或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

Love Dance

2007-07-13 06:34:12 | 220 POPS
イヴァン・リンスを記事にした時の約束で、彼の曲の中からお気に入りをピックアップしてカバーを紹介する企画の第1弾。今日のテーマは"Love Dance"。おそらく最も有名でしょうね、カバーも多いし。オリジナルの最初の録音はおそらく「Daquilo Que Eu Sei」(1981年)。曲名もポルトガル語で"Lembrança"。なんて言いつつ実はこのアルバムは聴いたことがないし入手困難で聴けそうもないけど。だからオリジナルを聴いたのは、前に紹介した米国への本格デビュー盤「Love Dance」(1989年)。

カバーとの最初の出会いはオリジナルより前で、ソフト&メローの大御所ジョージ・ベンソンの「Give me the night」(1980年)。言わずと知れた大ヒットアルバム。当時の日本はディスコブームの真っ只中。それこそタイトルチューンとかチーク用の"Moody's mood”とか、カケシの勝負曲ばかりに目がいっていた。今思い返せば、まあ女遊びの全盛期だったから仕方ないでしょうね。

それからは女性ヴォーカル一辺倒。まずはダイアン・シューアのセカンドアルバム「Schuur Thing」(1985年)。バックはデイブ・グルーシンファミリー。アレンジ的には一番のお気に入り。やはりグルーシンの洗練されたセンスの賜物。次がこれも大御所のナンシー・ウィルソンの「Love, Nancy」(1994年)。クセのある唄い方がイマイチ鼻につくけど、なんだかんだでけっこう聴いている。

おまけで紹介するのが往年の美人歌手、阿川泰子の「AMIZADE」(1994年)。なんとイヴァン・リンス本人のプロデュースでLA録音。彼女は昔TV番組でコルゲンこと鈴木宏昌のバンドをバックに唄っていたのをよく憶えている。今改めて聴くと、声質がジャズ向きじゃないぶん幼稚な感じがして損をしているけど、フレージングや音程はなかなか素晴らしい。

そんな中でこれは出るものが出ちゃったなと思わせたのが全曲イヴァントリビュートのカバー集「a love affair」(2000年)。プロデュースとアレンジがジェイソン・マイルス。この曲を唄うのはヴァネッサ・ウィリアムス。何もかも完璧すぎるぐらい完璧ですね。

上の写真はちょっと強引なタイトルつながりで、ロシアのエミルタージュ美術館にあるマティスの「The Dance」(1910年)。ということで、この曲に出会ってからもう20年以上。これだけカバーされればイヴァンも作曲家冥利につきるだろうなあ。

画像引用元:「The State Hermitage Museum」(http://www.hermitagemuseum.org/)

Schuur ThingSchuur Thing   Love, NancyLove, Nancy

AMIZADEAMIZADE   A Love AffairA Love Affair