前回の続き。
昼食をとった後は、いよいよ水木しげるロードを見て歩くべく、本筋へと入っていった。
水木しげるロードと言えば、一番の見ものは何と言っても妖怪ブロンズ像なのだが、大部分の像は想像していたよりも小さかった。そのせいもあってだろうか、歩道に並ぶ妖怪たちは「かわいい」と言う印象が強い。もちろん、元々の水木先生の絵柄もあってのことだとは思うが。水木画の妖怪は、みな怖さと愛嬌を合わせ持っている。
そんな中で、特別扱いとでも言うべき大きさだったのは、鬼太郎やねずみ男などの有名な妖怪や、水木しげる先生ご本人のありがたい言葉が刻まれた像などで、これらは実物大(?)で並んで写真が撮れるサイズだった。
「なまけ者になりなさい」
水木ロードは、これら妖怪のブロンズ像を見ているだけでも楽しいのだが、観光案内所や水木ロード内の各店で販売されている「妖怪ガイドブック」(100円)を買うと、ロード内の各所に設置されているスタンプを集めてる、スタンプラリーにも参加できる。
スタンプの設置場所はガイドマップにちゃんと載っているのだが、これを頼りにせずに自力で全部集めようとすると、結構難しい。私は何往復もして探したのだが、結局三つほど見つからなかった。次に行く機会があったら、何としてもコンプリートしたい。
ちなみに、妖怪ガイドブックはもう第15版を数えており、境港だけでなく隠岐のスタンプまで押すページがある。この先にまた像やスタンプが増えていき、版を重ねるのだろう。
水木ロードで妖怪ブロンズ像と並んで「見もの」となっているのは、ロード内のお店だ。これが、土産物屋から郵便局、交番に至るまで本当にさまざまあって、とても紹介しきれないが、そんな中で個人的にツボに入ったのはこの店だった。
看板の内容がカオス過ぎて、どことなくとぼけた味がある。水木ロード内で「プロパンガス」を取り扱っているのだから、やはり「人だまプロパン」なのだろうか。この街ならブリガドーン現象に包まれても不思議ではないだろうし。
10時~17時は水木ロード内車道の大部分が歩行者天国となり、特にロード内は人であふれていたが、そんな中で鬼太郎をはじめとする人気妖怪の着ぐるみも混じっており、すっかり町に溶け込んでいる様子だった。
街を歩いているのは鬼太郎ファミリーだけかと思いきや、こんな人(?)までいたのにはびっくりした。
さらには、ブロンズ像までちゃんとある。
考えてみれば、彼・サラリーマン山田は水木しげる作品には欠かせないキャラクターなのだから、有名妖怪なみの扱いも当然のことかも知れない。名前を知らなくても(と言うか、作品によって名前が変わったり名無しだったりするし)、水木作品に触れたことがあれば彼の顔を覚えていることだろう。
しょぼくれているくせに人気はあるようで、彼と記念写真を撮る子どももいた。
さて、水木しげるロード見物で欠かせないのは「水木しげる記念館」だ。これは境港駅から水木ロードをずっと行って、アーケード街まで行くと見えてくる。ロードの東端に当たる場所だ。
ここで展示されているのは「漫画家・水木しげる」の人生そのものであり、またそれは昭和から現代までの歴史でもあると言える。
少年時代の絵やスクラップなどから始まって、『ゲゲゲの女房』でも登場した義手まである。水木先生ご本人は付けるのを嫌っていたという義手だが、だからこそ今まで壊れて捨てられることもなく残っていたのかも知れない。
ともかく、激動の人生の重みが感じられる場所だった。
と、色々と紹介しているときりがないほどに「妖怪の街」は見どころたくさんだった。先ほども触れたとおり個性的な店がたくさんあるし、テーマパーク「妖怪楽園」では、3D映画「鬼太郎の幽霊電車」がオリジナルの3D映像で観られる(劇場版DVD-BOXには2Dで収録)など、おさえておきたい場所はまだまだある。
前編で書いたように、この境港には名古屋の自宅から電車で約6時間弱かかる。はっきり言って行くだけで結構疲れるのだが、今回の旅はそれだけの甲斐があるものだった。スタンプラリーもまだコンプリート未達成だし、またいつかかならず訪れたい。
なお、今回は二日にわたって境港の街を楽しんだが、特に二日目・5月4日は大にぎわいで、この街の持つパワーを感じさせられた。また、周囲から聞こえてくる観光客の会話は関西弁が多く、関西人率が高いことがうかがえた。やはり、関西からなら距離的にも訪れやすいと言うことなのだろう。それでも、電車だと4時間はかかるので、結構大変なのだが。
昼食をとった後は、いよいよ水木しげるロードを見て歩くべく、本筋へと入っていった。
水木しげるロードと言えば、一番の見ものは何と言っても妖怪ブロンズ像なのだが、大部分の像は想像していたよりも小さかった。そのせいもあってだろうか、歩道に並ぶ妖怪たちは「かわいい」と言う印象が強い。もちろん、元々の水木先生の絵柄もあってのことだとは思うが。水木画の妖怪は、みな怖さと愛嬌を合わせ持っている。
そんな中で、特別扱いとでも言うべき大きさだったのは、鬼太郎やねずみ男などの有名な妖怪や、水木しげる先生ご本人のありがたい言葉が刻まれた像などで、これらは実物大(?)で並んで写真が撮れるサイズだった。
「なまけ者になりなさい」
水木ロードは、これら妖怪のブロンズ像を見ているだけでも楽しいのだが、観光案内所や水木ロード内の各店で販売されている「妖怪ガイドブック」(100円)を買うと、ロード内の各所に設置されているスタンプを集めてる、スタンプラリーにも参加できる。
スタンプの設置場所はガイドマップにちゃんと載っているのだが、これを頼りにせずに自力で全部集めようとすると、結構難しい。私は何往復もして探したのだが、結局三つほど見つからなかった。次に行く機会があったら、何としてもコンプリートしたい。
ちなみに、妖怪ガイドブックはもう第15版を数えており、境港だけでなく隠岐のスタンプまで押すページがある。この先にまた像やスタンプが増えていき、版を重ねるのだろう。
水木ロードで妖怪ブロンズ像と並んで「見もの」となっているのは、ロード内のお店だ。これが、土産物屋から郵便局、交番に至るまで本当にさまざまあって、とても紹介しきれないが、そんな中で個人的にツボに入ったのはこの店だった。
看板の内容がカオス過ぎて、どことなくとぼけた味がある。水木ロード内で「プロパンガス」を取り扱っているのだから、やはり「人だまプロパン」なのだろうか。この街ならブリガドーン現象に包まれても不思議ではないだろうし。
10時~17時は水木ロード内車道の大部分が歩行者天国となり、特にロード内は人であふれていたが、そんな中で鬼太郎をはじめとする人気妖怪の着ぐるみも混じっており、すっかり町に溶け込んでいる様子だった。
街を歩いているのは鬼太郎ファミリーだけかと思いきや、こんな人(?)までいたのにはびっくりした。
さらには、ブロンズ像までちゃんとある。
考えてみれば、彼・サラリーマン山田は水木しげる作品には欠かせないキャラクターなのだから、有名妖怪なみの扱いも当然のことかも知れない。名前を知らなくても(と言うか、作品によって名前が変わったり名無しだったりするし)、水木作品に触れたことがあれば彼の顔を覚えていることだろう。
しょぼくれているくせに人気はあるようで、彼と記念写真を撮る子どももいた。
さて、水木しげるロード見物で欠かせないのは「水木しげる記念館」だ。これは境港駅から水木ロードをずっと行って、アーケード街まで行くと見えてくる。ロードの東端に当たる場所だ。
ここで展示されているのは「漫画家・水木しげる」の人生そのものであり、またそれは昭和から現代までの歴史でもあると言える。
少年時代の絵やスクラップなどから始まって、『ゲゲゲの女房』でも登場した義手まである。水木先生ご本人は付けるのを嫌っていたという義手だが、だからこそ今まで壊れて捨てられることもなく残っていたのかも知れない。
ともかく、激動の人生の重みが感じられる場所だった。
と、色々と紹介しているときりがないほどに「妖怪の街」は見どころたくさんだった。先ほども触れたとおり個性的な店がたくさんあるし、テーマパーク「妖怪楽園」では、3D映画「鬼太郎の幽霊電車」がオリジナルの3D映像で観られる(劇場版DVD-BOXには2Dで収録)など、おさえておきたい場所はまだまだある。
前編で書いたように、この境港には名古屋の自宅から電車で約6時間弱かかる。はっきり言って行くだけで結構疲れるのだが、今回の旅はそれだけの甲斐があるものだった。スタンプラリーもまだコンプリート未達成だし、またいつかかならず訪れたい。
なお、今回は二日にわたって境港の街を楽しんだが、特に二日目・5月4日は大にぎわいで、この街の持つパワーを感じさせられた。また、周囲から聞こえてくる観光客の会話は関西弁が多く、関西人率が高いことがうかがえた。やはり、関西からなら距離的にも訪れやすいと言うことなのだろう。それでも、電車だと4時間はかかるので、結構大変なのだが。