深き色母とみつめた花牡丹
庭牡丹淡きピンクの奥深かき
狭庭に母が植えた牡丹の花が今年も元気に咲いてくれた。この牡丹の花に会うたびに思うことは、もし元気でいたら今何歳になるのだろうと考える。八十四才で生涯を閉じた母でした。大正六年生まれなので今年で節目の丁度生誕100年になります。何時も笑顔の絶やさない母であった。お百姓の生まれで農業の環境で育った母は商人の父に嫁いで、慣れない環境の上に、戦争時代を経験し、全てを失った世の中で、良く頑張って私達四人を育てながら忙しい商いの道を頑張り抜いたと思う。戦後、父と母共に励まし合い、苦労し合った模様をよく知る私は、家内や子供たちに全てを伝えたと思っている。
藤の花母の乳房と重なりし
母の日の車椅子での藤の花
母の日に、東京の長女から家内に届いたカーネーション
母は右の藤の花も大好きだった。私は晩年の母を車椅子に乗せ、この藤の花がきれいに咲くお宅に毎年見に来たものでした。こんなささやかな時間に、母と色々話すことが出来、小さな親孝行しているような時間と錯覚したものだ。親孝行はこれと言って限界はありませんが、苦労人の母は家内とも仲が良く、晩年は幸せという人生ではなかったかと、勝手に思っている私である。
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