或る「享楽的日記」伝

ごく普通の中年サラリーマンが、起業に向けた資格受験や、音楽、絵画などの趣味の日々を淡々と綴ります。

真珠の耳飾りの少女

2005-09-08 07:09:14 | 350 映画
今日は画家のフェルメールの話の中で出てきた、ピーター・ウェーバー監督スカーレット・ヨハンソン主演の映画「真珠の耳飾りの少女」(2002年)の紹介です。

トレイシー・シュヴァリエが書いた同名のベストセラー小説の映画化。舞台は1660年代のオランダのデルフト。フェルメールと一人の女性の関係がテーマとして描かれています。この女性こそ、有名な上の写真の「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」(1666年)のモデル。映画の中でこの絵が出てくるシーンは、息をのむぐらい美しかったですね。

さりげない風景にさりげないストーリー。私の好きなパターン。主演のスカーレット・ヨハンソンは演技がしっかりしてますね。役どころもぴったり。それと音楽も映像にマッチしてました。全体に雰囲気があって僕には原作より楽しめたなあ。

今回勉強になったのは時代性。17世紀後半と言えば、バロック時代の真っ只中。映画にも出てきたリュートやチェンバロが主流。ピアノは1700年頃に発明された訳だからまだない。作曲家で言えばテレマンやヴィヴァルディ、アルビノーニもまだ活躍する前。そんな昔の話なんだと妙に納得しました。

それとパトロンの重要性。絵画も音楽も、なかなか食えない商売なので、特に売れない間のパトロンの存在は重要。機嫌をうかがいながら絵を描くなんて、寂しいけどこれが現実なんでしょうね。

下の2枚の画像もネットから取り込んだ「青いターバンの少女」。面白いのはターバンの色の微妙な違い。ハーグにあるマウリッツハイス美術館の実物を見たことがないので何とも言えませんが、図書館の写真とかを参考にすると、おそらく上の写真が一番現物に近いのではと想像してます。



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