常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

大晦日

2008年12月31日 | 季節の便り
大晦日の常念

1年が終わる日の朝、わずかな積雪があり、除雪の受け持ち帳場を竹箒を使って除雪した。
新雪にくっきりと残されていた足跡は、昨夜の年末警戒巡視の消防団の人たちだろう。
ということは、昨夜10時ごろ雪が降ったと思われるのだが、雪降りには全く気付かなかった。
寒気に包まれて大晦日の常念は雲の往来が激しく荒れ模様である。
可もなく不可もなく1年が過ぎた、それでよいと思う。
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門松

2008年12月30日 | 季節の便り

餅つき機という便利なものが出来て、すっかり怠け者になってしまった。
土間の中央に大きな臼をでんとすえて、朝早くからかまどに薪を燃やし家中の大仕事であった昔の餅つきとは様変わりした。
朝一番に鏡餅を作った、洗ったもち米を器械の容器にに放り込んでスイッチを入れるだけ、ブザーが鳴って餅のつきあがりを知らせてくれる。
今では耳をすませても餅つきののどかな杵音はどこからも聞こえない。
餅つきが終わって、門松をこじんまりと飾った、松と竹と梅の代わりに紅い南天を一枝添えた。

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枯葉の中のお歳暮

2008年12月29日 | 季節の便り

霜が一日中白く残っているような日は、家の中でぬくぬくしているのが良いに決まっている。しかし師走も押し迫るとそうも言っていられない。
凍結防止帯の点検とか、冬の間使わない水周りの水抜きとか、遅れてしまった門松の飾付
け等、戸外の残り仕事の片付けをしていたら枯草の中にフキノトウを見つけた。
ちょっぴりだけれど、香りは強く,フキノトウを引きちぎった指先がいつまでも薫っていた。
まだまだ遠い春だが、この香りで一歩近づいたような気分である。
熱燗で一足早い春を寿ごう。

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日の出がない朝

2008年12月28日 | 季節の便り
裏山の木々が伸びたので

午前10時を過ぎても太陽は南側に聳える木々に遮られ、暖かい光が届かない日があと一ヶ月は続く。
まるで北極圏である。
ようやくどん底から浮上が始った、林の上に踊り出る太陽が待ち遠しい季節である。

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土曜出勤

2008年12月27日 | 季節の便り
零下6度

この冬一番の冷え込みに震えあがった。
年末の休みに入る企業が多い中で、当社は半日出勤である。
昔の「半どん」を思い出した。
出勤時 道を走る車が少ない、通常15分かかる5キロの道のりを5分かからずに走破した。
大掃除して年越し蕎麦を食べて終わる。午後から名古屋へ
第52回日本学生科学賞
12月24日科学未来館で行われた中央表彰式について報告があった。
8550点の中から選ばれた24点に内閣総理大臣賞などが贈られ、ムササビの研究は日本科学未来館賞を受賞することができたという。
後で入手した表彰式を伝える読売新聞の記事に確かに隼人君の名前があった。
小さい記事なので探すのに苦労したとかみさんが言っていた。




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冬型気圧配置

2008年12月26日 | 季節の便り
不透明な日々


相次いで母親、ご主人、同居していた姉に先立たれ、ご自身も病弱な独り暮らしのご近所さんから、かみさんがごみ出しを頼まれて三ケ月ほどになる。
昨日も、可燃ゴミをステーションまで運んでやっていた。
その方が、夕刻突然の発作で居間で倒れたらしい。
電話に応答しないことを不審に思い訪問したもう一人の姉さんが発見したという。
救急車が来て死亡が確認された。
強い冬型の気圧配置に覆われた師走、降りしきる雪が救急車の赤い回転灯に照らされて波打っていた。
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子供のころクリスマスはなかった

2008年12月25日 | 季節の便り
窓辺のオキザリス

街の木々に色の付いた小さな電球が灯ったのはいつの頃からだろう。
サンタクローズがやってくるという夜を意識したのも、そんなに古いことではないような気がする。
 雪の降る大晦日の夜 凍える街でマッチを売り歩く少女は、乱暴に走る馬車を避けようとして木靴を失ったまま、マッチが入った籠を抱えて、素足で雪の町を行くあてもなくさまよう様に歩く。
疲れと寒さと淋しさに押しつぶされたように、少女はついに固く閉ざされたお屋敷の冷たい石の階段に腰を下ろしてしまう。
町のクリスマスの雑踏の中に、あのマッチ売りの少年や少女はいないだろうか。
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冬至が過ぎて

2008年12月24日 | 季節の便り

待ち遠しいと思う感覚が年ごとに薄れて行く中で、冬至への思いは違う。
冬至は太陽が再生に向けたスタート点である。
すべての季節のスタート点であると思っている。
季節はこれから寒い冬に向かうのだが、太陽の光は冬至を境に日ごとに太く長くなる。
太陽の復活を心から喜んで冬至のカボチャを食べた。
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三九郎炎上す(三九朗の思い出)

2008年12月23日 | 季節の便り
紅いカクタス



完成した三九朗の1階部分は周りを萱や藁で囲うと立派な古代式住居になる。
中心に小さな囲炉裏を作り、そこで焼いて食べる餅が旨かった。
最下位の五番に回ってくる餅は小さな切れ端だったけれど。
隣村の少年たちが完成した三九朗を焼き討ちしようと、徒党を組んで攻め込んでくるという噂が、まことしとやかに流れて、古代住居は夜遅くまで交代で見張番がつく番所の役目も果たした。
実際のところ 昼間村境の畔にこちらを窺う様相の人影が見えた時は緊張が走った。
ずっと時がたって判ったことだけれど、当時の隣村でも同じ噂が流れ、不意の攻撃に備え、斥候を立てていたということだ。
ある日の昼時 古代住居の中にたむろしていた親方の一人が、不用意に火のついた藁松明を振りかざしたところ、松明の火が乾ききった古代住居の天井の藁に燃え移ってしまった。
子供心に、ことの重大さを思い、必死になって消火に手を尽くしたが、天井の藁や萱に吸い込まれるように火の手が広がり、上に向かって燃え上る火の勢いに抗し切れず、呆然として立ちすくんだ。
「逃げろ」の一声で全員が転がるように外に飛び出し、藁灰をかぶった真っ黒な顔で放心したように座り込んで燃え上がる三九朗を見た。
天高く上る煙と、響き渡る青竹の破裂音に大人たちが駆けつけたとき、偶発的事故による火祭は紅蓮の炎をまとって最高潮に達し、ただただ見守るしかなかった。

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マングローブ

2008年12月22日 | 季節の便り
メヒルギの種


以前西表島で両岸にマングローブが茂る川をクルーズしたことがある。
マングローブの一種メヒルギは紡錘型の種子が落下して河底に突き刺さり、林を拡大してゆくという。
隼人君からメヒルギの紡錘型種子が手に入ったから頒布するというメールが届いた。即座に頒布希望数量を返信したけれど、さてどのような環境で育てて良いものか?仲間川は家の中に作れない。




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