ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

小春日和

2007年12月02日 | 季節の話題
 皆さん、師走の日曜日を如何お過ごしでしょうか。

 「師走」という言葉を聞いただけで、何とも忙しく感じるのは、日本人なる所以でしょうか。

 日中仕事をしていても、ここ数週間は日毎に日の入りが早くなり、夕方4時を回ると「夕暮れ」が突然やってくるのではないかと言った感じで、どうも一日も忙しなく感じてしまうのは、私だけでしょうか。

 しかし、昨日は何とも心温まるとでも言いましょうか、「小春日和」とは、こんな陽射しのことを言うのだと確信するような天気でしたね。

 日中の陽射しは、ボカボカと気持ちまで温まる初冬の温かさに、私は移動八百屋のお客さんたちの姿やお喋りに「ささやかな幸せ」を感じました。

 朝一番に伺ったお宅では、お孫さんの「日向ちゃん」という4歳の女の子が、おじいちゃんと近くの家庭菜園の畑に出かける時でした。

 おばぁちゃんは、「寒くなるからジャンパーを着て行きなさい」と小さなピンク色のジャンパーを持たせたのですが、彼女は「日なたが温かいから要らない」と言ってジャンパーを脱ぎ捨てて置いて行こうとしたのです。

 「ひなた」という名の女の子が、ひなたは温かいから厚着は要らないと「しゃれ」ているわけではありませんが、温かな「小春日和」を肌身で感じていたための、微笑ましいエピソードでした。

 また午前中に伺った奥さんは、小春日和の日なたの中に佇みながら、最近自分の実家と夫の実家の老いた親達の介護と共に、自分の家庭の日常的な仕事に追われて、自分自身を見失いそうにもなる程疲れてしまうとおっしゃっていました。

 しかし、温かな陽射しを受けて暫くの間、お話をしているうちに、とっても表情も明るくなられて、「お話をしてだいぶすっきりしました」とおっしゃって、別れ際には、とっても素敵な笑顔で見送ってくださいました。

 いずれも、ちょっとした八百屋としての訪問の際の、ちょっとしたエピソードに過ぎませんが、私自身にとっても、とっても温かな気持ちにさせてくれる「小春日和」の恩恵だったと感謝しています。

 「小春日和」の中のお喋りは、午後にも続き、いろんな人たちとの自然な計算や遠慮のない会話の中で、多くの「気付き」を与えられ、知恵や経験では得られない「喜び」をゲットすることができました。

 「得る」という英語には、TakeとGetがありますが、「Get」は、まさにプロセスのある「得る」であり、「Take」は、取るという現象だと区別すれば、まさに「小春日和」のお陰でGetした、ささやかな幸せだったと言えるでしょう。


 

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1 コメント

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カモシカは何と言ってるの? (みなちゃん)
2007-12-02 10:42:08
小春日和の中で、日本カモシカが出会って、何と言っているのでしょうか。

 どうも人間社会は、親族や友人、知人を自分の利害のために殺しあう、とんでもない醜態を続けていると。

 また、国会、政府も大局的議論でなく、重箱の隅のつつきあいに終始していると。

 動物達にも笑われているような気がしますね。
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