或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

錦帯橋

2010-04-06 06:04:41 | 800 観光
先週の土曜日に独りでで山口県岩国市の錦帯橋へ。目的は今が旬の桜見物。その日は会社の有給休暇を取って午前中に国外運転免許の更新手続きを済ませ、午後には歯医者へ。それが終わったのが3時前。なんか時間が余るなと。車で免許センターへ行く途中に気になっていたのが桜の開花。ほぼ7、8分咲きの様相。それじゃ定番の錦帯橋へでも行ってみるかと。

デジカメを新調したので何か撮りたいという気持ちが強かったのも確か。土日はいつも異常に混むので金曜日なら車でも大丈夫と考えて。実は土日は名古屋で親戚の結婚式があり、それに出席するので桜見物をする時間なんてなさそうというのも脳裏にあった。とっさの思いつきだったけど状況を考えると行って正解だったなと。男が独りというのだけはイマイチだったけど。

とにかく道が空いていて駐車場へもすんなり入れた。観光客はそこそこいたけど混雑まではしてなくて。川沿いの小路を歩いていくと宴会をやっているグループがちらほら。気温が思ったより低くて寒そうだったけど。しばらくしてお目当ての錦帯橋へ到着。早速デジカメを取り出してどんどん撮影。それにしても観光客は満開の桜に皆満足そうな笑みを浮かべていたなあ。

そのうちにもっといろんな桜を撮りたい気持ちに駆られて傍にある吉香(きっこう)公園へ。ここには岩国藩主であった吉川家の墓所もあり、奥の城山の頂には岩国城がそびえ立っている。錦帯橋とは趣向が異なり、建物の白壁や深緑の樹木と桃色の桜コントラストが素晴らしかった。それでとある建物に近づいた時に何やら不思議な胸の高鳴りを覚えて。徐々に昔の記憶が蘇ってくる。そうか、あの時ここに来たんだ。それは錦雲閣という絵馬堂。うーん、カミングアウトしている場合じゃないか。

久しぶりに記憶と意識と間隔のカオスを体験したような。それにしても人間というのは鋭いなと。

岩国城目加田家住宅
錦雲閣吉香神社