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ミセンをみて

2018-10-15 | テレビ番組

 韓国ドラマの「ミセン」を見た。サンテレビのこの枠の韓国ドラマは、パク・ボゴム作品とか流行りを追ったり、これのように数年前の大ヒット作とかなかなか面白い作品をやっているので、とりあえず録画して数回見てよければそのまま録画して最後まで見ています。

 このドラマは4年前の作品で、既に何度か地上波やBSで放送されていて日本でリメイクされたそう。ストーリーは、囲碁のプロを目指していた青年が不運もあって果たせず。囲碁を通じたコネでインターンとして入った超一流商社で、苦しみながらも成長していくという物語です。会社での話なので一見とっつきにくく思えるのですが、一つ一つ課題や悩みを乗り越えていくのは1話完結ドラマにも似ていますし時代劇にも似た分かりやすい善と悪という面もありましたね。

 主役のチャン・グレは元囲碁研修生。世間の事を何も知らないで会社勤めを始める。コピーのやり方も知らない上に高卒ということで同じインターンから馬鹿にされるところから、最後は上司や同期や周囲の人たちに認められ惜しまれる存在にまでなる。これを演じたイム・シワンが本当にうまい演技で、純粋でものを知らない青年にしか見えませんでした。

 もう一人の主役が、彼の上司に当たるオ課長。仕事人間・会社人間でありながら家庭が大事で部下思いでもある。仕事でも、出世より筋を通すことや情を優先してしまうという ある意味おとぎ話の中の様な人。しかし、これを演じたイ・ソンミンの演技がまた素晴らしいので、ありえないような人物が現実感を持って見れてしまう。

 他のキャストも正に適材適所というか、パッと見てどういうキャラの人物なのかが一目瞭然。スーパーウーマンの同期女性アン・ヨンイは見るからに仕事が出来そうだし、嫌がらせをする上司は見るからに悪そう。登場人物は多くてややこしそうですが、見た目でどういう人かは誰にでも分かると思います。

 ドラマはチャン・グレが逆に社会人経験が無い事による縛られない発想で事態を解決したりプロジェクトの発案者となったり活躍するが、高卒であるがゆえに他の同期と同じように正社員ではなく2年の契約社員な上に契約延長なしという事で、上司が正社員として採用されるように無理をしてしまいグレが結果的に上司を辞めざるを得なく追い込んでしまう。しかし、もはや上司と部下というよりは父子のような2人の関係は、グレを恨むどころか自分が設立した会社にグレを入社させている。

 ドラマを紹介するコピーでは、「リアルな社会を映像化。共感すること間違いなしのヒューマンドラマ」となっている。しかし、会社勤めする身から見れば多分に過激だしおとぎ話的な部分はあると思いました。実際にはありえない話ですね。もちろん、韓国と日本の違いもあるでしょうし、日本でも超一流企業は私の勤めている会社とは違うのでしょうけど…。

 それでもこのドラマは、個々の人間像をじっくり描いていくことで一定のリアリズムは感じましたし、4人の同期の成長や関係性の変化は見ていて引き込まれていきます。面白いドラマでした。見ている間は、「チャングレッシー」や「オカチャン」「キムデリ」といった言葉が脳内で飛び回ってました。(チャングレさん・オ課長・キム代理という意味です) 

 私が見たのは、1時間×34話の日本編集版ということで20話の韓国版からカットされた部分もあるのでしょうが、オ次長が退職後の展開があっさりしすぎていて途中の話とかその後どうなったのかというエピソードもそのままで、現在のアンマンへと繋がって終わりというのはちょっとだけ心残りがありました。

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