「霧笛が俺を呼んでいる」は昭和35年の日活映画です。
この歌をくちずさんでいたA君との忘れられない出来事がもう一つありました。
昭和38年黒澤明監督の「天国と地獄」の撮影がクランクインしたときのことです。
わたしとA君は東宝撮影所でこの映画のエキストラのバイトをやったことがあります。
真夏の横浜、犯人の山崎努を仲代達矢はじめ刑事が尾行する緊迫したシーンです。
わたしたちは通行人ですが、なんと撮影日は真冬の寒い夜(何月か忘れた)、真夏の蒸し暑いシーンなのにYシャツの下に肌着を着ているのはおかしいといわれ、ついに肌着まで脱がされました。
何時間も同じ場所を行ったり来たり、寒くて震えてました。
やっと撮影が終わって、賃金千円(当時のエキストラの相場としては高かった)もらって小田急線の**駅前(駅名も忘れた)でラーメンと餃子とビールを頼んだら、せっかくの稼ぎもなくなってしまいました。
なんだか空しくなりながら、二人して世田谷代田のアパートまでとぼとぼ帰ってきたわけです。
A君のことは「霧笛が俺を呼んでいる」と「天国と地獄」の二つの映画の思い出に生きているということです。
旭川の彼女(妻)に連絡したら、家族総出で「天国と地獄」を観にいって画面のなかのわたしを探したがとうとうみつからなかったと手紙がきました。
わたしも自分をみつけられなかった、というのも黒澤作品はカメラを何台もまわしているのですね。
したがってカメラに映っているつもりでも編集でカットされたんだと思います。
自分が出演?したわけではないけど「天国と地獄」は何度も観ました。
黒澤作品では「七人の侍」と同じ位好きな作品です。
御覧になってない方は幸せです。
なぜって、これからこの映画を観ることが出来るからです。
身代金を入れたカバンを燃やすゴミ捨て場、カラー作品でないけど、立ち上る煙だけがピンク色、鳥肌たつようなシーンです。
この歌をくちずさんでいたA君との忘れられない出来事がもう一つありました。
昭和38年黒澤明監督の「天国と地獄」の撮影がクランクインしたときのことです。
わたしとA君は東宝撮影所でこの映画のエキストラのバイトをやったことがあります。
真夏の横浜、犯人の山崎努を仲代達矢はじめ刑事が尾行する緊迫したシーンです。
わたしたちは通行人ですが、なんと撮影日は真冬の寒い夜(何月か忘れた)、真夏の蒸し暑いシーンなのにYシャツの下に肌着を着ているのはおかしいといわれ、ついに肌着まで脱がされました。
何時間も同じ場所を行ったり来たり、寒くて震えてました。
やっと撮影が終わって、賃金千円(当時のエキストラの相場としては高かった)もらって小田急線の**駅前(駅名も忘れた)でラーメンと餃子とビールを頼んだら、せっかくの稼ぎもなくなってしまいました。
なんだか空しくなりながら、二人して世田谷代田のアパートまでとぼとぼ帰ってきたわけです。
A君のことは「霧笛が俺を呼んでいる」と「天国と地獄」の二つの映画の思い出に生きているということです。
旭川の彼女(妻)に連絡したら、家族総出で「天国と地獄」を観にいって画面のなかのわたしを探したがとうとうみつからなかったと手紙がきました。
わたしも自分をみつけられなかった、というのも黒澤作品はカメラを何台もまわしているのですね。
したがってカメラに映っているつもりでも編集でカットされたんだと思います。
自分が出演?したわけではないけど「天国と地獄」は何度も観ました。
黒澤作品では「七人の侍」と同じ位好きな作品です。
御覧になってない方は幸せです。
なぜって、これからこの映画を観ることが出来るからです。
身代金を入れたカバンを燃やすゴミ捨て場、カラー作品でないけど、立ち上る煙だけがピンク色、鳥肌たつようなシーンです。