ガリバー通信

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『カメルーン』ってどんな国?

2010年06月15日 | プロスポーツ
 ワールドカップ南アフリカ大会が開幕し、4回連続出場の我が国はEグループに属し、初戦をカメルーン共和国と戦って、前半39分に本田がゴールし、後半も危ない場面はあったが全員で守り抜いて、ワールドカップではじめての勝利を収めた。

 岡田ジャパンのワールドカップへの選手選考が終わって以来の強化試合は、ことごとく負けていたので、今回の目標と豪語されていた「ベスト4」などはまずないばかりか、予選リーグでの勝利すら危ぶまれていたのだが、FIFAランクでは格上の他のEグループ3チームの中では、唯一互角に戦えるのではないかと思っていた「カメルーン」戦に、歓喜の一勝をあげることができたのである。

 しかし、これから戦うオランダ及びデンマークという国は、ヨーロッパの西と北にある小さな王国で、それなりに私たち日本人の多くが文化や国の位置などはたいてい知っているのだが、カメルーンに関してはアフリカの国であること以外は、2002年日韓協同開催のワールドカップで、当時の中津江村、現在の大分県日田市の熱狂的応援ぶりと親善的ニュースで多少カメルーンという国名を知っている程度ではないだろうか。

 「カメルーン共和国」は、中部アフリカに位置する国で、西にナイジェリア、東は中央アフリカ共和国、南東にコンゴ共和国、南にガボン、南西に赤道ギニアがある南西部が大西洋のギニア湾に面する首都ヤウンデの国である。

 旧ドイツの植民地から、イギリスとフランスの植民地に分かれた経緯があり、非同盟路線を歩んでいるが、経済、文化、軍事面でフランスとの関係が深いのだが、1995年にはイギリス連邦に加盟している。

 国名は、1470年にカメルーンを最初に訪れたポルトガル人がエビの多いことから、ポルトガル語でカマラウン(小エビ)と名づけたことに由来している。

 公用語はフランス語と英語で、面積は47万平方キロ強で日本より大きく、人口は約2000万人足らずである。

 経済的にはGDPが2008年度で232億ドルの世界で85位で、通貨単位はCFAフランなので、自国通貨での表示だと10兆4100億CFAフランとなる。

 歴史的には、約8000年前に遡り、カメルーンの先住民はピグミーのバカ族で、バントゥー語族はカメルーン高地に起源を持つが、侵入者が現れる前に他地域に移動してしまったという。

 1470年にポルトガル人がカメルーンに到達したが拠点を置かず、1806年にイスラーム系の王国の支配下におかれ、1870年代にドイツ帝国がヨーロッパの強国となり、1884年にドイツ保護領カメルーンが成立し、1911年にドイツが全土を掌握した。

 第一次世界大戦でドイツが敗れた後、1918年のヴェルサイユ条約により、西部がイギリス、東部がフランスの委任統治領となり、アフリカの年と言われる1960年に、ようやくフランス領カメルーンが独立し、1984年に国名を現在のカメルーン共和国とした。

 コーヒー、カカオ、バナナ、綿花、石油などを生産し、経済的には比較的恵まれている国である。



 

 

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