酷暑の前触れ
山百合の薫り滿
あまり見かけない揚羽蝶
青いほうずき
白い花が咲いて、苞の中には小豆ほどの緑の小さな果実?がある筈だ。
青とは緑をさす言葉だ。
60年ほど以前に夏の二か月を東京本郷で 暮らしたことがある。
後楽園の野球のどよめきが聞こえる取引先の社長の邸宅に居候しての研修生活であった。
夏のある日 通勤途上に並んだ露店にホウヅキの鉢植えが並んでいた、
ホウヅキ市という江戸の季節行事だときかされたた、
あれから60年、そりゃあいろいろあったけれど、総じて安定していた。
しかしこれから先はわからない。
紫式部
小さな薄紫の薄薄煙のように遠慮がちに咲いた。
梅雨冷え 半袖のお客様が寒いという 障子を閉めた
スカシユリ
百合の横綱 花弁が化粧まわしののように分厚い
オカトラノオ
丘虎の尾
庭に増えて あちこちに虎が寝転んでいるが危険はない
美田が失われた 草ぼうぼうの耕地
園地帯の片隅は日本の縮図が見える
スカシユリ 改良された花だけが美しい
草原に虎が一頭