常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

春雷

2007年03月31日 | 季節の便り
黒い雲が空を覆って夕暮が早い、冷たい風が吹く抜け、季節外れの稲妻が光って、腹に響くような雷鳴がとどろいた。
暖気と寒気がぶつかり合う時、春雷が発生するという。
街を歩いていたら、本当に壊れたエアコンのように、暖かさと寒さを含んだ風がかわりばんこに吹いてきた。
こんな日にはオウバイも精彩を欠いておとなしい。
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小淵沢から野辺山へ

2007年03月30日 | 季節の便り
山梨県小淵沢インターから八ヶ岳道路を走ってJR野辺山駅へ。
JRの駅で標高が一番高いのは野辺山駅だそうだ。
一つの言い訳が原因でこじれてしまった得意先を訪問するため、駅で担当者と合流した。
訪問の結果、得意先の理解は得られたと思う。
標高1400メートルの高地に春の気配は薄く、人影はまばらである。
冬枯れのままの清里、野辺山は静寂で、5合目あたりまで雪に覆われた富士山が周囲の山並みを圧倒している。
八ヶ岳の山頂は厚い雲に遮られて見ることができなかったが、山麓の林の道を気持ちよく走破した。
麓ではフキノトウが開花していた。


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紅梅それとも杏

2007年03月29日 | 季節の便り
公園の梅林の中で、あでやかな木を見つけた。
ここでは、梅も杏も桜も同時に開くことがある。
私は、どうしても紅梅系の梅と杏の区別がつかないが、本来は杏の花の方が好きだと思っている。
「杏陰会」という薬業、医療機器業者の集まりがある。
杏は生薬として使われたところから、広義には医学という意味があると聞いている。
その医学を陰で支えるということで、松本医科大学(現信州大学医学部)佐藤学長により命名された。



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柳のすだれ

2007年03月28日 | 季節の便り
昼のやすみ、春風に誘われて堀端を歩いた。
柳のすだれが風に揺れて、桜のつぼみの先端にほんのりと紅がさした。
なんとも気ぜわしいことである。
3月に積み残しそうな荷物の多さは気にかかるけれど、それはそれ。
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鵺(ヌエ)

2007年03月27日 | 季節の便り
鬼の棍棒のようなタラの先が、心なしか膨らんで見える。
夜明け前 暖かい風が吹いて 黒い塊のような森からトラツグミの声が聞こえてきた。
破れた口笛か、海女の磯笛のようにも聞こえた。
金属の擦れ合う自転車のブレーキ音に聞こえることもあった。
怪物ヌエの正体はこの鳥だという。
いつのころか トラツグミの声に誘われたように、魔界の声を頼りに暗闇の中を歩き始めた。
決して距離の縮まない追跡であった、追い詰めたと思っても、決してか細い声の主に近づくことはできなかった。
子供を森に誘い込む悪霊か、恐怖と好奇心のバランスが一気に崩れて一目散に逃げ帰った。
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山と雲と風

2007年03月26日 | 常念100景
昨日、夕暮れ近く、雲が切れた西空に薄い夕焼けがさした。
刻々変化する山と雲のせめぎあいは、固唾を呑むほど面白かった。
あの雲が移動したら、常念の全貌が見られると思っていると、忽然と新たらしい雲が湧きあがって包み隠してしまう。
夕焼けの色があせぬ間にという思いも空しく、せめぎあいは続いた。

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春雨

2007年03月25日 | 季節の便り
春雨というには強い雨の音で夜が明けた。
硬い枝先の、膨らみはじめた冬芽の節々に、正月飾りのように水滴が連なっていた。
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花便り

2007年03月24日 | 季節の便り
結婚式に呼ばれて愛知県尾張一宮市に行く。
街路の雪柳が満開、桜の開花宣言が、発表になったと新郎の父が話していた。
フラワーシャワーのころから雨が降り始め、まもなく本降りとなった。
披露宴は若者達の手作りで、清潔感があふれて快かった。
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黄砂

2007年03月23日 | 常念100景
この見通しの悪さは黄砂の仕業に違いない。
地殻の変動によって陸地は漂流しているらしい。
しかし 教科書に、黄砂による陸地の変化は載っていない。
気が遠くなるような年月の間に、大陸から飛来した黄砂は半端な量ではないと思う。黄砂の堆積で日本列島の地形が変わることはなかったのだろうか。
古代遺跡が地中深く埋もれたのは、黄砂に関係あるのかもしれない。
北アルプスが黄砂に霞む季節が到来した。
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新芽の成長 マカデミアナッツ

2007年03月22日 | 季節の便り
戸外の気温が上昇しないのに引換え、室温は強い日差しによってぐんぐん上がる。
室内においた鉢植えに新芽が伸びはじめた。
実生2歳6ヶ月マカダミアナッツの幼木も成長の準備に余念がない。
楽しいような怖いような気分である。
ハワイで見たナッツの成木は20メートルを超えていたように思う。

コメント (1)
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