常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

凍餅の食べ方

2010年02月18日 | 季節の便り
二つ咲いたセントポーリア



凍り餅の食べ方
上手く出来た凍り餅は、強く握ると砂のように細かく崩れる。
熱湯に浸すと海綿のように吸い上げて、搗きたての餅感が出るところは、迅速凍結乾燥したドライフーズ食品に近い。
それに 貴重品だった砂糖を少々振りかけるとその滋味たるや、菓子屋さんのウインドウに並ぶ、今時の高級菓子など足元にも及ばない。

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凍り餅

2010年02月17日 | 季節の便り
雨氷


搗き立ての少し小振りの切餅を紙に包み、10切れを細縄3本で数珠のように編み上げる、これを1連という。
餅つきに使った木臼に水を張り、編み上げた切り餅20連ほどをその中に沈める。
切餅に水を充分含ませるのが目的であるから1昼夜を必要とした。
ころあいを見計らって水から引き上げられた連は、2連を振り分けに結んで、寒風が吹く北裏の軒先にすだれのように吊るされた。
気温が最も下がる2月初旬の風物詩であった。マイナス10℃を越す寒さの中で、切餅に含まれた水は分子の単位で凍り、吹く風で乾燥が進む。
しかし自然任せは悠長である、3月末梅が咲くころになってようやく凍餅が完成する。
食べる人がいいなくなって(温暖化も一つの理由かもしれないが)凍餅は死語になった。
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曇り日続く

2010年02月16日 | 季節の便り
石楠花


ひところに比べ石楠花の花芽が一回り大きくなった。
南の春を告げる気団と、北の冬を守る気団が上空でにらみ合っているらしい。
しばらくこんな天候が続くという。
やがて両者はぶつかりあって、寒気はシベリアの奥地に押し込められる。
その時の風を春一番と呼ぶ。
大きな催し等があって今年は忙しくなる予感がする。

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PC トラブル

2010年02月15日 | 季節の便り
花茎に水滴状に小さく光っているのは蜜である。
なめると甘い

愛用のPCがインターネットに接続ができなくなってその復旧にてこずっている。
単純にパソコンの設定ミスと考えて、自己流にあれこれ設定をいじりまわしているうちに深みに落ちてしまった。
幸い旧式のデスクトップが健在なので、それを通して救援指導を受けたのだけれど、パソコン用語の難解さに辟易しあえなく頓挫した。
これは自己責任だからリコールの要求はできない。
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年度末

2010年02月14日 | 季節の便り

雨氷が雪に変わってマンサクの花を冠のように包んだ。
冠はその後の寒さと曇天続きでまだ溶けずに残っている。
足踏みしている季節をよそに、年度替りの行事が立て込んで昨夜は町会役員の選考会があった。
現役を年令順に並べると、二番手に位置している。
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鉄漿親 (はねおや)

2010年02月13日 | 季節の便り

鉄漿親(はねおや)という言葉を聞かなくなって久しい、新しく誕生する夫婦に、善良な第三者適立場から、地域社会の風習やしきたりを指導し、揉め事等の相談に乗る重要な役割を務めるのが鉄漿親で、何代にも渡って親戚以上の付き合いを継続してきた。
私の鉄漿父が90歳の天寿を全うし昨日告別式が行われた。
納棺、火葬、告別式と進む中で越し方を思い起こし、改めて鉄漿父の存在を噛み締めた。



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雨氷

2010年02月12日 | 季節の便り






雨氷は上空で0℃以下に冷やされながら凍れなかった雨水(過冷却水)が、物体に触れた衝撃で瞬間的に凍ってしまう現象である。
雲に覆われた暗い空から落ちる冷たい雨はマンサクの花に当って透明な滴のまま凍った
落葉松の梢はガラスの衣装をまとったように重い首を垂れている
エナガの群れが長い尾を揺りながらひとしきり百日紅の枯枝の間で夕餉を漁って森に向かって飛び去った。

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建国記念日

2010年02月11日 | 季節の便り
スポットライト


建国記念の日、戦時中は紀元節といった。
学校で式典があり、講堂に整列した全校生徒がオルガンの伴奏で「雲にそびえる高千穂」を歌った。それはおぼろではあるが今でも覚えている。
紀元節は授業は休みである、式典が終わると全員にX字型に交差した国旗が印刷された紙に包んだパン菓子が配られた。
パン菓子がよほど嬉しかったのだろう、学校から帰るとすぐ野良にいる父親に報告に走った光景を思い出すことができる。
それらはいつしか子供達に重なり、孫の姿にもオーバーラップしてくるのだけれど、その原点が紀元節のパン菓子に由来する事は間違いない。
小学校(国民学校)1年生か2年生の時である。
菓子というものが無く、甘いものに飢えきっていた子供たちにとって、小さく固いパン菓子は、明日の希望につながる虹のような存在だった。

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6月 花の都へ

2010年02月10日 | 季節の便り
雪の朝の電線雀

飛行機で南の国に降り立ったような気温の変化である。
飛行機は今日北国に向かって飛び立つという。
今年6月、花の都と呼ばれるフィレンツェに行く計画に着手した。
フィレンツェ大学の日本語学科講師中島浩郎さんは当社創業者の孫にあたり、教鞭の傍らフィレンツェに関わる著作を写真家のしのぶ夫人とともに多数発表している。
浩郎さんの案内で、ありきたりの観光旅行とは違う、フィレンツェの住人しか通らない細い小路を通り抜け、トリッパ(イタリア風のモツ煮)でワインを という旅にしたいと思い準備を進めている。

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生活用水

2010年02月09日 | 季節の便り


谷間を流れる小川から集落に分水された小さな流れは隣組5軒の生活用水であった。
飲料水は勿論のこと炊事洗濯風呂等のすべてをまかなっていた。
そんなに古い話ではない、せいぜい60年程前のことである。
厳寒期凍った用水の氷を薪割りを使って割った記憶が残っている。
流れの底から凍って溢れた水が道路を流れて凍ることが、その季節に2,3回はあったように思う。 気温はマイナス15℃を更に下回っていたに違いない。
そんな朝、米を洗い、寒い勝手場で朝食の用意をした母達の苦労が偲ばれるのである。





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