常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

朝の霧

2009年11月30日 | 季節の便り

初冬の朝、流域からあふれ出た川霧が低地から市街地の侵略を始めた。
底部を霧に覆い隠された鉄塔は油田を思わせる。
ひと時、盆地は日射しを遮られて濃い霧の中に沈む。
髪やまゆ毛に朝露のように白い小さな水滴がついて玉手箱を開けたようだ。
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ウオーキング

2009年11月29日 | 季節の便り
ハマナス 


川沿いの道をさっそう
参加者は、なぜか女性が多数である。晴れれば後ろの正面に常念が見えるはず


車では数分の距離でも、歩くと様々な発見がある。
五感は人の歩く速さを基準に発達してきたのだろうとつくづく思った。
美しく黄葉したハマナスの赤い実には久しぶりの対面だ。
食べると美味しいのだけれど人家の庭先である、遠慮した。
茶の花がこの高冷地に咲くとは思わなかった、品種が異なるのだろうか。



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地区内ウオーキング

2009年11月28日 | 季節の便り
地区公民館主催のウオーキングに参加し、約5キロのコースを90分かけて走破した。生憎の曇天で、雪の北アルプス常念は見ることができなかったけれど、初冬の風物を満喫できた

コース全景
左手の山際の道は上り坂である、途中からコースを右側の山沿いにとり、ブドウ園の続く傾斜地を下る。

茶の花が
南向きの緩やかな斜面が続き茶の花が咲いていた。

紅葉の天神様
小学校はこの天満宮の近くにあり、楽しく遊んだ記憶がある。
境内に紅葉の大木が多く、そのため紅葉の天神と呼ばれていた。
紅葉の季節はとうに過ぎていたが、一本だけ葉を残した冬紅葉を写した。
通った小学校の学帽に輝く徽章は紅葉がデザインされていた。
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木曽五木 コウヤマキ サワラの桶

2009年11月27日 | 季節の便り
快晴 日の出前新雪が淡い紅色に染まる


県歌信濃の国で「木曽の谷には真木茂り」と歌われる木曽の五木は「ヒノキ、サワラ、コウヤマキ、アスナロ、ネズコ」を指す。
近々建立する松工定時制閉過程記念碑の脇に、卒業生有志から高野槇を植樹していただけることになった。
長くしなやかな葉を茂らせる姿のよい針葉樹である。
五木の中のサワラは桶を作るのに最適の材で、我が家の空き地に見上げるほどの大木があった。生活必需品である桶を作るために、100年の歳月をかけて、先祖代々育てたものである。
その材は柔らかく加工しやすいうえに、水に強い性質を持ち漬物桶は大切に扱えば数十年はおろか数百年も持つという。
四角な小箱ですら満足にできない者にとって、板片を円形に組み、底をつけて水を漏らさない桶を作ることなど神技としか思えない。
昔々はそういう神様がどの集落にも一人はいたものだ。

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几帳面

2009年11月26日 | 常念100景
雲の隙間に見える常念

ある催事に同行した大工の棟梁が途中立ち寄った観音堂の柱を指して「これが几帳面だ」と云った、私は意味が判らなくて棟梁に聞きなおした。
なるほど、良く見ると柱の4角に溝をつけて特殊な加工がなされている。
この加工面を几帳面とゆうのだと教えてもらった。
日常使われる言葉の几帳面は、柱の四隅の加工方法が語源であると初めて知った。
当地で几帳面とは、「細かいことでも手を抜かない堅物で、周りからちょっと敬遠され気味なところがある男」を指すことが多い。
「棟梁はこの柱にぴったりだね」といったら「あんたこそ几帳面が服を着ているようだ」と逆襲された。


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野沢菜漬け

2009年11月25日 | 季節の便り
キンセンカ

昔々 どこの家でも畑から収穫した野沢菜を荷車に山と積んで小川まで運んだ。
小川に沿った岸辺には、大勢の女達が並び、冷たい清流に手を染めながら、楽しそうに話しながら菜を洗っていた。
洗った菜は家に運び、土間に据えられた大きな漬物桶に、家伝の技で漬けこまれ、熟成の時をを待つ。
正月が過ぎて、時間をもてあます冬の間、主婦たちはそれぞれの家を回り、渋茶で野沢菜漬けを食べながら、漬物談議に花を咲かせ、漬物の品定めに始まり、天下国家を論じた。
その結果、漬物の品質は年を追って向上し、信州野沢菜漬けは全国に知られ、その副産物は信州人の理屈好きに至った、という話を何度も聞かされた。
信州茶飲み文化発祥の礎である。
しかし 一旦空気に触れた野沢菜漬けは短時間で酸化変化し、二度と口にしたくない無残な味に変わってしまう。
今は添加物の進歩でそうゆうことはないだろうが、本来の野沢菜漬けは一期一会が基本である。
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冬支度

2009年11月24日 | 季節の便り
カクタス

冬支度(ふゆじたく)秋の取り入れが終わって穏やかな日が続く今頃、母は冬支度を始める。
沢庵漬、野沢菜漬は大仕事だ。
冬の間、炬燵の周りでする針仕事の材料は古着をほどいて洗い張りをする。
日当たりの良い場所に立てかけた張り板に、きれいに洗濯して糊付けされた古布を手際良く布の隙間に残った丸い空気のふくらみを押し出しながら張られた。
冬日に照らされて、洗い張りされた布から、白い湯気が澄んだ青い空に立ち昇ってゆく。
乾いた布はしっかりと、張り板に張り付いて、それをはぎ取ることを子供たちは競い合った。
小春日和の中で懐かしく思い出す事柄である。


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一周忌法要

2009年11月23日 | 季節の便り

風もない暖かい日に叔父の一周忌法要があった。
牧師さんが来て讃美歌を歌い、聖書の朗読とお話があった。
朗読は、キリストが十字架にかけられて死ぬ間際「神様なぜ私を見捨てるのですか」と大声で叫んだという一句朗読され、先ほどまでキリストを嘲り罵っていた軍隊の指揮者が、その声を聞いて初めてキリストの偉大さを直感したという件を話された。そのことは私にとって大変難解なことであった。
叔父が逝って1年が過ぎようとしている、早いと思う反面、遅いと感じることもある。

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信州のサトウキビ

2009年11月22日 | 季節の便り
冬花火 ヤツデ


隼人君が育てたサトウキビは思ったより糖度が上がらなかったらしい。
地上部を刈り取って、地下茎は畑で越冬させ、株の成長を促すと糖度も上がるという。温暖化とはいえ信州で無防備でサトウキビが越冬するとは思えない。
そこで母親と一緒に稲藁等の防寒材料を運びに来た。
来年 うまく行けば信州産の黒糖が口に入るかもしれない。

第11回を数えるアジア留学生へのささやかなプレゼント「アジア賞作文コンテスト」の応募が締め切られ、34編の作文が集まった。
審査会は29日である、連休を利用し、審査委員の先生方や松本ワイズメンズクラブ員に応募作品集を届けることになっている。


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セントポリーリア

2009年11月21日 | 季節の便り

温度が低かったのか開花するのに思ったより手間取った。
花が咲くことがわかっただけでも収穫は大きい。
とはいっても後に続く花茎が、12鉢のどれにも見当たらない。
しばらく様子を見よう。
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