屯田物語

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沙羅双樹の花の色

2005年01月18日 | 日常
  祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり   
  沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす   
  驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し  
  猛き人もついに滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ

きょうのNHKの番組で平家物語の第一本から「沙羅双樹の花の色」について龍安寺の住職からお話がありました。
沙羅双樹の花は「朝咲いて夜落ちる」、一瞬に咲いて散る花の命の短さを譬えたということはわかっていても、沙羅双樹ってどんな樹なのか花なのかは知りませんでした。
沙羅双樹は日本では夏椿のことだそうですね。
実際の沙羅双樹はインドの木であり、夏椿とはまったく別な種類とのことでした。

平家物語を諳んじますと小泉八雲の怪談「耳なし芳一」のことを思います。
琵琶法師の芳一は平家物語を得意としてましたが、平家の怨霊にとりつかれ経文を書き忘れた両耳をもぎとられるというおそろしい物語です。
わたしはこの怪談話から、自分のペンネームを芳一と名乗ることにしました。
平成12年にはじめてニフティの将棋順位戦に参加したときのハンドル名も芳一です。
赤間神宮に「耳なし芳一」の坐像を安置しているので、平家の怨霊にとりつかれることのないよう少しでもはやくお参りにいかなければと思っております。



北都中学校の美術の金子先生の水彩画です。
昔の小樽運河(と思いますが)はこういう情景だったのでしょうか。
懐かしい感じの絵ですね。