ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

「米飯」を食べよう!

2010年06月13日 | 感じたこと
 先日も「ガリバー通信」で書いた「学校給食」の実態を絡ませて「子どもの食を守ろう!」というテーマで語られた、管理栄養士でありフードアンドヘルス研究所代表の「幕内秀夫氏」の講演を今日の午後拝聴した。

 幕内さんは、病院での患者さんたちの食事指導をしていて、病気になった方たちの食生活が「欧米化」していることに気づき、ご飯を主食に野菜や魚介類を中心とした食事をすることを提唱されていて、「ナチュラル&オルタナティブ」ヘルスブック
1巻「『なぜ病気になるか?』を食べることから考える」に、「病気にならない食事の基本」を紹介されている方です。

 幕内さんは、学校給食の完全米飯化を掲げて、「学校給食と子どもの健康を考える会」の代表をされていて、子どもたちの食事を直すことで、将来の病気の予防になると訴えられているのです。
 
 現代の子どもたちの「食の実態」は、多かれ少なかれ、「米離れ」が着実に進行していて、子どもたちの大好きなメニューは、「カレーライス」を除けば「スパゲッティ」「菓子パン」「スナック菓子」ジャンクフードとも呼ばれる「ハンバーガー」や「鳥のから揚げ」など、欧米資本に端を発する「ファーストフード」と糖質が過分に入っている「清涼飲料水」が上げられるのである。

 つまり、現代の子供たちのがそういった「食の嗜好」を持っているのではなく、その親たちの世代、つまり現在30代から40代の世代が、すでにこうした欧米化した食事の嗜好に支配されているのです。

 その元を辿れば、戦後の食料事情の悪いニッポンの状況下で、敗戦国ニッポンに占領軍として入ってきたアメリカ合衆国が、自国の農産物の消費拡大を狙って、食料援助という建前で、米国風の食文化の中心であった「パン」「乳製品」「肉」などを売り込み、消費拡大を画策したことに端を発しています。

 私たちの戦後の第一世代の団塊の世代と呼ばれる戦後のベビーブーム世代の「学校給食」は、必要不可欠な要素があったとは言え、あのばさばさした「コッペパン」と美味しくない「脱脂粉乳」というミルクの代用品が中心でした。

 そのばさばさのアメリカ産小麦で作られたパンを脱脂粉乳で流しこんで、ちょっと味の濃い油で炒めたり揚げられた「おかず」が不似合いに添えられていたのが、「学校給食」の実態でした。

 その実態が大きく変わらず、昭和30年代から40年代の日本の高度成長期においても、学校給食の実態はなおパンと牛乳を中心とした「擬似欧米型」の食事パターンが中心でした。

 こういった経済的、政治的背景の下、日本の「米余り」「減反政策」など、日本古来の「食文化」が大きく揺らぎ、食料自給率も低下の一途を辿るだけでなく、欧米型の食文化が各種の病気を生じさせる原因のひとつと思われる要素があります。

 税金と保護者負担でなされている「教育の一環」のはずの「学校給食」が、食料自給率を下げ、病気の原因を増加させているとしたら。とんでもない愚策と言わざるを得ませんね。
 
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1 コメント

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いい加減な講演。 (幕の内弁当)
2010-06-21 21:47:31
某幕の内弁当さんの講演会だと思うが、本人は太っているし、料理もろくにしないのに、言いたい放題。

 刺激的なタイトルや逆説的所論で人気があるみたいだが、内容はお粗末だし、自分のビール好きと女性たちのケーキ、スイーツ好きは、子供たちの食事とは全く逆の自分流で、言っていることも矛盾だらけ。

 ピーマンは緑だから子供が嫌いのは当然というが、ブロッコリーや胡瓜は大好きな子どもも多いのに。
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