常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

防獣フェンスの功罪

2013年07月02日 | 防災

食べつくされた草木

雨水に浸食された山肌

縦横に走る獣道

昨年敷設した高さ2メートルの防獣フェンス効果は抜群である、農家では山麓の畑地に安心して作物を育てることができた。

早朝散歩の二日目は、ゲートを開けて鹿居住区に入った。

フェンス外側(鹿居住区)の荒廃は目を覆うばかりである。

毎年この時期、両側からの夏草に覆われて歩くこともできなかった山道が整然と開けている、鹿が草を食べつくしたのである。

斜面の草地は地肌が露出し、縦横に走る獣道が山を崩している。

斜面の底に小さな谷川が流れている、普段ならネズミでも渡れる小さな流れである。

しかしこの小川の恐ろしさを見せつけられたことがある、梅雨末期の豪雨で増水した谷川が赤い泥流のように地響きを立てて流れた。

氾濫したら集落は濁流に飲み込まれる、住民はなすすべもなく見守っていた。

もしもあの時のような豪雨があったなら、多分無事では済まないだろう。

今朝見た限り、裸地となった林床の保水力はないに等しい、降雨は一気に斜面を下り、土砂を削る。

最悪の場面を想定する必要がありそうだ。

 

 

 

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ハルジョオンのイメージ

2011年05月22日 | 防災

耕作放棄地が増えている、農作業が機械化できない山間の田畑はほとんど原野に還った。

先祖が血の滲む想いで、命を摺り減らして切り開いた農地はその面影をとどめない。

さらに最近鹿や猪等害獣の増加は著しく、野生動物のために作物を作るような状況が続いている。

それが耕作放棄地の拡大に拍車をかける。

その地に真っ先に繁茂するのはハルジョオン、ヒメジョオンである。

花は可憐で美しい、しかし私には荒れ地のイメージが強い。

 

 

 

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風車

2011年05月18日 | 防災

 

祭りの露店が並ぶ一角に、麦藁の束に色とりどりの風車を立てて売る店があった。

風が吹くと一斉に廻り出して、それは自分の手で作った折り紙細工の風車よりはるかに軽快に回り続けた。

桜草が咲いて初夏の風が吹くとそんな景色を思い出す。

 

 

 

 

 

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これは惨いことになっている

2011年03月12日 | 防災

激震 津波被災地の方々にお見舞い申し上げます

 

名古屋での会議を済ませ宿泊し、翌日から御殿場で開催される二日がかりの研修会に出席予定で、昨日の午後松本を出た。

途中地震発生のため安全確認停車や徐行運転の影響で45分遅れとのことだった。

会議に間に合わないと判断し、30分程遅れることを電話で知らせた。

車内放送での乗り継ぎ案内で「地震のため東京 静岡間はすべての新幹線が止まっています」と繰り返しアナウンスがあり、それなりの地震があったんだと軽く思った。

会議場には15分遅れで駆け込み、東京からの参加者が欠席のまま会議を終わった。

料亭で懇親していた時、立て続けに出席者の電話が鳴った。

御殿場の研修会中止というかみさんからの連絡なのだが、携帯電話が一時全く通じなかったらしい。

心配したかみさんが、会議出席者の会社に、固定電話で私への連絡を要請したらしい。

9時ごろ予約の駅前ホテルに入った。

驚いたことに空き室を求める人でロビーがごった返している。

部屋に入ってテレビで初めて地震の規模を知った。

家や車が木の葉のように浮いて流れる様子に思わず戦慄が走った。

海水が大河となって、大型船が流れに乗って街の中を突っ走って行く。

オーイだれか止めてくれ

 

 

 

 

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牛伏寺(ゴフクジ)断層 防災訓練

2010年10月15日 | 防災

(記事には関係ありません)


松本を大きく含む地域を牛伏寺断層が南北に走り、調査結果によってこの断層に沿って、1,000年周期で大地震が起きていることが判明した、と先生がいう。

そして、「直近の地震から既に千年が経つ、ということはM8クラスの烈震が、いつでも起きうる可能性が高いということだ」とこともなげにおっしゃった。

「備えあれば憂いなし」自衛しようと立ちあがり、来月21日、連合町会主催の防災訓練が行われることになった。

これから、しばらく町会の防災部長は多忙になる。

災害は季節を選ばない、日を選ばない、時を選ばないから、準備された訓練では大きな成果は期待できない、が やらないよりはいいだろう。
朝9時 地震発生の代役は防災サイレンが勤める。


M8級の揺れに、多くの家屋が倒壊し、下敷きになった人も多い筈だ、また火事も発生したらしい白煙が数か所で上がり始めた。

運よく脱出できた人も、着のみ着のまま、怪我をしている人も少なくない。

町会戸数69戸・人口183人の安否確認が先決となる。


サイレンと共に、町会役員は直ちに公民館へ集結し対策本部を設置し、隣組長からの被災報告を受ける。

町会組織は5所帯を核とする隣組である、組長を中心に相互の安否を確かめ対策本部に通報する。

 そして次の行動に移る

1・倒壊家屋から脱出できない住人がいる場合は、本部より救援隊を待つ その間の連絡を密にする 

 

 2・脱出できたが重傷の場合は安全な場所に移し 救援隊を待つ、

 

 他の住人は1・2の保安要員を残し、対策本部に集結する。


  対策本部は被害状況を把握し、本部長は選任の権限を独占し健常者を集め、適材適所を考慮した行動班を編成する。
  本部長は優先順位を冷静に判断し、勇断を持って行動班に実行命令を下す。
  発生から3時間が勝負である。

  
  
  1班・救出 

  2班・応急処置

  3班・消火

  4班・連絡 連合本部 役所 その他

  5癌・食事 

  6班・居住空間の確保

   

 

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