屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

秋明菊の淡きむらがり

2010年01月29日 | 


いまは白い闇に埋もれたままの冬の百合が原・・
それでも雪が解けると、
春、夏、秋と季節の移ろいにつれてて美しい花が道行くひとを楽しませてくれる。

 ほっとして行きかうひとの眼差しは秋明菊の淡きむらがり


うれしくてさみしい日

2009年06月12日 | 


「うれしくてさみしい日」
TVで竹内まりやの歌を聴いて、思わずネットで曲を衝動買いをしてしまった。
この歌は娘とバージンロードを歩く父の気持ち・・
もし、娘がいたらこんなふうになるのだろうか。

でも、うちは二人とも息子だから、
「うれしくてうれしい日」が本音なのである。

iTuneで一曲200円だよ。

伏古公園からもう一枚・・


額田王

2009年02月10日 | 


万葉集は7世紀後半から8世紀後半頃にかけて編まれ、日本に現存する最古の歌集で、
天皇、貴族から下級官人、防人など様々な身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めたものである。


三日前のNHKの特別番組「万葉集」・・
そのなかで万葉集人気ベストテンの歌が発表されたが、第一位は額田王の”茜指す・・”であった。

 茜指す紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る      額田王
 紫の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも      大海人皇子


額田王は天智天皇(中大兄皇子)と天武天皇(大海人皇子)の二人から愛された。
彼女がこの歌を詠んだときは三十路を越えていたというから、
余程に美しい方であったのだと思う。

額田王は”熟田津・・”もベスト六位であった。

 熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬいまは漕ぎいでな

これは中大兄皇子が百済救援のために熟田津から出兵(白村江の戦い)したときに詠まれたものである。

額田王を巡る中大兄皇子と大海人皇子の三角関係、
そして大友皇子(天智天皇の子)と大海人皇子の皇位継承を巡る争い(壬申の乱)へ歴史はつながってゆく、
そんな古代史の絵巻物に興奮を禁じえないのである。


歌人 石川美南

2009年01月21日 | 


夜はぷちぷち携帯短歌
1月11日のお題は「ラーメン」、
ラーメン好きなので、さっそく投稿したところ、
歌人の 石川美南さん がわたしの歌を選んでくれた。
もっとも、たくさんの入選作のひとつだが、まあ、それでも選ばれるなんて嬉しいものだね。

 「有駒のラーメンが好き」といってみる無口なあなたと丁度の会話

何年前だったかなあ、
友人Sのお母さんにラーメンをご馳走になったことがある。
昨年、その方が亡くなってね、遺影をみつめていたら、
”ありこま”でご一緒したときを想い出してしまった。
どんな会話をしたのかは憶えていないが、
口数は少ないけど、丸顔の可愛い女性であった。

これは ありこま でなく、同じ旭川の すがわら の醤油ラーメン↓
550円は安くて旨い!



石川美南さん選の短歌

メルアドを変えて独りの旅に出るカップラーメン湯を入れたまま
山口県 蘇 怜耶 72
給食で ラーメン出るのが 楽しみで 4時間目中 ラーメンの絵書く
千葉県 山羊 15
ふたりきりになっていったいどうしたらいいのかと思う のびなさい麺
大阪府 むしたけ 27
深夜2時湯気の向こうに「まあ泣くな」「鼻水です」とティッシュ引き寄せ
千葉県 志慧 21
すくってもすくい切れない挽き肉とコーン気になりスープ飲み干す
東京都 杉本とらを
割り箸を割って手渡す事だけが目的だったラーメンデート
北海道 ヒポユキ 44
くもるくもる!!メガネ曇って視界悪い。だけどもしっかり、ナルト捉える。
鹿児島県 カワナハル 23
外は雪。車の中にあるものは カップラーメン 小枝一膳。
群馬県 しろうさぎ 33
狭いけどいい部屋ですよ駅裏のラーメン食べたら引っ越せませんよ
埼玉県 さまよい海月 24
「有駒のラーメンが好き」といってみる無口なあなたと丁度の会話
北海道 春 67



(百合が原公園の温室から・・)

夜はぷちぷちケータイ短歌

2008年12月22日 | 


昨今のニセコはオーストラリアをはじめ海外のスキーヤーがいっぱい、
そのため、リゾート開発が盛んでお洒落なログハウスが建ち並んでいた。
しかし、今冬は雪不足のせいか円高のせいか、
観光客の姿は少ない、羊蹄山麓はまだ静かに眠っているようである。

昨日、BS番組の「夜はぷちぷちケータイ短歌」に三首投稿した。
お題は”恋”、投稿総数は16,753通というから、端数の3首はわたしの分?である。
残念ながら紹介されなかったが、こんな経験もなかなか面白い。
三首のうちのひとつは 幼馴染 (←クリック) に掲載した句であるが・・

 秋桜をつくづくみれば薄紅の十九のときのおまえかと思ふ


砂に書いたラブレター

2008年10月24日 | 


 わけもなく流れに石を抛る日は頑な吾を時々叱る         春

水辺にくるとすぐ石を投げたくなる、それは海にきてもかわりないが、
ここはどこまでも砂浜、小石のかけらも見当たらない。
「砂に書いたラブレター」というフレーズを思い出して(パット・ブーンの歌であることはあとでわかった)、
枯れ枝をひろって、砂のうえに春という字を書いてみた。

石川啄木の短歌で、

 大といふ字を百あまり砂に書き死ぬことをやめて帰り来れり

まあ、”春”はわたしの名前なので、
啄木のような大げさな意味などなにもないよ。



秋の日

2007年10月29日 | 
列島縦断・俳句スペシャル

特選になった二句・・

   秋の日の銅像の指父に似る
   ストーブの上のやかんや冬支度


いずれも作者は女子高生であった。
俳句の原点にかえったようなやさしい言葉に理屈がない。





幸田高校の金田文香さん、
きっと、お父さんは無骨で包容力のある人かなって想像してしまう。



野幌森林公園 赤い実の陽気なかたらい

2005年09月29日 | 
  手のひらにのせればとろりと溶けそうな
        はまなすの実の赤の言い分
                               俵万智


野幌森林公園の秋、
静かな風のそよぎのなかで、薄緑の葉につつまれてツリバナの赤い実が
ゆさゆさとゆらいでいました。
熟した果実は五つに裂開し、その先に橙色の種子を吊り下げます。
その色彩と造形の妙は素晴らしいの一言です。

赤い実といえば、俵万智さんの「手のひらに・・」は優しい歌ですね。
口ずさむだけで、自分のこころも溶けていきそうな心地になります。

ミヤマシキミやトチバニンジンの赤い実もみつけました。
やはり、秋ですね。

   秘めごとはまるくまっかな秋となり
        ツリバナの子ら陽気に遊ぶ






ミヤマシキミ
モクレン科のシキミに葉が似ていることから名前がついたそうです。
鮮やかな朱色です。



トチバニンジン
トチノキの葉を思わせることから、でもサクランボウのようですね。


神楽岡公園 静かな朝を迎えて

2005年08月16日 | 
   わけもなく流れに石を抛る日は
         頑な吾を時々叱る



上川神社参拝のあと、
神楽岡公園をぶらっと散策した。
セミの鳴く声はまだ静か、今日も暑くなりそう。



忠別川の畔、
川原にくると、なぜか、すぐ石を投げたくなる。
あまり強く抛ったので肩が痛くなった。



勿忘草、
もうそろそろ、この花の時季は終りかも知れない。