米大統領選の民主党候補指名争いは、オバマ上院議員の指名獲得が確定した。オバマ氏は米史上初の黒人大統領の座をかけて、共和党のジョン・マケイン上院議員と11月の本選挙で対決することになる。
今回の民主党候補争いは、どちらに決まっても「史上初」となる異例のものであった。「女性大統領」と「黒人大統領」どちらも、我々の印象では「自由と民主主義の国アメリカ」なんだから、とっくにあってもおかしくなかったし、今回の選挙でもそれが問題になることは無い様に思える。
しかし、実際にはそのことが選択行動の大きな一要因となっている。アメリカは一面では極めて保守的な国なのである。法律で差別を厳しく罰したり、公職に強制的に黒人枠を設けているということは、実は厳しい差別が未だに消え去っていない事を示しているのでしょう。
そういうことで、本来圧勝するはずだった民主党候補が、オバマ氏に決まった事で今回の本選挙で当選するかは予断を許さない。
今回の民主党候補争いが黒人に決まったということは、徐々にアメリカでの黒人の地位が高まってきたと見る向きもあるのだろうが、単に黒人の選挙登録者が増加したというだけかもしれません。彼らの本当の地位向上は、有力な白人候補を黒人が選挙で撃破していった時から始まるのだろう。
しかし、そうなればヒスパニック系だっていずれは大統領を目指すだろう。その時、アメリカでは、「国という概念」と「人種という概念」のどちらを上位に取るのかということが大きな問題になることだろう。大きな混乱が起きなければ良いが・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます