常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

プロレスとテレビ放送

2010年02月24日 | 季節の便り
東雲の光

昭和29年ごろと思う、都会ではテレビ放送が始まっていたらしいが、松本の山間部に居ては、他国の出来事に等しかった。
その頃通学していた松工定時制で、電気科の先生がテレビ受像機を組み立てているという話が広がった。
屋根に太い竹竿が立てられ、先端にはオイランのかんざしのような素子を付けたアンテナが取り付けられて、縄梯子に似た導線が部屋に引き込まれていた。
これで名古屋放送局から漏れ出た電波を捕捉するらしい。
プロレスの黎明期で、都会の街頭テレビに力道山の雄姿を一目見ようと群衆が群がった時代である。
しばらくして私たちにもプロレステレビ実況を見る機会があった。
暗闇の草原をネズミが走り回る様な映像が続き、目を凝らすとその中に人影らしいものが見え隠れする。
力道山の空手チョップがシャープ兄の首筋に炸裂し、双方の汗がマットに飛び散る映像を見ることはできなかったが、想像はできた。







コメント (1)
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