はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

主に2月第2週のアニメ雑感

2006-02-13 00:12:09 | マンガ・アニメ
・舞-乙HiME 第17話「蒼の舞/想い、散るとき 」(2/6、テレビ愛知)

 また、関東で次の回が放映されてからの感想になってしまった。4日遅れは辛い。

 さて、前回OPアニメ&曲がシリアスな内容に変わって、OPアニメでアリカとニナの対決がいずれ来るであろう事が描かれていたが、まさかもうそれが実現するとは思わなかった。予想以上の急展開だ。
 セルゲイが「おじさま」である事が、アリカの贈ったハンカチでばれるというのは16話の時点で薄々予想していたが、そのばれ方と、セルゲイの秘密暴露までの流れは、少々強引だった。アリカが本当の姫(?)である事は、もう少し引っ張ると思っていたのだが、ここでばらしてしまったと言う事は、実はまださらに逆転があるのかも知れない。
 いずれにせよ、話が大きく動き始めて、かなり見応えのある回ではあった。エルス死亡については、このスタッフには「舞-HiME」での前科があるだけに、素直に悲しむ事が出来ないのが残念だ。ただ、エルスが消えた後も再び戦いを続けるアリカとニナには、鬼気迫る迫力があって、よかった。

 しかし、OPが変わる前までは、どうせまたシリアス展開の後には最終回で全員復活するのだろうと思っていたが、もしかしたら、今回は「舞-HiME」の展開を逆手にとって、意表をついた結末を用意しているのではないかと思うようになってきた。
 とは言え、今回もあんな展開の後なのにEDはいつも通りだったし(「舞-HiME」第15話では変えていた)、次回予告ではいつもどおりバカをやっていたので、やはり本質はこちらなのだろうか。



・プレイボール2nd 第2話「決断のストライク」(2/8、東海テレビ)

 谷口の指が治るエピソード。特筆すべきは、原作ではなくアニメ版「キャプテン」第12話からつながる内容になっている点だろう。原作では、青葉学院戦の後、「プレイボール」まで指を医者に見せておらず、実は手術さえすれば問題ないとわかって、あっさり治ってしまうのだが、「キャプテン」第12話では医者からはっきりと「もう指は元に戻らない」と宣告を受けており、今回のストーリーも、このエピソードを踏まえていた。
 その結果、手術の難度も原作とは全く違って、失敗すれば二度と指が使い物にならないほどの難手術となり、このまま無理をして肩を壊すか、それとも手術をするか、谷口に選択を迫る展開になった。

 原作の忠実なアニメ化と言う観点では、今回は余計なオリジナル話となってしまうが、公式サイトの「ぽてんヒット」コーナーでも述べられているように、本作は「アニメ「キャプテン」を踏襲する」方針で作られているので、20年越しでアニメ版の谷口再起不能問題に決着が付いた点では、納得のいくエピソードだった。もっとも、私自身は「キャプテン」を観たのはつい先月なのだが。
 内容的にも、谷口が手術の決断をするきっかけの一つとなる場所が、「キャプテン」で幾度となく特訓の舞台になった神社というのも嬉しい演出だったし、普段は頼りない先輩達が「たとえ球が投げられなくなったとしても、俺たちのキャプテンは谷口だ」と言い切る場面もよかった。
 ただ、予告を観ると次回はまた先輩達がだらしのないところを見せそうだ。倉橋と三年生との対立は、もう少し引っ張るようだ。



・ローゼンメイデン トロイメント 第12話「少女 Alice」(2/10、CBC)

 CBCでも、ようやく最終話が放映された。
 2週間前にTBS、1週間前にBS-iで先行して放映されていたので、苦労してネット上のネタバレを避けていたが、それでも、最終話には否定的意見が多いようだと言う雰囲気は感じていた。だから、どうなる事かと正直不安だったのだが、実際に観てみると、特に悪いとは思わなかった。最終回としては、結構うまくまとめられていたのではないか。

 薔薇水晶がニセモノだとなぜ皆気が付かなかったのか、とか、ローゼンが伝えたらしい「アリスになる方法」とは何なのか、そんな方法があるならはじめから教えればよかったのではないか、など突っ込みどころもあるのだが、安易な全員復活を選ばなかった点は、評価したい。特に、雛苺に関しては第10話で「別れ」が丁寧に描かれていただけに、もし復活していたら台無しだっただろう。実際、「舞-HiME」では最終話のせいでそれまでのシリアス描写が台無しになっていた。

 今回、アリスゲームについては一応の決着が付いたが、雛苺・蒼星石の復活、ジュンの不登校問題、水銀燈とメグの関係など、まだまだ描く事の出来るエピソードは残っている。はたして、第3期はあるのだろうか。



・R.O.D THE TV 第20話「第20話 悲しみよこんにちは」(1/25、AT-X)

 現在AT-Xで視聴中だが、地上波新作を優先して観ているので録画がたまってしまい、今週ようやく第20話まで観た。フジテレビ本放送では、よりによってこんな所で打ち切られたのか。本編は、仲間全員死亡(ジュニアが助けているのだろうけど)&親友が自分の事を忘れているなど、確かにアニタにとって「悲しみよこんにちは」なのだが、それ以上に6話を残して打ち切られた地上波視聴者にとっての「悲しみ」の方が強烈だったのではないだろうか。
 2004年までのフジテレビ深夜アニメの迷走について色々と噂は聞いていたが、実体験していないだけに実感がなく、遠いところの出来事という感じだった。しかし、こんな事をしていたのなら、確かに非難されても仕方がないと思う。
 なお、本作は初期OPが未完成だったり、次回予告がないなど、基本的に地上波と同じフォーマットで放送しているようだが、話数によっては本編が3分も尺が長い時があるので、本編についてはDVD版になっているのだろうか。

 ちなみに、現在地上波新作以外で、CSで観ている作品は、他に「Solty Rei」「灰羽連盟」など。当然ながら、いずれも東海地方で放映していない(されなかった)タイトルだ。「Solty Rei」は現状でテレビ朝日から一ヶ月半遅れ(2/12に第10話を放映)だが、半月ほど前にうっかり第13話のネタばれを見てしまった。「ローゼンメイデン トロイメント」(15日遅れ)や「舞-乙HiME」(4日遅れ)などは、ネタバレがありそうなサイトは放送日まで訪れないようにしているが、「Solty Rei」のように一ヶ月半も遅れていると油断してしまう。かなり衝撃的な展開が待っているようなので、できれば知らずに観たかったところだが、もう手遅れだ。AT-Xで「Solty Rei」を観ている方は、注意した方がいいだろう。



 以上、気の向いた時だけ書くアニメ感想は、今回はここまで。

 上でネタバレについて触れているが、作品によって、放送を観るまで先を知りたくないものもあれば、逆に早く内容を知りたいというものもある。私にとっては、今回取り上げた「舞-乙HiME」や「ローゼンメイデン トロイメント」は前者になる。後者としては、例えば「おろしたてミュージカル 練馬大根ブラザーズ」などは、今週は何のネタを使っているのか気になるし、前回取り上げた「パピヨンローゼ New Season」なども、一体どんな作品なのか知りたくて、TVQ放送後はネット上で取り上げているサイトを検索して色々と調べてしまった。

 結局、ネタバレが気になるかどうかは、作品の性質によって異なるとしか言いようがない。新番組などは、当初興味が無くても先行局視聴組のネタバレを読んで、観たくなる事だってある。
 とりあえず、ネタバレをあまり長期間避けるのが難しいのは「Solty Rei」で身をもって実体験したので、アニメの遅れはせいぜい2週間くらいだとありがたいのだが、そうもいかないのが辛いところだ。