音楽は、メロディー、ハーモニー、リズムの3要素から成り立っていて...、なんていうありふれた説明をするつもりはないのだけど、改めて自分はハーモニー偏重なんだなと再確認したのがイヴァン・リンスの最新作「Saudades de Casa」(2007年)。前作の「Acariocando」(2006年)からちょうど1年後の録音。還暦を過ぎても毎年ニューアルバムが出せるところが素晴らしい。
内容的には肩の凝らないセルフカヴァー集。レギュラーメンバーを中心とした演奏で、昨年10月のブルーノート東京でのライブとはギター奏者が違うだけ。オーバーダブが少なく、皆で集まって普段ライブでやっている曲を一気に録音した感じ。その分リラックスした中に少しばかりの荒っぽさとゆるさが心地いい。聴いていると記憶の中にあるシーンが眼の前に浮かんでくる。
メンバーで気に入っているのがマルセロ・マルチンス(Marcelo Martins)のサックス。完全にジャズ畑出身のミュージシャンで、トレーンばりのブロウを聞かせてくれる。固めのリードから繰り出される太く乾いた図太い音色は自分の好みのど真ん中。
全部で14曲も入っているのだけど、ひときわ印象的だったのがラストの”Renata Maria”。なんと曲を書いたイヴァンと詩を書いたチコ・ブアルキ(Chico Buarque)、そして紅一点のレイラ・ピニェイロ(Leila Pinheiro)の3人がイヴァンのピアノだけの伴奏でしっとりと唄っている。ネットで見つけたのがこの曲のチコによる単独バージョン[YouTube]。こちらはバラードではなくミディアムテンポだけど。
それがきっかけでチコとレイラのアルバムを数枚試聴してみた。けっこうイヴァンの曲のカヴァーも唄っていて、気づいたのはアレンジのハーモニーセンスが違うということ。イヴァンがいかにジャズ寄りかを改めて知ったかな。凝っているというか?洗練されているというか?複雑というか?自分にはしっくりくる。
そう言えばイヴァンのオリジナル曲の紹介シリーズを昨年やっていたけど、その続きをしなきゃね。
Acariocando Saudades de Casa
内容的には肩の凝らないセルフカヴァー集。レギュラーメンバーを中心とした演奏で、昨年10月のブルーノート東京でのライブとはギター奏者が違うだけ。オーバーダブが少なく、皆で集まって普段ライブでやっている曲を一気に録音した感じ。その分リラックスした中に少しばかりの荒っぽさとゆるさが心地いい。聴いていると記憶の中にあるシーンが眼の前に浮かんでくる。
メンバーで気に入っているのがマルセロ・マルチンス(Marcelo Martins)のサックス。完全にジャズ畑出身のミュージシャンで、トレーンばりのブロウを聞かせてくれる。固めのリードから繰り出される太く乾いた図太い音色は自分の好みのど真ん中。
全部で14曲も入っているのだけど、ひときわ印象的だったのがラストの”Renata Maria”。なんと曲を書いたイヴァンと詩を書いたチコ・ブアルキ(Chico Buarque)、そして紅一点のレイラ・ピニェイロ(Leila Pinheiro)の3人がイヴァンのピアノだけの伴奏でしっとりと唄っている。ネットで見つけたのがこの曲のチコによる単独バージョン[YouTube]。こちらはバラードではなくミディアムテンポだけど。
それがきっかけでチコとレイラのアルバムを数枚試聴してみた。けっこうイヴァンの曲のカヴァーも唄っていて、気づいたのはアレンジのハーモニーセンスが違うということ。イヴァンがいかにジャズ寄りかを改めて知ったかな。凝っているというか?洗練されているというか?複雑というか?自分にはしっくりくる。
そう言えばイヴァンのオリジナル曲の紹介シリーズを昨年やっていたけど、その続きをしなきゃね。
Acariocando Saudades de Casa
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