屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

1735キロ

2008年10月30日 | 映画


豊平川にかかる幌平橋・・
もうすっかり秋空、旭川では初雪が降ったとか、
さあ、いつスタッドレスタイヤに履き替えるか、それはいかにも面倒。
もっとも、履き替えそのものはスタンドにお願いしているが、
重いタイヤをトランクルームから車へ、これが老いの身に堪えるのである。



「1735キロ」
ベトナム映画。アジアフィルムフェスティバル作品。


タイトルの1735キロというのはハノイからサイゴンまでの距離なの?、それならばロードムービーか。
見知らぬ男女がひょんなことからお金もないままヒッチハイクをする羽目になって、
反発しながらも、いつか魅かれあう二人、
「涅槃」という言葉が会話にでてくるし、さすが仏教の国なんだぁと思った。
しかもベトナムの風景やお寺、文化にふれられて楽しめるよ。

でも、後半の展開はちょっと・・
ロードムービーに徹すればもっと心に残ったと思うが、
ベトナム語って、とても耳に心地よい響きの言語だね。

秋の夜長、パソコンに向かっていないときの映画三昧である。
EOS40D


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白い花

2008年10月28日 | 百合が原


雨模様の百合が原公園・・
花はほとんど枯れていたけど、少しだけ残った白い花が可愛くて、
でも、風に揺らいで写真のほうはぶれてしまったよ。

某広告会社から、わたしの写真をポスターにと依頼されたことがあった。
そのお礼として頂いたアマゾンギフト券で任天堂DSの「難読漢字」を購入、
それが今日届いたばかりである。
いずれ漢字検定を受けるつもり、そのトレーニングも兼ねてさっそく挑戦したが、
例えば、次ぎの読み方・・

①赤卒 ②宛ら

二つともわからなくて、これはなかなか手ごわいぞ。



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予感

2008年10月27日 | 映画


イラン映画をみるのは始めてじゃないかと思う、
それはやや古風な作りのヨーロッパの演劇とかいう感じである。
女性はスカーフを巻いているから中東であることはわかるが、
豪勢な邸宅と車、わたしの生半可の知識のイラン社会はそこに存在していなかった。

「予感」
(以下引用)テヘランを舞台に、冷えきった夫婦関係に苦悩する中産階級の男女と、
彼らをめぐって交錯する複雑な人間模様を描いたヒューマン・ドラマ・・


ヒューマン・ドラマといっても不倫を扱った作品、
イスラム社会であっても男と女の愛憎は解くことのできない蜘蛛の糸か・・
それにしても、不倫夫の妻への冷酷無恥な態度にあきれはてる
その結末といえば因果応報そのまま、不倫の代償にそれなりの対価を支払わせる、
「目には目を、歯に歯を」、これがイスラムの倫理だと主張しているのかもしれない。



石狩川の河口ではたくさんの釣り人がいた。
なにが釣れるのかなあ、スナガレイかアカハラか・・

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浜茄子の赤い実

2008年10月25日 | 


石狩ハマナス公園・・
春から初夏にかけて、浜は一面の浜茄子で彩られる。
でも、いま花は散り、赤い実もそろそろ熟れ過ぎて、
ここはそろそろ冬ごもりの気配である。

 手のひらにのせればとろりと溶けそうな
          はまなすの実の赤の言い分
                             俵万智


俵万智が好きで、「サラダ記念日」「風のてのひら」「チョコレート革命」などの歌集を愛読しているが、
最近は水原紫苑にも惹かれて・・
文語体で綴る歌は感受性が鋭く、その端正な表現に胸をうたれる。

 菜の花の黄溢れたりゆふぐれの
          素焼きの壺に処女のからだに
                              水原紫苑


雪になる前にもう一度ここに来たいね。


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砂に書いたラブレター

2008年10月24日 | 


 わけもなく流れに石を抛る日は頑な吾を時々叱る         春

水辺にくるとすぐ石を投げたくなる、それは海にきてもかわりないが、
ここはどこまでも砂浜、小石のかけらも見当たらない。
「砂に書いたラブレター」というフレーズを思い出して(パット・ブーンの歌であることはあとでわかった)、
枯れ枝をひろって、砂のうえに春という字を書いてみた。

石川啄木の短歌で、

 大といふ字を百あまり砂に書き死ぬことをやめて帰り来れり

まあ、”春”はわたしの名前なので、
啄木のような大げさな意味などなにもないよ。


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石狩の海

2008年10月23日 | 札幌の風景


しばらく振りの石狩浜・・
誰もいないかと思っていたら、女性がひとり裸足になって砂浜を歩いていた。
夕ぐれの海が浮かび上がる、彼女の美しいシルエットを撮ってみたかったけど、
見ず知らずのかたにお願いするわけにはいかないしね。
そこで、せめてうしろ姿だけでもと思って・・

西空に雲があって、夕陽は望めないが、
風は穏やかで暖かい、少し砂浜で遊んできた。

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泥だらけの純情

2008年10月22日 | 映画


日活を代表する俳優といえば石原裕次郎、そして女優は吉永小百合でしょうか。
ここ何日かBSで吉永小百合シリーズが放映されていますね。

そして今日の作品は 泥だらけの純情 です。
まあ、映画の評価はともかく、わたしもこの作品に出演してました。

渋谷東横線のホーム・・
浜田光夫が吉永小百合を見送るシーン、ちょうどその二人の脇を眉涼しげ?な青年が通り過ぎてゆきます。
1963年の映像のなかに22歳のわたしがおりました。
こうして、テレビの画面で45年前の自分をみつけると面映い気持ちになります。
吉永小百合さん、ほんとうに可愛くて驚きましたね。
それだけは今でもはっきりと憶えています。

「天国と地獄」のわたしは行方不明のままでしたが、
「泥だらけの純情」で自分の存在が確認できてなんとなく安心しています。

というわけで、きょうの珈琲はコロンビアです。

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遊女~その残り香を追う

2008年10月21日 | 日常


 わたしは遊女よ昼の灯を点し      時実新子

兄の講演が間近になってきました。
もう一度掲載させていただきます。

 一つ家に遊女も寝たり萩と月      芭蕉

遊女~その残り香を追う~ (←”まか通”のHPから”EVEVT”をクリック)

京都の建仁寺大統院 で遊女にまつわる講演がおこなわれます。
講師の出身は旭川市ですが、生家は当時売春禁止法が施行されるまえ、
いわゆる赤線宿のど真ん中にありました。
幼いときから思春期まで、そんな環境のなかで育った経験もあって、
どのようにお話しが展開されるか興味ありますね。

お寺にお参りがてら是非お寄りください。

ちなみに講師はわたしの兄であります。




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立花隆の膀胱癌

2008年10月20日 | 日常


「天国と地獄」いかがでしたか。
第一級のサスペンス映画、これは決して大げさでないことをわかってくれたでしょうか。
容疑者を追い詰める刑事たちの執念・・
これは、野村芳太郎監督の「砂の器」もそうでしたが、
ぞくぞくするような緊張感を感じました。
それが映画の醍醐味であります。
もし、わたしが俳優で「天国と地獄」の役を選べるとしたら、仲代達也の戸倉警部がいいなあ・・
あはは、いくつになってもミーハーですかね。(笑)

抗癌剤治療はやっとワンクールがおわって、ほっとしてますが、
なかなか外出する気分になれなくて、
ブログも同じような写真ばかり載せております。

ところで、ノンフィクション作家の立花隆が膀胱癌にかかっていたそうです。
その闘病記(発病から手術まで)を文芸春秋(4月号~7月号)に連載していたことを知りました。
とりあえず4月号と5月号を手にしたので、その感想はまたのちほど・・

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天国と地獄

2008年10月18日 | 映画


「天国と地獄」がきょうBSで放送されます。
容疑者を尾行する横浜中華街のシーン、その通行人として撮影に参加、
といえば恰好いいのですが、要するにエキストラです。
真夏のじっとりと蒸し暑い夜、麻薬患者を狙う容疑者と彼を追うアロハシャツの刑事たち・・
緊迫のシーンですが、実際に撮影したときは一月の寒い夜でした。

真冬なのでワイシャツのしたに長袖の下着を着込んでいたが、
それを脱げという厳しいお達しがあって、
通行人の服装ひとつにも妥協しない、さすが黒沢明だということです。
もっとも、撮影中はがたがた震えてね、皆で文句いってました。



撮影のあと、駅前のラーメン屋でタンメンと餃子、そしてビールを飲んでも、
千円(本日のアルバイト料)でお釣りがあった時代でした。

旭川の彼女に連絡していたので、
「天国と地獄」が封切りになると、一族郎党引き連れて観に行ってくれました。
でも、わたしをみつけることが出来なかったというから、
(実はわたしもまだ確認できてません)
きょうはDVDに録るつもりなので、
じっくり捜せば、45年前のわたしがそこに歩いているかも。。

「天国と地獄」は第一級のサスペンス映画です。
モノクロ作品ですが、カバンが燃えてピンク色の煙が立ち昇るシーンは感動します。

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