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ときめきの日々を過ごしたい

旬を戴く

2017-05-13 04:12:51 | Weblog

 

                                   初かつお男の季節よかりけり

                     初鰹高知の香り付いてくる

 

    

 

   私の家は私で四代目となる。初代の曽祖父は繭を扱った商売のようだったが、二代目の祖父から魚屋を営み始めた。従って私と弟は三代目の魚屋でした。そんな訳で、父と弟と魚を商ったころから、食に対して深い興味を持つようになった。昔から「紺屋の白袴」と言うことわざがありますが、専門としていることについて、それが自分の身に及ぶ場合には、かえって顧みないものであるというたとう意味のようだ。その上、魚の場合は。専門で取り扱っているから、初物など割高の魚は倹約して安くなってから食すという意味もあるらしい。正にそれを地でいった我が家の倹約生活であったと思う。だが、食べることには人一倍の興味があった。初物の旬の魚は必ず食べたものだった。春の旬魚は、まずサヨリから始まって鰆、白魚、しらす。鯛、鰊と、それから待望の初鰹となる。従って五月に入る訳だ。初鰹は、特に高知県が漁獲量が多いため、一般的には高知県で水揚げされる鰹を『初鰹』と呼んでいるようだ。昔から旬の魚は貴重とされていますが、その理由は栄養価が高いことらしい。

   

 

 

 

 

 厚切りの鰹たたきや時鳥

 目に青葉 山ほととぎす初鰹)

  残念なことですが、諸藩の事情なのか、魚にこだわる人達は年々再々少なくなって来た。人口の少ない我が市は、魚を力の入れている専門の店は私のところが一件だけだった。郊外に大きなスーパーの進出により、止む無く、魚の専門店を締めなければならなくなった。商売に後悔はありませんが、こだわりの魚を口にする機会が少なくなった。初物の鰹の季節となりましたが、スーパーで買う鰹は今一ですのですが、時々弟が長野市の魚市場から入れて来てくれる鰹は数段と美味しい。やはり魚のプロの目利きは違うのだと改めて思う。今年に入り二回目の初鰹だが、昨日の鰹の新鮮さが一段と高かった。美味しいものを口にする度に、沢山の病気を経験した私ですが、生きていて良かったと改めて思う。                  

            


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2 コメント

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春満喫 (桐の花)
2017-05-14 01:44:31
菜の花・山吹・タケノコ・初カツオ・・春制覇ですね。
私が制覇したのは、菜の花だけ。
層そう、昨日ツルヤで半額のタケノコを買いました。

お店と客が触れ合う個人商店が急激に減ってます。
マーヤンさんのお店は、品物豊富で、皆さん親切でした。
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ありがとうございます (マーヤン)
2017-05-15 10:58:07
昨日は母の日でしたので婆は思い切って、弟が市場から入れてきてくれた御刺し身をいただきました。孫たちはマグロの中トロを旨いうまいと言って口に運んでいました。婆は孫たちに中トロなんてやたらに食べられないのだよ、感謝して食べなさい。と言うと、お兄ちゃんは分かっているよと、ふてくされた様子で答えていました。
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