常念が見える部屋から

ここから北アルプス常念岳が眺望できます。
季節の移ろいに写真を添えて発信します。

3月の終わり

2011年03月31日 | 季節の便り

下弦月

26日の下弦月が明け方の空に掛かって、四月を迎える欅の梢が息づいて見える。

狩猟免許の一つに、罠狩猟免許がある、農業関係の役員は是非取得してほしいと先日の会議の席で言われた。

狩猟者が年ごとに減少し、害鳥獣の駆除が進まない、できれば若い人に是非お願いしたいのだけれど、若者にはどうも敬遠されているらしい。

罠に掛かった動物は、猟友会に銃殺を頼むか、撲殺する。

その上捕獲者の責任として、死骸は地中深く埋なければならない。

鹿は農作物を食い荒らす以外、人に危害を加えるわけではない、愛くるしい目をした動物を殺す事に抵抗を感じる。

桜の開花予想が4月12日発表された。

 

 

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春を告げる光

2011年03月30日 | 季節の便り

 

冬の間は日が当らない陰気な部屋にある朝 突然光が射した。

冬の終りを告げる光である。

昨日 郵便局に振替送金の依頼に出向いた。

依頼書に記載し、お金を添えて窓口に出すと、本人確認証の提示を求められた。

不覚にも送金額に制限のあることを忘れていたのだ。

免許証は自動車の中においてきたし、保健証は書き換えの為返納した、苦し紛れに財布の中にあった「普通救命講習終了証」差し出した。

現住所の記載がないから無効だと言う。

「分割すればいいですか」「身分証明ができなければ、お一人様1日10万円です」

法律とあらば仕方ないと免許証を取りに戻って出なおした。

「おれおれ詐欺」対策だそうで、この法律のおかげで多くの被害が未然に防げたという。

 

 

 

 

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花種の移動

2011年03月29日 | 季節の便り

孤高の花

福寿草は間もなく花が散って、青い金平糖のように種子が付き、後から生えてくる勢いの強い雑草に覆われて姿を消してしまう。

ばらけた種子の少数が発芽し、数年を経て開花に至ると聞いた。

タンポポのように自力?で飛ぶ術を持たない種子が、群生から離れた思いがけないところで成長し、たった一輪で開花していた。

誰が運んだのだろう

 

 

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巣箱の取り付けと 土手焼きの想い出と

2011年03月28日 | 季節の便り

 

専門家?に意見を求め最も野鳥が入りやすい場所に巣箱を付け替えた。

今年はどんな家族が来てくれるだろう

被災原発はかなり悪い方向に進んでいるようだ。

事故当初から、この事態は想定されていたのだろうと思うようになった。

原子炉はマッチで点火した火とは全く違う火が燃えている。

従来の消火法では歯が立たない。

土手の枯れ草を焼く土手焼きは春先の風物詩である。

しかし一たび強風に煽られると火は津波のような暴徒となって手が付けられなくなる。

子供のころの春 土手焼きをした、土手焼きは害虫を殺し、若草の発芽を促すという。

背の低い枯れ草は簡単に燃え尽きたし、木の枝で叩けば消すのも容易である。

完全に火の恐ろしさを見下していたようだ。

しかし突風が吹いて火が荒れ燃え広がった。

丈の高い枯れ草が音を立てて炎上し、炎は風を呼んで火柱が天に届くと思われた。

私は泣き叫んだらしい、大人たちが駆けつけて消しとめてくれた。

大人にとっては日常的な出来事だったのだろうが、その時の炎の恐ろしさは今も思い出す。

 

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鹿の活用法

2011年03月27日 | 季節の便り

水仙の芽が伸びる伸びる

朝の冷え込みは相変わらず厳しい日が続いている、今朝も-6℃を指しているから、気短な老人は腹立たしく思っている。

それでも越冬作物が新芽を伸ばし始めた、ラッキョー、ホウレンソウ、ルバーブ等々

目ざとい鹿がそれを見つけてやってくる。

山裾に張り巡らされた電気柵はまだ通電が始まらないから鹿達は怖いもの無しである。

今日は日曜日、自衛のため孫たちに手伝ってもらい鹿よけネットを張った。

これでとりあえず安心できる。

鹿の食害対策はここの住人の最大の関心事である、しかし農業に生活を掛けている人はここにはいない。

だから鹿の悪口になっても何処かに笑いがある、誠にのどかだ。

この鹿を資源として活用しようという前向きな話も出る、観光資源としての活用は面白い、朝霧の晴れてゆく高原を小鹿が跳ねる光景は有望である。

シカ肉を特産とし、ジビエ料理をB級グルメに仕立てたり、調教して乗馬ならぬ乗鹿はどうだろう等々 話題は尽きない。

 

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ワイズメンズクラブ国際協会第14回東日本区大会

2011年03月26日 | 季節の便り

路地のクリスマスローズ

午後4時半頃来客を送って松本駅へ 駅の電光温度計は2℃を表示していた。

季節の温度調整機能が激震で狂ってしまったのだろう。

被災地の方々には何とも非情な冷気である。

今日の打合せ会で、大会主題に「東日本大震災被災地支援」を掲げることを内定した。

第14回ワイズメンズクラブ国際協会東日本区大会実行委員会は、大会主題に新たな目標を加え、成功に向け着実に歩を進めている。

 

 

 

 

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春は名のみ

2011年03月25日 | 季節の便り

 

 

霜柱の立つ水辺に、水芭蕉が白い仏炎苞を少しのぞかせた、これは例年より1週間ほど遅い様に思う。

夜明け前 山の端にかかる二十日月の色が妙に赤みを帯びていて、ふと遠くの原発を思った。

今日から新卒者2名の入社に合わせて、中途入社4名を加えた新人研修会が始まった。

「会社の歴史と変革」と「医療機器の歴史」が相も変わらず私の指定席である。

簡単な資料を作って配布する、社内資料は基本的に裏紙を使う。

「裏紙を使うと1枚でどのくらい経費の節減ができると思う?」と聞いた。

3円から5円という答えだった、正しい答えの導き方は私も判らないが、単純にいえば新紙1枚は約50銭である。

3枚綴りを6組印刷して18枚、150銭で9円の節約ができたことになると話した。

顔ぶれを見ると、落ちている10円玉は蹴飛ばすようにも思えたので特に強調した。

 

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常念坊は起きられない

2011年03月24日 | 常念100景

                         3月24日6:15

戻り寒波を甘く見ていたようだ。

カクレミノは真冬のように葉をしっかり丸めて触るとかさかさと鳴った。

戸外に置いた温度計はー6.5を示して、地表は白く堅く凍った。

昨夜遅く水道凍結防止帯に通電したことは適切だったと思う。

原発事故被災地で放射線の脅威にされされている方々の不安を想う。

X線が医学にもたらした功績は計り知れない。

しかし その黎明期 放射線が人体に与える作用について深くかんがえることはなかったらしい。

当時の放射線技師は無防備で放射線に晒された。

その結果 多くの技師さんは子宝に恵まれなかったし、皮膚の腫瘍に悩まされたと聞く。

現在の医療用放射線機器から無用な放射線漏れは皆無であり、少量の放射線で必要な情報が得られるように改良されている。

その上に医療機器から放射線が発射される時間は極く短時間である。

一方放射性物質は、その物質がある限り長期に渡って放射線を放射し続ける厄介な代物である。

通常分厚い鉛の容器に収められている筈の放射性物質が空間に飛散していて、それが人類にどういう結果を与えるのか誰も判らない。

 

 

 

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遅い春

2011年03月23日 | 季節の便り

休眠中の任意団体を整理し、残金を社会福祉協議会に寄付する事になったので、本部のある長野市に向かった。

冷たい風が吹いて山岳は厚い雪雲に覆われ、高速道路の電光掲示は「ユキ注意」の文字が光り、平地の空は明るいのに、時折視界を遮る様な吹雪が襲った。

今年の春は遠い。

型通りのセレモニーが終わった後の懇談は、東北関東大震災等の災害に集中した。

あまり報道されないが、同時期に発生した長野県北部地震も大きな被害をもたらした。

しかし M9の蔭に隠れてしまったのだろう、その実態は意外に知られていない。

社共からは被災地に5名の職員が出向き交代で泊まり込み、避難住民への様々な対応に専念しているという。

栄村は新潟県境に位置する豪雪の村で、秘境秋山郷でしられる。

「三陸海岸の惨状に比べたら幸せだ」といいながら遅い春を待っている。

 

 

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冬と春の谷間

2011年03月22日 | 季節の便り

針の木岳

明け方からの雨が雪に変わり、ひと時激しく荒れた。

冬大佐の最後のあがきなのだろう。

土手の斜面の雪がいつの間にか消えて、代わってヤブカンゾウが緑の角芽をのぞかせた。

季節の全てはうまく回転しているのだけれど、表情は冴えない。

長野県東部地方で放射線計測値が少し上がったというニュースに市場関係者の反応は素早い。

不正表示、不正原料事件の時は消費者の安全を守る関係者の行動に、ためらいなく喝采を送ったのに、今回は逡巡する。

「鳥や獣は食物を貯えたり、数多くの衣装を揃えなくとも、日々の糧を得て、美しく装い、楽しく過ごしている」

 

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