常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

包み込まれる安心と不安

2006年10月31日 | 季節の便り
夜明け前 色付き始めた木立や朝露が光る草むらから煙のように霧が立ち昇り、濃さを増してゆき、やがて風景も生き物もミルク色の不確かなものに包み込まれてしまう。包み込まれることへの安心感。
晩秋から初冬にかけて発生する朝の霧である。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金蒔絵

2006年10月30日 | 季節の便り
潅木の薄暗い茂みの中に、金蒔絵のようにヤマイモの葉が色づいていた。
ヤマイモのマニアはこの好機を見逃しはしない。
金蒔絵を見つけると、後の楽しみのために、付近にさりげなく目印をつけておく。
葉が落ちてしまったヤマイモ蔓は、名人といえども、その探索はかなり難しいらしい。これは山芋名人から酒の席で聞いた話である。
私はヤマイモ芋ほりをしたことがない。
だから この写真が、本当にヤマイモなのか、それも疑わしい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

穏やかな日 10月28日

2006年10月29日 | 常念100景
槍と常念の嶺を掠めるように飛行機雲が延びる。
空に積み残した余韻を残して、山は何事も無かったように黄昏に染まってゆく。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キリギリスは造れない

2006年10月28日 | 季節の便り
蛍博士矢島稔さんの講演「蛍が教えてくれたこと」を聞いた。
蛍を甦らせる為の環境の再構築には、気が遠くなるような時間が必要であることを具体例を示して話された。
現在も身の回りから消えつつある昆虫が多いという。聴衆の中からも、身近に鳴いていた虫の声が近頃途絶えたことを訴える声があった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お金持ちの気分

2006年10月27日 | 季節の便り
公園の林にどんぐりが落ちているのを見ると、拾ってポケットに入れてしまう癖は直らない。
ポケットの上から、木の実に触れながら歩くと、チョッピリだけれどリッチな気分に浸れる。
小道にシオンが咲いていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トンボ玉

2006年10月26日 | 季節の便り
野ブドウの色彩の豊かさに、はっとすることがある。
雨上がりの、廃園となったぶどう棚に野ブドウがトンボ玉のように光っている。
枯野の中で今一番輝いているも。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

税務調査

2006年10月25日 | 季節の便り
雨の中、前触れも無く訪れて「国税局です、任意税務調査を実施させてください、各営業所には係員が待機しています」という。
 後ろめたいもの等何一つないのだけれど、一瞬7年前の悪夢のような10日間が脳裏をよぎり動揺した。
任意調査を受け入れ憂鬱な1週間が始る。
ああ 吉祥草の吉兆が実現した。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

槍ヶ岳山荘の反射

2006年10月23日 | 常念100景
山の頂から少しづつ、色変わりした模様が降りてきて、すっかり秋の景色である。
遠望する槍ヶ岳の肩に建つ山荘から冬の便りが届いた。
それは山荘のガラス窓に朝日が反射する光通信によってである。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅葉

2006年10月22日 | 季節の便り
夜の気温が下がって、昨日まで緑が残っていた紗羅は一夜ですべて紅葉した。
朝日を受けて千代紙のようにアロエの厚葉に落ちかかる。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホトトギス

2006年10月21日 | 季節の便り
久し振りに庭掃除というより庭の草刈をした。
草藪が刈り取られて風通しが良くなった。
草に埋もれてホトトギスが咲いていた。
今年の夏は、不如帰を聞いただろうか、聞かなかったような気がする。
郭公の声も記憶に残っていない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする