或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

One Note Samba

2009-09-07 06:08:59 | 220 POPS
ついにというか、とうとう注文してしまったのがデジタルTV。きっかけは、いつも利用している家電量販店のクーポン券。来年3月までの期限で1万円あるので使わない手はないなと。更に拍車をかけたのがエコポイント。こっちの期限は来年3月末までらしいけど、店員さんの話によると政府の財源次第だから、今年いっぱいで打ち切られる可能性が大きいとか。どうなんだろ。

デジタルTVの話はまたの機会にするとして、買うと決まって家族全員で取り組んだのがビデオテープの整理。TVの置き場所の確保のためにスペースが必要だったから。全部で約100本ぐらいあって大部分が娘と息子用だったけど、自分用も20本ぐらいはあったかな。中味を確認してはゴミ箱へ。そんな作業を繰り返して最後の1本を見始めた時にサプライズは起きた。

なんと間違えて消してしまったと思い込んでいたトム・ジョビンの日本公演。このブログでも数回触れたことがあるけど、1986年8月に日比谷野外音楽堂で行われたライブをNHK-BSで放映したもの。彼にとって最初で最後の日本訪問。かつてLDが発売されたらしいけど、ビデオやDVDでは未発売のレア映像。諦めていただけに、なんかとても幸せな気持ちになった。

真夏の夕暮れに”One Note Samba”[YouTube]で始まり、日が徐々に落ち辺りが暗くなっていく中で、彼の妻や息子、娘、そして気の合った仲間達がフレンドリーな音楽を繰り広げる。実は少し前に同じ年に同じメンバーで演奏されたモントルーでのライブDVDを入手したばかり。だけどこっちの方が断然素晴らしい。彼らの笑顔を見ればすぐに分かる。森の木々の間を吹きぬける優しい風がとても心地良さそう。そのリラックスした雰囲気が、まさにボサノバ。そしてラストに再び"One Note Samba"が。

この曲は懐かしい。中学生時代にボサノバの世界に案内してくれたセルジオ・メンデスのアルバムの中で一番のお気に入り。伝統的なメロディーとコード進行の関係をあっさりと覆した名曲。新鮮だった。それからは、よく聴き、よく演奏したなあ。未だに全く飽きがこないところが凄い。それでこの映像だけど、もちろん永久保存版としてDVDへ慎重にダビングしておいたけど。



Live at Montreal Jazz Festival 1986 [DVD] [Import]Live at Montreal Jazz Festival 1986 [DVD] [Import]

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