はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

手塚治虫記念館の一日

2017-03-16 20:14:16 | 手塚治虫
 3月11日は、久しぶりに宝塚の手塚治虫記念館へ行ってきた。





 目的は、この日開催された手塚るみ子さんとつのがいさんのサイン会だ。
 当日、それぞれの著書を購入することで、先着50名にサイン会の整理券がもらえるというシステムだったので、念のため開館時間よりも前の午前9時には記念館に到着するようにした。サイン会とは別にトークショーも予定されていたのだが、こちらはすでに事前に参加申し込みを締め切っており、私はそれに間に合わなかったので、参加できなかった。
 記念館に到着すると、すでに20人ほどの人が並んでいた。その中には、先週名古屋のドラえもん映画鑑賞会でご一緒した藤子ファン仲間の方のお姿も。藤子ファンとは言え、藤子以外の趣味で一緒になることもあるのだ。

 開館時間の9時30分になったので、さっそく手塚るみ子さんとつのがいさんの本を購入して、整理券をゲット。結果的には、結構遅くまで整理券は残っていたので、9時に来る必要は無かったのだが、「はたして、まだ残っているのだろうか」と思いつつ記念館に向かうのは精神衛生上よくないので、9時に来てよかったと思う。









 その後は、一階から順番に展示を観て回った。
 特に、一階はもうすでに何度も観ている展示だが、複数人で回ると色々としゃべりながら観られて、なかなか楽しかった。





 二階の企画展示室は「アトム ザ・ビギニング展」を開催中。4月からNHK総合でテレビアニメも始まる作品だが、私は未読。
 今回、展示を見て、手塚漫画のオマージュという点で色々と興味を惹かれたが、はたして漫画の方から読むべきか、それともアニメを先に観るか。漫画の方は、まだ単行本が4巻までしか出ていないようだが、アニメは1クールなんだろうか。


 その後、一度外へ出て食事を済ませたあと、再び記念館へ。
 13時からトークショー、14時10分からサイン会という予定だったので、私はサイン会が始まるまでは二階の「手塚治虫ライブラリー」コーナーで本を読んで、時間をつぶした。
 手塚治虫漫画全集をはじめとして、これまでに出た主な手塚単行本が揃っているコーナーだが、さりげなく貴重な本もあった。どう貴重なのをか書くと、盗むようなバカが現れないとも限らないので詳細は伏せるが、現在あまり容易には読めない作品が収録された単行本が、置かれていたのだ。
 あとは、「情報・アニメ検索機」で手塚アニメを鑑賞。ここでは、主だった手塚アニメの好きなエピソードを選んで観られるのだが、今更ながらそのラインナップの中に『ふしぎなメルモ』(オリジナル版)があることに気がついた。1998年に音声をリニューアルした『ふしぎなメルモ リニューアル』が制作されてからは容易には観られなくなってしまったオリジナル版だが、記念館に来れば全話鑑賞することが出来るのだ。
 個人的な思い入れから言っても、やはり『ふしぎなメルモ』はオリジナル版の方が好きなので、これは嬉しいところだ。できれば、自宅で普通に観られれば、一番いいのだが。


 そんな感じで14時過ぎまで時間をつぶして、その後サイン会に参加。つのがいさん、手塚るみ子さんの順に、著書にサインをいただいた。










 手塚るみ子さんの著書『定本 オサムシに伝えて』には、手塚るみ子さんのサインの他に幼いるみ子さんの絵も入っているが、これはカバーイラストを担当された桐木憲一先生がいらしたので、「とくにたのんで」(スネ夫の自慢風)描いていただいたもの。おかげで、いっそう貴重な本になった。

 サイン会終了後も記念館でだべっていたのだが、驚いたことに16時を過ぎた頃、富野由悠季監督と高橋良輔監督が、記念館に現れた。
 お二人は、翌日3月12日に宝塚でトークショーをされる予定だったので、それで前日に宝塚入りされたのだろう。超ベテランアニメ監督の出現に、妙に焦ってしまったが、おそれおおくて話しかけることも出来ない(と言うか、お付きの人がいたので話しかけられない)。
 しかし、レジェンドとも言うべきお二人を、初めて生で拝見することが出来たのは、いい体験だった。世の中、何があるかわからないものだ。


 記念館は17時で閉館し、その後は宝塚駅前で飲み会。私などが参加するのがおそれおおいような、すごいメンバーだった。
 そのすごいメンバーで『けものフレンズ』について語り合ったりしているのが、妙に可笑しかった。『けものフレンズ』が、本当に今注目されているのだということが実感できる時間であった。それにしても、ケモナー的には『きりひと讃歌』ってどうなんだろうな。気になる。


 と、言った感じで、朝から晩まで宝塚にいた一日だった。手塚治虫づくしの一日を過ごすことが出来た。トークショーに参加できなかったことだけは残念だったが。ご一緒していただいた皆さん、ありがとうございました。