つばめ来る一言詫びて別れけり
裏の和菓子屋の車庫の天井の蛍光灯に、毎年燕が巣をかけシーズン二回に渡って子育てをしている。御主人いわく、可愛そうだけど、今年から巣を造らせないようにしているとのこと、燕が来ると車庫のシャッターが開けっぱなしとなり大切なものがおけない上、毎日車の上の燕の糞の掃除が大変のようだ。私は「燕が来る家は縁起がいいですよ、家なんかすぐ裏なのに巣をかけてくれない」と言っていましたが、長い間の和菓子屋の主人の目に見えない御苦労が理解出来た。主人は巣のない車庫で2晩ほど燕が泊っていたよと、さびしそうな顔で一人ごとを言っていた。私は何も言う言葉がなかった。
可哀想だが・・他に行ってもらいましょう。