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WBC、日本代表を振り返る。

2006-03-16 | スポーツ

 16日、WBC日本代表は韓国代表に2対1で破れて、準決勝進出はほぼ絶望的になりました。シーズン前で調整が不十分だったとか、野球というスポーツそのものが番狂わせの起こりやすいスポーツであるとか色々あるのでしょう。しかし、こういった事は勝った時に言うべきことで、負けて言うのは惨めだ。同じチームに2連敗したのだから、言い訳は無用でしょう。同じプールの韓国・米国両チームには、ぜひBプールの南米勢を破っていただきたいと思います。

 では敗因について、少し書いてみたいと思います。

 まずは投手陣ですが、今日の韓国戦も2失点。しかもエラーがらみで自責点は0。同じく敗れた米国戦も、9回はエラーがらみでした。ですから、投手陣に責任が無いのは明らかです。ちょっと余裕のある継投を揶揄する向きもあるのでしょうが、あくまで選手にとってペナントレースが本番ですから無茶はできないでしょう。エラーにしても、野球にはつきものだから仕方ない。

 問題は、明らかに打撃陣にある。緊張感に負けてしまっていたように思うのです。ですから、あと1本が出ない。その証拠に、メキシコ戦で2点先取したことで緊張感が取れて2ランが出て、追加点・ダメ押し点と理想的に進みましたが、先制するまでに拙攻続きでメキシコに先制されていたら負けていてもおかしくなかった。

 誤解を恐れずに言わせて戴けば、やはりメンバーに真の意味のプレッシャーに強い選手をもっと選べればよかったということでしょう。メキシコ戦の松坂投手のピッチングを見ても、彼が甲子園での極限の緊張を乗り越えてきた精神的な強さは明らかでした。翻って野手陣を見てみると、優勝争いの真の緊張感を経験していない下位球団の主力であったり、去年初めて優勝争いをしただけのチームの主力であったりと、本当の意味のプレッシャーの経験が不足していたのではないでしょうか。こういったことは、数字だけではないのでしょうね。イチロー選手にしても、ここ3シーズンはぶっちぎりの最下位チームでプレッシャーは最多安打だけだったから、難しかったのでしょうね。

 あと韓国との違いをいうと、「愛国心」が挙げられるでしょう。彼らはペナントレースの事を考えるよりも、まず韓国代表が勝つことに全力をかけて来ました。それも、命がけの気持ちできていました。日本代表もベストを尽くそうと頑張ってくれたと思うし日本の為に戦ってくれたと思いますが、彼らの悲壮感すら感じさせる戦いからいうと・・・。

 日本では「愛国心」というと、すぐ「戦争だ」といって非難するマスコミがはびこっています。私は「日本で生まれて日本が好きだから、日本を応援するし勝って欲しい。」でいいと思う。「日本の為に頑張る。」で、自分の力以上の力が出るのでしたら、それもありだと思います。戦争じゃなくて、スポーツなんだから。

 もっとも、『「国の為に頑張る。」なんて思ってまで勝たなくてもいい。』というのも一つの見識だとは思います。だったら、負けてもとやかく言わないことですね。朝日さん。

コメント
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