やっと海水浴場の町、福隆(プールン)に到着。
大きな駐車場の脇にあるインフォメーションセンターに寄って、今日のお宿を探します。
安いところを何件か教えてもらいました。
一番近いところにある宿は、1Fの売店が受付。
←写真は翌朝撮ったものです。
きれいで流暢な英語のおねーさん、これまで話した方は相手も自分と同程度の英語力の方ばかりだったので、自分の英語も捨てたもんじゃないような気になっていたのですが、早口で話しかけられて聞きとれず、自分の力の無さを思い知らされて凹みました・・・
それはさておき、案内されたのは写真奥の建物の地下にある部屋。
確か800元くらいで安くはあったのですが、階段を下りた途端にものすごい湿気
いくら節約といっても、ここで寝たら気持ち悪いし、疲れも取れないし、なによりこころが侘びしくなるような気がしたので、1000元くらいの部屋にグレードアップしました。
別の建物の3階は狭いけど、まあまあの部屋だったのでここに決めました。
自転車は一階のロビーに置くように言われたのですが、玄関に鍵がかからないので、部屋に入れさせてもらえるようお願いして、なんとか了解を得ました
手続きが終わったら、その場で念願のかき氷を注文!
中に入れるモノを2つ選べます。
さっき別のお客さんが頼んでいたのが無性に食べたくなった、そのモノとは・・・・!?
プリンです。そう、普通のぷっちんプリン。それにあずき。練乳をトッピングでプラス。
うまい!!
これは絶品です!
とろとろのプリンに黒糖のシロップと練乳が絡み合い絶妙のハーモニーを奏で、あずきが出しゃばることなくメロディーを歌いあげます。
暑くて疲れていたのもありますが、こんなにシンプルでうまいかき氷は最初で最後でした。
また食べたいなぁ~ でも、これなら家でもできそうですね・・・
福隆は「福隆弁当」で有名です。 弁当は日本語の名残り。
晩ごはんは一番有名な店の弁当を買って海で食べる、最初から決めています。
お店に入って注文、、、、でも、ほかのメニューのおいしそうで目が泳ぎますが、強い意志で持って「福隆弁当」を注文。
ここで食べるか、箱に詰めるか聞かれるので、箱詰めをお願いします(弁当なのに、どこの店でも必ず聞かれるので、もう慣れっこ。何を言ってるか分かりませんが、とりあえず箱を指差して理解してもらえます)。
海に向かって歩いて行くと、海水浴帰りの人とすれ違う。今から海に行く人はいません。
「あ、、、、、」
駐車場から海に行く途中に検問所があって、どうやら入場料がいるらしい・・・・・100元くらいだったか・・・?
海で泳ぐ訳でもなくただ晩ごはん食べるだけなのですが、お金が要るか・・・。ただの海を探すか?
でも、アツアツの弁当がボクを呼んでいたので、癪に障りますがお金を払おうとしたら、係の人が「いい、いい、行け、行け」と手を振ってくれました よかった~
海に到着、目の前に川があって、その上に立派な橋がかかっています。
海水浴客はこの橋を渡って向こう岸の砂浜で泳いでいます。
景色の良い場所に座って、さっそく弁当を・・・・・
どれどれ・・・・
うまそー!!
豚肉の煮たのが2種類、はんぺんや煮玉子、ソーセージ、どれもうまくて、ガツガツかき込みます。
うまい!! うまいなぁ~
量的にも丁度よく、お腹がいっぱいになりました。
ふぅ~ やっと落ち着いた感じです。
宿を決めない旅や、野宿旅行は、その日泊まるところが決まらないとどうも落ち着きませんよね。
暮れゆく景色を眺めていたら、電話がかかってきました。
「??・・・・もしもし?」
子供からでした
「ぱぱ今どこ?なにしてんの?」
「おぉ、いまプールンっていうところの海で、雲を眺めてる」
「雲? なんで雲?」
「雲きれいやぞ」
「ごはん何食べた?」
「プールン弁当、おいしかった~」
「かき氷食べたの」
「おお、食った食った、プリン入りの。むっちゃおいしかった」
「ずるいなぁ」
普段は絶対しないような、とりとめのない会話。
ちょっと胸がジーンとしました。やっぱりさびしいのかなぁ・・・。
「いつまで話してんの、お風呂はいりなさい! はーい! じゃあね」
ヨメの声に、心温まるひと時はかき消され、波の音だけが残りました
あの時パパが見ていた雲を、帰ったら子供に教えてあげようと思って写真を撮りました。
日は暮れて、夜の闇が迫ってきます。
そろそろ帰るか・・・・
この街は夜市も無さそうだし、もう宿に帰って寝るだけですね・・・・
砂浜に木が・・・かっこいいです。