ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

性善説か性悪説か

2012年11月22日 | 感じたこと
 朝の連続テレビドラマを時計替わりに見ていたら、今朝は何故か性善説か性悪説かという考え方の違いを主人公たちが話していたので、最近の仕事を通じて日頃感じていることについて記そうと思った。

 自分自身の心の中にも、決っして善なる心だけが宿っているわけではなく、時には何故にそんな考え方をしてしまうのかと自問自答しつつ、自分の心根とも言うべき価値観やモノの考え方に嫌気を感じること、すなわち悪なる気持ちがよぎることもあるのだが、私自身は出来うればという条件つきなのだが、性善説的考え方で生きたいと思っている一人だと信じている。

 この性善説と性悪説は、決して人の本性は善であるとか人の本性は悪であるという簡単なものではないと思うのだが、性善説は孟子が首唱したとされているのだが、人間は善を行うべき道徳的な本性を先天的に具有していて、悪の行為はその本性を汚損、隠蔽することから起こるとする説であり、性悪説とは人間の本性を利己的欲望とみて、善の行為は後天的習得によってのみ可能とするという説であり、孟子の性善説に対して旬子(竹冠でなく草冠)が首唱したとされている。

 いずれにせよ、この地球上に70億有余の人間が生存していて、ある種の競争社会を形成しているのだから、とにかく自分が生きて行くための手立てや知恵がこの世に誕生してから習得せざるを得ないのかもしれないのだが、ともかく最近問題視されている学校でのいじめ問題だけでなく、テレビ、新聞、週刊誌、インターネットなどを通して知る事件のニュースのほとんどが、何でこうなるの?とでも言いたくなる様な、殺人、虐待、ストーカー、詐欺、脅迫、盗み等の事件のオンパレードである。

 実は先日、近くのスタバでコーヒーを飲みながら、プチ贅沢な読書の時間を楽しんでいたら、隣の席に陣どったおばちゃん(失礼)三人組の話し声がもろ聞こえてきて、やかましいくらいだったのだが、その話の内容がたぶん何処かのスーパーか何かのパート従業員同士の悪口としか思えない内容で聞くに堪えない他人の批判ばっかりであった。

 誰もが仕事や生活、日常に不満を抱いているのかもしれないが、その原因は決っして自分の努力の足りなさとか自分の性格や考え方が原因だとはほとんどの人は思っていないのかわからないのだが、すぐに他人のせい、つまり上司や夫や妻が悪いと自分勝手に感じている場合が多いようである。

 私が毎日訪問しているお客様のご家庭でも、ほんの少しなのだが何故にそうなるの?感じている事象があって、人間は何故に親しい家族の一員に対してさえ、きつく当ったり厳しく怒ったり批判攻めにしたりするのだろうかと自問自答せざるを得ない現実を見てしまうのである。
 
 一例はあるご年配のおかぁさんなのだが、息子夫婦と同居されてはいるが、ご本人曰く「袋の鼠の生活」とまで言わせる不自由かつ一部屋に閉じ込められた様な日々を送られていて、お気の毒にとしか言い様がないのだが、ある旦那さんは一見品のいい奥様との二人暮らしなのだが、私と会話している時の奥さんと玄関先を出てからしばらくして聞こえて来る、奥さんが旦那を鋭く叱っておられる声のギャップが大きく、何とも言えぬ思いで、その家を後にすることがあるのである。

 どんな家族でも長年の生活を通じて遠慮なく言いたいことを言いあったり、ちょっとしたけんかをすることはあるだろうが、自分自身がしてほしくないことは他人もしてほしくないはずなのだから、他人ばかりを叱ったり批判したり怒ったりせずに、少しはやさしく穏やかに過ごせたら、どんなにか日々が楽しく幸せに感じられるものかと思うのである。

 たいそうなテーマの割には平凡な結論なのだが、ともかく人間は性善説的に生きた方が、間違いなく幸せであり、無駄な労力や嫌な気分を少しでも味わうことが少なくて済む気がしてならないのである。

 もっと人は優しく穏やかになれるはずである。自分の置かれている境遇や環境に感謝して日々を心豊かに生きたいものである。

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1 コメント

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学校のいじめ (ラッキー)
2012-11-23 20:07:04
難しいことは分かりませんが、人は自分と違う考えの人は嫌いなのです。いじめはどこにでもありますよ。
学校のいじめは、教師の力量がないことと教育委員会の取り組みがなかったことですね。いじめはないと言っていたのですから・・・。

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