ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

下克上かガラガラポン!

2012年09月09日 | ちょっと可笑しいよ
国民のための最高決定機関であるはずの「国会」は、民主党代表である野田佳彦氏の「問責決議案」という不信任案を参議院で、少数野党7党の提出した「消費税値上げ」などを決定した三党合意を批判する内容なのにも関わらず、自民党総裁の谷垣氏の対応決定で賛成に回り、可決されてしまったために、にっちもさっちも国会は動かなくなってしまい、無駄に時間が過ぎて自然閉会となってしまったのである。

 国会議員の先生方は、今や「国民の生活は第二」とばかりに、次の総選挙に向けて、自分たちの生活が第一との思いがあって、各々の選挙区に戻ったりして、如何に次の総選挙で自分自身が有利に戦って、おいしい?国会議員としての特権や名誉、収入を維持できるかというせっぱつまった習性とでも言うべき動きに、誰もが没頭しだしているとしか言えない状況となってしまっているといえよう。

 ここ数日間は、テレビ、新聞を中心とするマスコミの報道も、ともかく自民党および民主党の総裁選と代表選を控えて、野田首相の再選が確実視される中で、民主党は原口元総務大臣や赤松元農林大臣が対抗馬として立候補すると報道しているし、自民党では谷垣総裁の再選は危うしとの見方が強い中、共に野党第一党としての党の舵取りをしてきた女房役の、石原氏が出馬すると宣言し、安倍元首相、石破元防衛相、町村氏、鹿野氏、林氏も出馬の意欲を示していて、まさに下克上あるいはガラガラポン的状況といっても過言ではあるまい。

 そこへ来て、国政への参加を表明している橋下大阪市長むがむ率いる「大阪維新の会」が、「日本維新の会」という名で政党化して、次の総選挙では何と過半数を目標に候補者を擁立するという想いを公表し、今日大阪市内で7人の衆参国会議員と元地方自治体の首長経験者らを含む人たちの参加を前提とした「討論会」なるものを開いたという。

 いずれも、政治的行動や自由な議論、または徒党を組むというグループつくりや、その代表者やボスを決めるために必死になられるのは結構なのだが、そもそも政治とは何か、また何のための政党か、そして何をするために何を考えているのかが、不明確かつ判らないままでの権力闘争や主導権争いでは、まったくもって真の主権者であるはずの我々国民は困惑するばかりなのである。

 民主党も自民党も、その他の野党の国会議員や地方議員たちも、ともかくこの国を治め自らが犠牲になっても、国民の生活と将来の日本の国をどのような方向性と理念を持った国として成長させたり、発展させるのか、それとも少子高齢化に突入しているニッポンを如何に救うことができるのかを、大局的見地からしっかりと見定めて、国民に納得行く説明と共にビジョンを語っていただきたいものである。

 「元気な国」とか「美しい国」または、「根本から変える!」だけでは全くほとんどの国民は、何をどう変えられるのか、またどの人に政治ほ託していいのかが判らないばかりか、選挙そのものに嫌気すら感じていたり、誰がボスになっても「変わるはずがない」という諦めの気持ちが充満している感じなので、パフォーマンス的な「かっこよさ」や「スローガン」だけではなく、本当に信じて託すことができるという確信に近い想いを抱かせてくれる、真剣かつ誠実な人間としての心を見せてほしいものである。

 多くの国民が、ほとんどの人はテレビ、新聞などの報道だけが頼りであり、実際の国会議員や地方議員とひざ詰めで議論したり、想いをじっくりと聞く機会などは少ないので、ぜひブームや劇場型といわれる様な政治ショーや権力闘争だけを見せたりするのではなく、政治家もしくは候補を予定している方の価値観、人となり、性格なども含めた人間性をしっかりと伝えられる報道を心がけていただきたいものだと思うのである。

 いずれにしても、民社党は野田氏が再選されても、次の総選挙では自民党に第一党の地位を譲り、次期自民党総裁になった国会議員が首相になるだろうと言われている現状での、国民不在の両党の代表選と維新の動きは白々しい限りである。

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