常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

鬼の忘れ物

2012年01月31日 | 季節の便り

昔から鬼の武器は、とげとげの金棒と決まっている。

節分が近付いたので鬼の移動が始まったらしい。

山への帰り道は鹿防護柵に阻まれてきっと難儀したのだろう。

フェンスを乗り越えるために鉄棒を雪に突き刺さして高跳びした。

しかし取りには戻れない、仕方なく鉄棒を残していったのだ。

新緑の頃 残された棒の先からタラの芽が伸びて来る。

 

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日向ぼっこ

2012年01月30日 | 季節の便り

節分が近づくと、太陽が高度を上げて庭を隔てた土蔵の前にようやく日が射してくる。

雪解けの泥濘が夜の寒気で堅く凍った不規則な凸凹に日が当たって湯気が立ち昇る。

子供達は土蔵の前に群がって日向ぼっこをした。

蔵の土壁が寒風を遮断する場所で、活性化した太陽の暖かさをを全身に被ってはしゃいだ。

誰かがわざと前に立って、陽ざしを遮る意地悪をすると「人のまいで(前)に立つ者は正月三日に病みだして、盆にぽっくり死んじまう」と一斉に囃したてた。

 

 

 

 

 

 

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小鳥のレストラン

2012年01月29日 | 季節の便り

雪が降ったのに小鳥の姿がみえない。

枇杷の花にラッピングしたことを気にしているのかと思ったけれど、何処からも野鳥の鳴き声が聞こえない。

3日前に野鳥レストランを開店した、いつもなら目ざといヒヨドリが真っ先に駆けつけるのだが気配もない。

店は開店休業である。

ぶつかるほどいた雀の姿も見えない。 

 

 

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咲いたシクラメン

2012年01月28日 | 常念100景

早朝の雪が上がって、実に10日ぶりに自宅で太陽を見た。

極夜を過ぎて太陽は木立の上に躍り出ていた。

家の中にも陽光が燦燦、シクラメンの赤がまぶしい。

 

 

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夏を越したシクラメン

2012年01月27日 | 季節の便り

 

夏に枯れたようになったシクラメンからハート型のかわいい小さな葉が出てたのは秋の終りだった。

それからワラビの様に小首かしげた蕾が出てきた。

それがこんなに成長して近々開花する。

 

 

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竹箒

2012年01月26日 | 季節の便り

今年のマンサクは蕾がまだ堅い

今朝も雪が降った 道路に2センチほど積もった雪を竹箒で掃くのは私の任務と心得ている

竹箒は消耗品である。

初市で、ホームセンターの店先にうず高く積まれていた150円の竹箒を買ってきた。

得した気分で持ち帰り、先日の雪に使い初めた。

しかし 使い勝手がすこぶる悪いことに気がついた、思うように掃けないのである、雪に箒が負ける感じである。

買い物に出るカミサンにで、きるだけ良い竹箒をと依頼した。

買って帰ったのは素晴らしい竹箒であった。

動物の尾に例えるなら、鼠と狐程の違いである。

2センチ程の雪ならビュンビュン跳ね飛ばし除雪機なみだ。

難点は、胴まわりの太い分、重量がある、長時間は使えない

 

 

 

 

 

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不可思議な話

2012年01月25日 | 業界

不思議な百合

 関連会社の一つが販売不振で喘いでいる。

業績が上がるようテコ入れしてほしいと非公式での打診があった。

 大変お世話になった会社なのでできるだけ協力したいと思う、しかし素人が片手間でできることではないし、年齢を考えたらなおさらである。

 とりあえず明日社長に会い話を聞くつもりだ。

 昨年も似たような話があって、相談に乗っていた矢先、経営者と社員の意見が合わず、社員が全員飛び出して別会社を作ってしまった。

その挙句、元の会社は廃業のやむなきに至った経緯がある。

 頼んだ方も、頼まれた方も何とも後味の悪いことであった。

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野鳥を捕まえる

2012年01月24日 | 季節の便り

雪が降ると野鳥が山から下りて来る。

秋に野鳥ように収穫した枝柿を、雪が積もった石灯篭の傘の上に置いて、家の中から観察した。

ひよどりが近くの木立から様子をうかがっているけれど警戒を解かない、こっちが根負けしてしまった。

夕刻間際に近寄って確認したけれど、啄ばんだ形跡も足跡もない。

子供の頃、柿を餌に野鳥をおびき寄せ、簡単な仕掛けの括り罠を作って野鳥を捕まえた。

しかし簡単には捕れない、野鳥の気持になって考え、工夫した。

野鳥たちは60年も昔のことを今も覚えているのだろう。

「あの人間が関わった餌には近づかない方がいいぞ」

 

 

 

 

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カキ氷

2012年01月23日 | 季節の便り

一銭店という雑貨屋さんで、夏になると店の奥にテーブルを置いてカキ氷を商った。

ある夏の夕刻 嫁いだ長姉に連れられて、その店にカキ氷を食べにいったことがある。

氷柱を器械に挟んでハンドルを廻すと、歯切れの良い音がして、ガラスの器に雪のような氷片が盛り上がっていった。

削り終えると、小さなひしゃくで紅いシロップを掛ける、目が覚める様な色彩が広がって幸せだった。

石楠花の蕾に積もった雪が、日中の暖気に水を含み、カキ氷のようだ。

そうだ あの頃はカキ氷といわず「コウリスイ(氷水)」といった。

 

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紅い花束

2012年01月22日 | 季節の便り

昨日の全社集会で紅いバラの花束を頂いた。

薬事功労受賞へのささやかなお祝いだという。

「功労賞は業界54年勤続への褒美としていただいたもの、賞は私一人のものではない」と、かっこ良い挨拶で返した。

勤続30年の社員が「私は54年前に生まれました」

ほとんどの社員は、わたしの入社以後生まれた世代である。

二日続きの降雪で白一色の中、紅いバラは一際華やいだ。

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