では…。

 このままではそのうち、「昔、タバコのCMに出てた」ということがバレただけで、叩かれるかもしれないですね。残念な世の中です。


 さて、須川氏の演奏はもちろん、今日もカッコ良かった。明日も良い演奏会になると思います。
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レアもの

2016-11-18 22:10:15 | 山形交響楽団
 今週の山響は、明日明後日の定期演奏会。今年度のベートーヴェンシリーズからは「フィディオ序曲」「第2番」。ゲストにはサックスの須川展也氏を迎えて、本多俊之「風のコンチェルト」、イベール「室内小交響曲」。


 ベートーヴェンの交響曲で一番難しいのは?

と訊かれたら、「2番」と答えます。弦楽四重奏曲の初期作品にも言えることですが、古典的で「隙がない」シビアさに加え、若いベートーヴェンの意欲的な「攻め」もあって、弾く方は大変なのです。これだけ「良い曲」なのに演奏される機会が少ないのは、そういうことでしょう。

 私も山響に入ってから、おそらく3度目だと思います。


 明日と明後日、良い演奏会になるように頑張ります。明日の土曜日は19時開演、明後日の日曜日は15時開演です。お時間のある方はぜひ!


 
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月の沙漠

2016-11-17 21:37:12 | 音楽
 そういえば、山形Qの大江町コンサートの14日は「スーパームーン」の夜でした。なんでも、これほどまでに月が地球に近づくのは、この日を逃すと次は30年以上先だとか。

 いつも思う事ですが、こういう天体ネタはスパンが長くて、「これが一生の見納めだ…」という話に必ずなりますね。このスーパームーンに関してもそうです。月が若干大きくなる事に何の感慨が無くても、三十数年後のことを想像すると、なんだか無性に「かけがえのない」感じがしてしまう。


三十数年後…

…たぶん肝臓疾患のために、すでに天寿を全うしていることだろう。

…アルコール性の脳障害により、月を見ても、空に穴が開いたとしか感じないかも。

 というように、そんなに先だと、ろくなイメージがわかない。結果、「これが最後だ」と思うわけです。


 古今東西、月の美しさを歌った作品は数知れず。やはり、夜空に輝くあの銀色は、心に沁み入るものがある。

 クラシックの名曲にもたくさんありますね。月光ソナタからドビュッシーの名作などなど。もちろん私のイチオシはフォーレです。

 しかし、原体験としての「月の歌」は、やはり童謡の「月の沙漠」なのです。

♬つきの〜さばくを〜はぁる〜ばぁると〜

 誰もいない、見渡す限りの夜の砂漠。昼間の暑さが嘘のように、ひんやりと静かです。サクッ、サクッ、とラクダの足音しか聞こえない。だからそれがひときわ大きく感じる。同じように、月の明かりしかないからこそ、それが煌々とまぶしいのです。言葉を交わさなくとも、静かに親密な王子と王女。しかしこんな夜に、しかもお供も少なく移動するのは、なにか辛い事情があるのでしょう。

 もの悲しく美しいメロディーが、月のイメージそのものです。冷めたきれいさ。そこに必ずあるのが「静寂」です。

 月は、静かだからきれいなのです。


 大江町でのコンサートを終えると、ホールの外では、天体望遠鏡を並べて、スーパームーンを観測している人たちがいました。大江町の夜空は、暗くて広々としています。そして静か。

 招かれて、天体望遠鏡を覗きました。

…まぶしい。
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ぷくらす

2016-11-16 21:25:17 | 山形弦楽四重奏団
 この秋も、山形Qは精力的に活動しております。

 14日は大江町でのスクールコンサートが午前中にありました。そして夜は大人向けの特別コンサート。

 山形のなかでも、特に最上川が美しく見える大江町。そこの「中央公民館」が新しく建て替えられて、リニューアルオープンしたということで記念演奏会をしました。その名も「ぷくらす」。町民の憩いの場に、図書館などの他にも200人以上を収容できるホールを備えています。全てが木造なので、響きが温かい。

 大江町は「発祥の地」ということで、コンサートのオープニングはもちろん「最上川舟唄」。大江町在住らびお氏のMCもあいまって終始、良い雰囲気のコンサートになりました。


 整理券はあったものの入場無料。「無料だから来た」という人もいるかもしれませんが、終演後の会場の感じでは、おおむね喜んでもらえたのではないかと思います。きっかけは「無料だから」でも、クラシックや弦楽四重奏に親しみを感じてくれる人が、ここ大江町にも定着してくれることを願ってやみません。

 このコンサートの企画・主催をしてくださった各位に深く感謝いたします。


 ところで、個人的には、今回初の「真田丸のテーマ」をもう少し手中に収めなければと思うのでした。旬のうちに各所で弾いておきたい。カッコいい曲ですし、客席の「喰いつき」も良かったので。やはり「流行り」には乗らないといけないのがこの業界。


 ちなみに先日、音楽に親しみが深くない客層の前で演奏した時に、「PPAPをやってほしかった」と言われました。

 「音楽」という概念もボーダレスになって来ている世の中ですが、一言申し上げておきます。

 「ムリなものはムリ」

 …以上。
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名人とともに

2016-11-12 22:02:35 | 山形交響楽団
 福島のいわきに来ています。アリオスホールにて、明日の、山響の「アマデウス・ガラコンサート」のためです。

 演目としては、「フィガロ」序曲に始まり、有名な交響曲の聴きどころ楽章。それと、あのウィーン・フィルの往年の大コンマス、ライナー・キュッヒル氏をソリストに迎えてのコンチェルト5番「トルコ風」など。


 今日はいわきに来て会場でのリハーサル。キュッヒル氏との合わせもありました。

 私たち、オーケストラのヴァイオリン弾きにとっては、歴史上の偉人のような存在です。今の野球選手が、王・長島と一緒にプレーするようなものです。と言ったらわかってもらえるでしょうか。しかも現役の。


 やはり、その余裕がすごい。当然のことながら、演奏のスタイルはオールドですが、そのしなやかさと、音楽に対する姿勢の純粋さは子供のようです。

 こういう「おじいさん」(失礼)に、なれる自信はありません。


 明日の本番も、まさに「胸を借りる」気持ちで演奏したいと思います。
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