或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

チャイナタウン

2010-04-30 15:31:28 | 860 英国紀行
英国旅行の初日は天気が良ければロンドン郊外の庭園にでも行こうかと考えていたけど、あいにく雨模様だったので断念。その代わり後半に予定していた美術館巡りを。人間とは不思議なもので、海外にいると何故かむしょうに日本食が食べたくなる。それでピカデリー・サーカスにあるチャイナタウンで昼食を取ろうと。セレクトした3つの美術館はそこから程近い所ばかり。

美術館じゃなくて日本食が予定の軸なのかいとツッコミを入れられそうだけど、まあその通り。テート・モダンへ行った後、ちょうど昼時を迎えタクシーを使ってチャイナタウンへ。ここで災難が待っていた。お目当ての定食屋「みさと」が見つからない。

辺りの店員らしき中国人らしき若い男性に尋ねてみると、「この通りをまっすぐ行って、最初の角を左に曲がってすぐだよ」と、わざわざ見えやすい所まで出て方角を指差して教えてくれた。やけに親切。尋ねて良かったなと。だけど行ってみると店の名前が違う。「あれ、おかしいな」とすぐ隣の店の前で立っていた、これまた中国人らしき若い女性に尋ねてみても同じ回答。

納得いかない気分で店に入ると、昼食時だというのにと客がひとりもいなかった。日本人の経営と聞いていたけど、店員の会話は全て中国語。危ない予感がピーンとして、「ごめん、店を間違えた」と謝りながらそそくさと店の外へ。この辺りは長年の経験が生きたかな。それでもうどうでもいいやとすぐ近くの日本食屋へ。会話を聞いていると店内の3人は全員日本人。これで一安心。メニューには定食、丼、麺類といろいろあったけど、カツ丼を注文。食べるとほぼ日本と同じ味だったので嬉しかった。

支払いを済ませながら帰り際に「“みさと”って何処にあるかご存知ですか?」と尋ねると、「それなら右に曲がって突き当たった所を左ですよ、いつも人が並んでいますよ」との返事が。それを聞いて納得しながら、道を教えてくれた中国人って何だったのかと疑問が湧いてきた。知らん顔をすればそれで済んだのに。どういう国民性なんだろうとまでいろいろと考えさせられたけど。

それからは順調で、ナショナル・ギャラリー、コートールド美術館と久しぶりの名画鑑賞を楽しんだ後は、バービカン・ホールで開催されたロンドン交響楽団のコンサートへ。美術館とコンサートについては旅行の後に別の記事で紹介するつもり。