枯葉の道は、焚き付けに使う松の落葉を集めに通った道である。
囲炉裏も竈も風呂も、最初の火は細くて油脂を含んだ松葉から始まる。
師走の赤松林には地面を覆いつくすように松葉が降り積もっていた。
それを熊手でかき集め袋に詰めて持ち帰る、子供たちの休日日課だった。
ヒヨドリジョウゴが紅い実で誘惑するけれど、有毒と教わっていたから口にはしない。
枯葉の道は、焚き付けに使う松の落葉を集めに通った道である。
囲炉裏も竈も風呂も、最初の火は細くて油脂を含んだ松葉から始まる。
師走の赤松林には地面を覆いつくすように松葉が降り積もっていた。
それを熊手でかき集め袋に詰めて持ち帰る、子供たちの休日日課だった。
ヒヨドリジョウゴが紅い実で誘惑するけれど、有毒と教わっていたから口にはしない。
昔懐かしい柿干
皮むきした渋柿を薄く切って、淡い冬の日向で干す
何日もかかって乾燥するうちの 渋味は甘い果糖に変化する。
脇を通るたびにヒョイとつまんで口に入れる。
口の中に渋みが少し残るけれど懐かしい柿干しの味である。
せっかちな石楠花はもう来年のつぼみを膨らませている。 忙しい 忙しい
ミセバヤ紅葉
秋明菊
柿が沢山なって、その重さで枝が大きく曲がっている。
柿花火というらしい。
ヤツデに集まっていた羽虫も見えなくなった
散り残った黄葉
山は紅葉が終わり枯葉色 落葉松の葉が降りしきる。
松本の郊外 晩秋の千鹿頭(ちかとう)池を訪ねた。
今年も健気に逞しく咲いていた。
池の近くは頻繁に通るのだが、立ち寄ったのは髪が黒かった頃以来の僥倖だ。
一瞬だけれどカワセミの瑠璃色が光ったと同行の娘が云った。
水鳥
池堤上の葦
今年は紅葉や黄葉が豊作だ。
こんなにしっとりと秋を送れるのは初めての気がする。
何時も意味もなく何かに追いかけられていたのだろう
天南星 今夜は皆既月食
対面の山に夕日が残っている
暮れてゆく安曇野
朝霧に包まれて、犀川の小さなダムに小白鳥が賑やかだという
鳥たちがシベを立ったのは何時だろう。