或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

This is BOSSA NOVA

2008-05-29 06:23:38 | 220 POPS
この間TSUTAYAで棚を眺めていると、音楽じゃなくドラマのコーナーで「This is BOSSA NOVA」(2005年)というタイトルのDVDを発見。知らなかった。ひょっとしたらと調べると、昨年の12月に広島でも映画が公開されていて。まさかヒットしたのかな?3巻も置いてあったけど。というのも見終わった感想で言えば、ドキュメンタリー色が強いマニア向けの作品だから。

内容は、生き字引とも言えるカルロス・リラとホベルト・メネスカルが対話する形で、過去の映像とかこの作品のためのミュージシャンへのインタビューや演奏を、リオ・ジャネイロの風景の映像を織り交ぜながらボサ・ノヴァの歴史を紹介していくというもの。映画の原題は「COISA MAIS LINDA」で、副題が「HISTORIA E CASOS DA BOSSA NOVA」。相変わらずベタな英語題をつけたもんだ。全体を通して歴史を再確認できるし、ミュージシャンと顔、声、曲、演奏が結びつくので大いに勉強にもなる。

それじゃ音楽はどうか?と言えば、悪くはないけどじっくりとは楽しめなかった。とにかく編集のやりすぎ。音楽が細切れになりすぎ。浸ろうとするとすぐに場面が変わってしまう。ダイジェスト版の弱みか。せっかくの素材を揃えながらもったいない。

そんな中で個人的に嬉しかったのがホベルトによる名曲”O barquinho(小舟)”(1959年)[YouTube]の逸話。この曲は後にフランス映画「男と女」(1966年)のテーマ曲のヒントになったことでも有名。彼が作曲のいきさつを語っていて、これがウケた。なんでも仲間と小舟で海へ遊びに出た時にエンジン不調で動かなくなったのがきっかけとか。ロマッチックな曲なのにねえ。

懐かしい想い出があります。20代の頃に一緒に仕事をした女の子に教えてもらったのがこの曲。なんて素敵なんだろうと感激したのを憶えている。それから自分でもよく演奏するようになって。つかの間だったけど、その彼女とはラブリーな関係にもなったりして、曲を聴きながら当時に思いを馳せるとなんだかとても甘く切なくなる。そんなこともあって、ちょっと特別なんだなあ。

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4 コメント

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Unknown (とど)
2008-05-29 10:07:40
あら、TSUTAYAに三本もありましたか!
私はこの映画、Amazonで予約で買いましたけど、音楽DVDの中じゃかなりランキングも上の方でしたよ。だからかな?
耳には馴染んでいても名前がすぐ出てこなかったような曲が映像で確認できると、ハンコックさんのおっしゃる通りとても勉強になりますよね。
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最初はね・・・。 (ハンコック)
2008-05-30 06:24:56
なんかボサ・ノヴァに関係したラブストーリーか何かと思ったけど、まさかドキュメンタリーとはね。それもキレイ系の美女の案内じゃなく爺さん2人だし。これで3本はないんじゃないかと、商売的に。

まあでもランキングが上位ということは、ボサ・ノヴァに興味を持っている人が日本には多いということかなあ。そんな人にはピッタリだよね。

話は変わるけど、全編を通してリラックスしたムードが漂っていていい感じだよね。だって誰も本気モードで歌ったり演奏したりしていなくて、気軽なセッションって感じ。このレベルなら自分も参加できそうと思ったから。
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再度 (とど)
2008-05-30 10:06:53
緊急業務メールを入れておきました。gooメール、ご確認ください。
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情報ありがとう。 (ハンコック)
2008-05-31 06:02:28
奇遇だよね。実は2月に「OUTUBRO」を買った時に「LIGHT AS A FEATHER」をイーブックオフのお探し商品に登録しておいたら、先週メールが来てね。すぐに注文したら数日前にちょうど着いたところ。いつか記事にしようかと思っていたところだったよ。

とどさん情報より200円高かったけど、まあ仕方か。いろいろとありがとう。

P.S.
今回初めてブックオフオンラインとイーブックオフが違う会社だと知りました。
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