屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

季語は「春」

2005年02月26日 | 
「春」という言葉には冬の寒さが終わって、ようやく暖かくなるという季節の喜びが
表れている。
立春は二月四日、これからは俳句の世界でも「春」であるが、「北国の春」は本州と
比べて一月遅いので、歳時記の「春」の季語のなかには実際の季節感と一致して
いないものが多々ある。
しかし、十七文字という短いことばの中に自分の気持ちを織り込むためには、かえって
季語の決まり事を守ったほうがよいかもしれない。
俳句づくり初心者にとって、その方がイメージを伝えやすいと思うからである。

二月二十三日の午後七時 自宅マンション前
俳句歳時記では早春?、実際は真冬の感覚である。

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石狩市

2005年02月25日 | 
合併の春です。
厚田村と浜益村が石狩市に編入されるかたちで、今年十月に合併します。
新しく「石狩市」の誕生です。

修善寺、湯ヶ島、中伊豆、土肥で伊豆市、
長岡、大仁、韮山が伊豆の国市、
戸田は沼津市に編入。

伊豆市はどうもね、なんで修善寺か湯ヶ島にしなかったのか。
異論はあるだろうが、住民にしても歴史的に由緒ある名前を採用したほうが愛着は
湧くだろうし、観光にもプラスになると思う。
伊豆の国市とは困ったものだ。

南知床市とか南セントレア市とか白神市とか、安易に有名観光地とかを利用しよう
という考えには呆れたが、ひとまず白紙になって良かったと思う。
いずれにしても、住民のセンスを問われる問題である。

昨日の大荒れから一転して晴れとなった。
午前7時撮影 藻岩山

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地吹雪

2005年02月24日 | 
日が落ちてからも、外は猛烈な吹雪。

外出していた妻は、頭からすっぽり雪をかぶり、横なぐりの吹雪が顔にあたった
ようで、眼をしばしばさせながら情けない様子になって帰ってきた。
折角だから、そのままの格好?で一句どうぞ、と私。

   地吹雪と
   背中丸めて
   立ち向かい


さすが北海道の女だよね、吹雪なんかに負けまいとする気概が感じられる。
とっさに詠んだわりに実感がこもっている句だと思う。

高速道路は吹雪で通行止めになっている。
新千歳空港も欠航便がでた。
あすも一日マンションに閉じ込められそうである。
でも、現役のときは、どんな吹雪でも会社には行ったものだが。

自宅マンションの東側玄関
細かい雪が外壁を叩きつけている

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藻岩山

2005年02月23日 | 
関東は春一番。
南伊豆は早咲きの桜が見ごろとの便りもありました。
札幌は今夕から明朝にかけて30センチの積雪があるらしい、
はやく、”ふきのとう”や”やちぶき”の花がみたいものです。

ベランダから藻岩山が正面に見えますが、きょうは雪もやのなかに埋れています。
まだ午後1時をまわったところです。

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モエレ沼

2005年02月23日 | 
「ガラスのピラミッド」の愛称は「HIDAMARI」といいます。
日溜まり、日の光が集まって暖かいところ、まさに 「ガラスのピラミッド」には夏が
似合うのです。
イサム・ノグチ氏もこの愛称に満足しているでしょうか。

   モエレ沼
   ひだまり温し
   夏来る

   モエレ沼
   イサム・ノグチの
   風青し



「ガラスのピラミッド」はモエレ沼の中枢な建物であり、
ガラスで覆われた三角錐の塔の内部は一日中陽が差して暖かい。
展示室や”あかりギャラリー”があって楽しい時間が過ごせるよ。

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地球の未来

2005年02月22日 | その他
国立環境研究所では地球温暖化の影響で22世紀に入ると日本の夏の平均気温は
4.2度上昇すると予測しています。
地球の平均気温が1.5~4.5℃上昇すると極地の氷が溶けだして、海面が約20~
110cmも上昇するといわれてますが、このままのペースで温暖化が続くと、200年~
300年後の平均気温はどうなるか想像もつきません。


地球の誕生は46億年前、生物の誕生は40億年前、人類の誕生は800万年~500
万年前であるが、日本の歴史に卑弥呼が登場してから、まだ2千年しかたっていない。
このままでいくと地球の将来はどうなるだろうか。

もっとも、近未来の200年先であっても、それを杞憂するのは意味ないかも知れない。
200年前の西暦1800年(寛政12年)といえば、ヨーロッパではナポレオンがフランス
皇帝となり、日本では伊能忠敬が日本地図の作成を開始した年である。
その時代の人にとって200年後の地球はどうなるか想像だにできなかったに違いない。
ということは、200年先の地球の未来を考えても仕方ないということか。

快適な文化的生活に慣れきって、どこにいくにも大型のミニバンを乗り回しているものが、
地球温暖化を憂うのも可笑しな話である。

モエレ沼はイサム・ノグチ氏の設計である。
ガラスのピラミッドの展示室にもユニークなコーヒーカップがあった。

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ペリシテ人

2005年02月19日 | 映画
「サムソンとデリラ」と「ダビデとゴライアス」の史劇に登場するサムソンやダビデは、紅海を渡ったモーゼと同じく旧約聖書に描かれた古代のイスラエル人指導者です。
デリラとゴライアスはペリシテ人とありました。
ペリシテはパレスチナの名称の由来になったとのことです。
現代のイスラエルとパレスチナの中東紛争は旧約聖書の時代から続いていたということなのでしょうか。

「サムソンとデリラ」

イスラエル人はペリシテ人の奴隷であった。
しかし神の力を得たサムソンは、イスラエルの神を罵ったガザの大守アビメレクを殺してしまう。
ペリシテ人の巫女デリラは神の力の秘密をつかむためにサムソンを誘惑する。
サムソンはデリラの魅力に惹かれて、ついに神の力の秘密を教えてしまうのだ。
神の力とはサムソンの長髪にあった。
デリラはサムソンの髪を切り、サムソンから神の力を奪ってしまう。
サムソンは両眼をえぐられ、青銅の足かせをはかせられ、虐待される。
しかし、月日がたってサムソンの髪が再び伸びたことにペリシテ人は気がつかない。
神の力を取り戻したサムソンは柱をゆり動かしてダゴンの神殿を崩壊させ、その場にいた数千人のペリシテ人を道連れにして死んだのである。


神殿が破壊されるシーンは凄い迫力です。
この作品はアカデミー賞を受けています。

眠っているサムソンの髪を切るデリラ


「ダビデとゴライアス」

イスラエル人とペリシテ人との争いは段々激しくなっていた。
イスラエル王の命を受けて、ダビデはペリシテ人との講和に赴くことになる。
ダビデは罠にはまって、ペリシテ軍の中でも剛腕をもってきこえたゴライアスと両軍の勝敗をかけて戦うことになった。
しかし羊飼いのダビデは得意の石投げでゴライアスを倒し、ペリシテ軍との戦いを勝利に導いた。


ゴライアスの首をとるダビデ


イスラエル王の役はオーソン・ウエールズでした。
「第三の男」「市民ケーン」は有名ですね。
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ユリシーズ

2005年02月18日 | 映画
ホメロスの叙事詩「オデュセイア」
ユリシーズがトロイ戦争からの帰還の途中に遭遇する、波乱万丈の冒険物語である。
「ユリシーズ」は1954年の作品、製作に2年以上、当時の邦貨にして7億円以上もかけたイタリア映画界の超大作であった。
わたしが中学2年のときの映画である。
海の神ポセイドンや一つ目の巨人との戦いなど、奇想天外な物語の展開は純心な?中学生を夢中にしたものだ。
10年後、ユリシーズは最愛の妻ペネロペのところに帰ることができたが、ユリシーズは死んだといって強引に求婚をせまった貴族達を殺戮する場面は凄絶であった。

この時代は見応えのある歴史映画が多い。
「サムソンとデリラ」サムソンが神殿を破壊するシーン、「ダビデとゴライアス」ダビデが石投げで巨漢ゴライアスを倒すシーンは強烈な印象で忘れられない。

ユリシーズ(カークダグラス)の帰還をただ一人信じて待つ
貞淑な妻ペネロペ(シルバーナ・マンガーノ)
やっぱりセクシーで魅力的だ!



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トロイのヘレン

2005年02月17日 | 映画
1955年に「トロイのヘレン」を観たときは、紀元前13世紀の10年にわたる壮大な歴史映画に興奮した。
そして、きのうブラッド・ピット主演の「トロイ」に期待したが、お金をかけただけのハリウッドお得意の大作映画?であった。
史実はともかくとして、トロイ戦争は10年にわたる攻防戦である。
それなのに、わずか2週間?でギリシャ軍の勝利、なんともあっけない幕切れとなった。
スペクタクルが大好きという方にはお薦めかもしれないが、別にトロイ戦争でなくてもよかったという映画である。

ヘレンは歴史に残る美女である。
彼女が原因で、東アジアの都市トロイは10年にわたる戦いの末にギリシャにほろぼされた。
その戦いを題材にして詩人ホメロスは「イ-リアス」「オデュセイア」という二大叙事詩を書いている。
「イ-リアス」は10年に及ぶトロイ戦争の最終段階の数日を書いたものである。
せめて、「トロイ戦争」を扱うのなら、少なくても10年に及ぶ疲弊しきった攻防戦の歴史、トロイ落城の決め手になった木馬、オデッセウスがその計略を考え出すにいたった経緯、を納得できるように描かないと興味半減である。
製作者はホメロスに関係なく、観客向きにスペクタクルシーンを満載し、時間内に納まるよう造った映画といえる。
壮大な歴史ロマンを無視した作品となった。

昭和30年「トロイのヘレン」を観たときは興奮した。
アキレスとヘクトルの決闘は迫力あり、「トロイ」よりはずっと上質である。
ヘレン役はギリシャ美人の典型であるロッサナ・ポデスタ。

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夢かぶき

2005年02月16日 | 
中西京子さんの和紙人形展「夢かぶき」が札幌三越で開かれた。
来場者の方に「夢かぶき」の演し物の説明をするため、西宮の兄も人形展に同行してきたのである。
その関係もあって、中西さんからサイン入り「夢かぶき人形展」の本を戴いた。

和紙による1,700点を超える創作人形は、人物の華やかな一瞬の動きを捉え、様式的な形(美)を見事に表現している。
それは、和紙人形の特徴である十二頭身、小顔を活かして、「夢かぶき」の舞台に非現実的とはいえ不思議な魅力を与える。
じっと見つめていると、人形は舞台に登場した役者のように、いまにも動き出しそうである。
わたしには”心中天網島の治兵衛と遊女小春”がとくに印象的であった。
流れるような小春の仕種は艶かしく、思わず胸が高鳴るのを感じる。

  春の夢 紙子織り込む 芝居小屋

心中天網島
近松門左衛門の世話浄瑠璃の傑作
紙屋を営む治兵衛と妻のおさん、遊女小春の人間模様




井原西鶴の「好色五人女」の一節「お夏清十郎」
お夏狂乱



改めて写真集を見ても、和紙(紙子)だけで作ったとは思えない。
いままでに、「シエクスピア」「三国志」「源氏物語」の人形展を国内、海外で開催している。

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