常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

福寿草

2010年02月28日 | 季節の便り
庭の福寿草

10万株とも20万株ともいわれる福寿草の群生地を見たことがある。
北向きの広い傾斜地を福寿草が埋め尽くしていた。
しかし一輪ごとの美しさを知っている者にとって、群生地は確かに壮観ではあるが、ラベンダーのような集合の美しさは少ない。
かがみこんで一輪1輪を、それぞれ違った条件の光の中で観察することをお勧めする。
春先の気まぐれで咲きそろった福寿草が淡雪に埋もれることがある。
又は雪解けが遅れ、待ちきれない福寿草が、自ら廻りの雪を溶かし雪の窪みに咲く花もある。
繊細な金箔をまとって枯野で太陽を独り占めする福寿草

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄砲玉

2010年02月27日 | 季節の便り
西洋桜草

1センチほどの黒く硬い飴玉が「テッポダマ」である。
菓子のない時代でも、雑貨屋の大きなガラス容器の中にテッポダマはあった。
何かの折に、親の財布の紐がゆるんで、ガラス容器の金属製の丸い蓋が開けられることがあった。
それを見ているだけで口の中一杯に唾液が溢れてくる。
両手を重ねて頂戴のポーズ「噛んじゃだめ」と念を押して掌に渡してくれた。
テッポダマを口の中で転がして、少しずつ滲み出る甘さに、至福の時を過ごした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライチ(茘枝) 春を待ちながら

2010年02月26日 | 季節の便り
ライチの茂み


うろこ状の外皮に爪を立てて、つるりとした果実を取り出す、種子の大きなことに驚かされるけれど、その清涼な甘みは格別である。
マレーシアの道路わきに、熟れた赤ライチが枝が折れんばかりにたわわに実っていた景色を思い出す。
正木Drに頂いた、この「甘露な泉」の苗木は4度目の冬を乗り切り、春を待ち切れず新芽を伸ばし始めた。
マレーシアの風景をここに再現しようなどと大それたことは考えない。
しかし もしかしたらという期待を捨てたわけでもない。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春眠 暁を 覚えず

2010年02月25日 | 季節の便り


早春の日の出少し前、明けて行く空に薄い絵の具を溶かしたような色彩が広がって、東信信濃幹線275,000ボルトの高圧送電鉄塔のシルエットが浮かびあがる。
朦朧とした感覚の中に浄土のような色彩でたなびくのは天女の羽衣かと思う。
1ケ月を飛ばしたほど急激に季節が進んだ、冬の衣を早く脱ぎ捨てよう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロレスとテレビ放送

2010年02月24日 | 季節の便り
東雲の光

昭和29年ごろと思う、都会ではテレビ放送が始まっていたらしいが、松本の山間部に居ては、他国の出来事に等しかった。
その頃通学していた松工定時制で、電気科の先生がテレビ受像機を組み立てているという話が広がった。
屋根に太い竹竿が立てられ、先端にはオイランのかんざしのような素子を付けたアンテナが取り付けられて、縄梯子に似た導線が部屋に引き込まれていた。
これで名古屋放送局から漏れ出た電波を捕捉するらしい。
プロレスの黎明期で、都会の街頭テレビに力道山の雄姿を一目見ようと群衆が群がった時代である。
しばらくして私たちにもプロレステレビ実況を見る機会があった。
暗闇の草原をネズミが走り回る様な映像が続き、目を凝らすとその中に人影らしいものが見え隠れする。
力道山の空手チョップがシャープ兄の首筋に炸裂し、双方の汗がマットに飛び散る映像を見ることはできなかったが、想像はできた。







コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アボカド

2010年02月23日 | 季節の便り
アボカドの森


昨年の春先、低温障害で痛めつけられたアボカドを大胆に整枝した。
その結果樹高が抑えられ、新しい枝が伸びて、その枝に蔓紫が絡んでミニミニジャングルの様相である。
最近 葉の付け根に丸いふくらみを見つけて、いよいよ開花と喜んだけれどそれは新しい芽ぶきであった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春賦

2010年02月22日 | 季節の便り
窓辺のラン

昨日 公民館関係の研修会で、出席者全員がバイオリンとピアノのプロ奏者の伴奏で早春賦を歌った。
歌詞も曲も信州のこの季節にふさわしいのだろう、いろんな会合で歌われることが多い。
今朝の長期予報によれば、今週から全てが春に向かって加速するという。
三月に入ってからも1尺(30センチ)を超える降雪は珍しいことではないが、夏のかき氷みたいに溶けるのも早い。
カレンダーを見れば1週間で2月は終わる、逃げる二月とはよく言ったものだ。
今年も2月を捕まえ損ねた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北に帰る

2010年02月21日 | 季節の便り
折鶴ラン

白鳥の北帰行が始ったとTVニュースが伝えた。
春が近づく嬉しさと、遠くへ去って行く者への名残惜しさが付きまとう。
夜半 半月のかかる森から筒鳥の「ホー」と鳴く声が聞こえた、はるばる南からやってきた客である。木の洞に潜んで寒さをこらえているのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルエリアが咲きました

2010年02月20日 | 季節の便り
ルエリア・マクランサ

色んなことを経てルエリアは無事咲いた。
最初白かった蕾が日を追って変化することを観察でき、過程を知る事は素晴らしいことだと実感した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴムの木

2010年02月19日 | 季節の便り
ゴムの木


アメリカのビフテキの様にゴムの分厚い大きな葉は結構な重量があって、20枚ほどの総重量を付けたゴムの木はいつも安定を欠いていた。
昨年の晩秋 家の中に取り込むのを期に思い切って切り詰めた。
しばらくの間、切り口から白いゴムの原液を涙のように流して抗議していた。
年を越して傷口が癒え、付近の葉の付け根からタケノコの様な脇芽が伸びてきた。
切り詰めた3本の枝先は、駄目もとで本株の根元に挿し木した、これがことごとく活着し、この勢いで増殖したら、10年後はここにゴムのプラントが開設できるかもしれない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする