常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

バイカイチゲ

2010年05月31日 | 季節の便り
バイカイチゲ


別名スノードロップ・アネモネとかアネモネ・シルベストリスというらしい。
打ちしおれて、ひ弱な苗を初めて移植した時、名前もわからずそれがどんな花をつけるかも知らなかった。
それがいつか旺盛に群生し毎年花をつける事になり、とりあえず類似の二輪草を模して二輪草とよぶことにした。
在来の二輪草とは明らかに違うことに多少の後ろめたさを感じてはいいたのだが。
現在はネットで問い合わせたり、ブログの友人から教授いただいたり、植物の名前を調べることは容易になった。
そして自称二輪草はバイカイチゲ(梅花一華)と判明した。

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色変わりのセントポーリア

2010年05月30日 | 季節の便り
5月の末とは思えない低温が続いて季節は遅れているようだ。
純白と思っていたセントポーリアの花の一部に青紫の薄めた水彩絵の具を落としたような上品な色が出た。






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幻想の灯

2010年05月29日 | 季節の便り
まむしぐさ
名前が良くない。
薄暗い樹陰を好むから陰気くさい。
その上に茎の縞模様が爬虫類を連想する。
しかし ここに生えるマムシ草は姿も色も美しい。
森中の筒の中に蛍色のLEDを点灯してみたい。


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冷夏の予感

2010年05月28日 | 季節の便り
槍ヶ岳

震えるような寒さに驚いた、真冬のように澄んだ大気を通して、この時期にしては珍しく山稜がくっきり見えた。
しかし 雲の動きは激しく、あわただしく常念は見え隠れした。
              
オトシブミ


朝の散歩道でオトシブミを見つけた、見上げると欅の枝が路上を覆ってその葉蔭に彼の人は潜んでいるらしい。
過日 私が敬愛するブログ「麗しの磐梯」に、オトシブミなる昆虫の恋文をしたためる過程が写真入りで掲載されていた。
巻紙で届ける文の内容はともかく、それれを完成させるまでの工程を考えると、手紙の一本々に、命を削る精根がこめられていたものと思う。
その重さは 親指一本で送られる現在の携帯メールとは比較にならないだろう。
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休耕田を彩る

2010年05月27日 | 季節の便り
ヒナゲシ



休耕田に色とりどりのヒナゲシが咲いて、ちょっと車を止めたくなる景色が現れた。
水田の所有者が味気ない休耕田の景色を嫌って、5月の華やかさを思い描いて種を蒔いたという。
最近 作付禁止の芥子が間違って栽培されたていたというニュースが流れた、このケースは県の確認を得た上の栽培であったが、管理官が判定を誤認していたらしい。
ずうっと依然 大麻や、アヘンのとれる芥子を農家は自由に栽培していた。
大麻からは丈夫な繊維がとれ、細かな芥子の種子は菓子作りの材料になった。
芥子の野生は聞かないが、大麻は野生化し時折思いがけない場所に群生し、県の係官を悩ませることがあるらしい。
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名古屋へ

2010年05月26日 | 季節の便り
枇杷の実ふくらむ


雨上がりの木曽路を電車で名古屋に向かった。
木曽谷では新緑の森林に白い朴の花が点在していた、季節限定の食べ物朴葉まきの季節はもう終わったのだろうかと気になった。
名古屋で簡単に旅行の打ち合せして、同じグループ企業の新社長を囲んだ懇親会に列席させていただいた。
会場は老舗の料亭で、新緑の広い庭園を回遊する廊下渡り、歴史を感じさせる落ち着いた和室に坐した。
時折小雨の音がして、名古屋の街中とは思えない深山幽谷の趣であった。
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昔見た景色  馬の背で運ぶ

2010年05月25日 | 季節の便り
緑の風車 ヤマボウシ


馬に物を運ばせる合理的はなしくみは馬車である。
しかし 細い畦道や、山道ではもっぱら馬の背に頼った。

馬の背に60キロの米俵を二つバランスよく積んで運んだ。
その有様を子供はのころは日常的に見ることができた、まず馬に荷物用の馬具を幅広いベルトを使って縦横しっかり固定する。
横はベルトを腹部に巻きつけ、縦は首輪から尾を回り込んで固定されていたように思う。
馬具内側には柔らかな厚い布を張って馬の背に傷がつかないように充分配慮されていた。
馬の背格好に合わせた特別あつらえ品である。
積み方はまず、最初の1俵を馬具の中央に放り上げて仮固定する、次の1俵を馬具の左側に固定すると同時に中央に仮固定した最初の1俵を右側にずり下ろす。
こうして米俵は馬具の左右にバランスよく揺り分けられる。
1俵60キロ都合120キロの重量を、1.8メートルの高さの馬の背にきっちりとバランス良く、馬に余分な負担がかからないように荷造りするのは簡単ではなっただろう。

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蓮華つつじ

2010年05月24日 | 季節の便り
蓮華つつじ


梅雨入りを思わせる雨が続いて、新緑が日を追って重厚な深緑に変わってゆく。
山法師は枝先に4枚羽の風車の様な花萼をつけて、その風車は色を白く変えながら日ごとに成長していることが判る。
新芽が伸び放題に乱れた植込に、橙色の蓮華つつじが咲いた。
蓮華つつじは松本市が昭和49年に制定した市花である、その当時群生地として知られた美ヶ原や鉢伏山の植生が近頃変化していると聞いた。
今年は6月末頃といわれる蓮華つつじの最盛期に、久方ぶりに登って見ようと思っている。
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国道

2010年05月23日 | 季節の便り

会合で飯田市からの帰り、中央道松川インターの入り口を見落として通過してしまった。
途中で気付いたけれど、結局次のインター駒ヶ根まで国道を走り、高速に乗った。
時間のロスはあったけれど、人家の軒先を走る一般道は懐かしく、未舗装の車道に面した雑貨屋の小母さんがいつも長柄の柄杓で水を撒いていた事を思い出したりした。
自動車が巻き上げる土埃を知る人は少ない。
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影絵劇

2010年05月22日 | 季節の便り
夕焼け



ハナミズキの紅白が街の通りを飾り、道を行く日傘と競演している。
どこまでも明るい空を背にして、欅の溢れるような新緑が眩しく光る。
そんな五月の太陽が山並みに沈んでひと時がたつと、蛙の声が四方から押し寄せてくる。
茜色に染まる空に、蒼い稜線だけがくっきりと描かれて、影絵劇の背景が完成する。
つかの間 主役のいない壮大な影絵劇が始まる。
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