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信濃毎日新聞俳壇優秀賞

2006-01-27 16:05:38 | Weblog
二輪草


(1) 二輪草秘湯の空の狭くして    上田市 平林不文彦
(2) 落し水一つに四十八枚田     塩尻市 田中益子
(3) 小春日や寡黙な父子の竹とんぼ  佐久市 西田和彦
本日の新聞で発表した,2005年(7月~12月)の期間優秀俳句です。
(1)山深い温泉宿にあこがれる旅人は少なくないと思う。「空の狭くして」で深山の影,静かさを描き,さらに二輪草の発見が山の草花の力を現しています。
(2)「落し水」機械の入り難い棚田を丹精込めて育てた稲が実り,稲刈りに備えて溜めてあった水を抜。農家の一番うれしい瞬間が良く詠われている。
(3)この句の眼目は「寡黙」にあって奥ゆかしく父子が通じ合う深さを感ずる。偶然に私の昨日のブログに詠んだ友人の句と似ている。流石優秀賞だけあってそれぞれの佳句に感銘する。