或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

Sergio Mendes

2007-06-08 06:07:23 | 220 POPS
夏が近づけばラテン、ということで今日紹介するのは最近購入してよく聴いているセルジオ・メンデスのアルバム。「Live at EXPO'70」(1970年)、「Oceano」(1996年)、「Timeless」(2006年)の3枚。最初と最後では録音時期に40年近い時の隔たりが。なにせ自分が中学生の時に小遣いで買ったLPが、大ヒット曲“マシュ・ケ・ナダ”が入った「Sergio Mendes & Brasil '66」(1966年)だから。

友人の家で彼自作のオーディオで初めて聴いた時の感動は今でも忘れない。思うに、テンションを含んだジャズのコードワークと、パーカッションを中心としたクリアな音質が、当時ビートルズとかポップスを聴いていた耳にはとても新鮮で、これがおそらくジャズの道に入るキッカケ。だからか強い思い入れがある。なんていいながら、ここ数年はご無沙汰していたけど。

懐かしかったのは最初のライブ盤。EXPO'70というより大阪万博といった方がピンとくるけど、実は自分もいちおう出演しました、野外ホールに。出番は夜だったなあ。都道府県対抗大規模演芸会という雰囲気の催し物。並んで待って終わればハイ次って感じで。だから数曲演奏してあっけなく終了。ライトがまぶしくて客席がよく見えなかったのを子供心によく憶えている。

話がそれたけど、セルメンもこの頃はラテン色がまだ強かった。ダブルヴォーカルにピアノトリオとパーカッションが加わっただけというシンプルな構成。演奏は荒いけど、その分ホット。ライブ盤が少ないから貴重ですね。この後ぐらいからかな、歌を忘れたカナリアじゃないけどメジャーなヒット曲をカバーする小洒落たポップ路線に傾倒していったのは。まあ時代の流れだから。

特に気に入ったのが「Oceano」。シンセを多用し音色はカラフルだけどマインドはラテン。捨て曲も多いけど、ジョビンの”Anos Dourados”と自己の”Puzzle Of Hearts(Un Oceano di Silenzi)”の各々2バージョン計4曲、そしてイヴァン・リンスの”Anjo De Mim”が素晴らしい。最新作の「Timeless」も意外に楽しめた。クラブ色が強いから、若い子とのドライブ用には使えるかも。

でもね、これだけ長い間現役で活動している彼はスゴイと思います。
Sergio Mendes & Brasil '66Sergio Mendes & Brasil '66 Live at EXPO’70Live at EXPO’70

OceanoOceano   TimelessTimeless