2月28日

厚い雲から、時おり雪や雨が落ちてくる。
2月は逃げる月、3月は去る月と聞いたけれど実感があふれる言葉だ。
半年もほったらかした朝顔の種を採取したというずぼらさ。

そよご

昨日の雨雪がソヨゴの枝に少し残っている。
この赤い実は鳥たちの非常食らしい。
普段食べないのは低い毒性があるからかもしれない。
ほとんど啄ばんだ形跡がないから、鳥たちにとって恵まれた冬だったのだろう。

春の雪

夜明前に降り始めた激しい雪が、昼近くには雨に変わった。
セキショウの葉に残った雪が水を含んで小さな流れに崩れ落ちる。
心優れない2月の雪である。

綴れ織

クヌギは寒がりだ
冬の間　綴れ織の着物を決して脱ぐことをしない
一段と輝きを増した光の中でクヌギはちょっと考える。

イワヒバ

美ヶ原高原の岩場にイワヒバが自生しているという。
小学校の遠足でその危険な岩場に踏み込んだけれど採取できなかった。
冬の間ヤマネのように硬直していた我家のイワヒバは、鱗状の葉が少し緩んだようだ。

梅はまだか

比較的暖かな日が続いたので、梅の開花を期待して松本城公園に行った。
堀を渡る風も冷たくて、まだ梅は咲く気配も感じられない。
1ヶ月勘違いしていたらしい。

陽光

花ワサビのおすそ分けがあった。
神々がいっせいに動き始めたようだ。
冬眠から覚めよう。

サクラ前線

昨夜東京からの帰り、山梨県境付近から雪が積もっていた。
東京の冷たい雨が、この標高に至って雪に変わっていたのだ。
今朝　棲家の周りは一面温かい雪景色
桜並木は花盛り

鬼の金棒

タラの木は鋭い棘をまとって一切の春を拒絶している

お日様の申し子 福寿草

柔らかな陽射しに誘われて、福寿草がお日様の申し子のように咲いた。
金細工を思わせるその輝きに、冬の終焉を思って安堵する。
春の本当の顔など何も知らないくせに。